BOOWYの映画!!


BOOWYの解散ライブの映画。

初日に弟と映画館に向かう。

すると、シャッターが閉まっている。

ガーン!今日は映画しないのですか?

すると革ジャンの若人も

映画館前で戸惑っている様子。

さらに20代後半の二人組みも。

BOOWY目的ね?

丁度警備員が来たので聞いた。

するとレイトショーは入る場所が違うとの事。

なんだ〜。良かった〜。

「こっちから入るそうですよ!」と

私は声をかけた。

その場に居た人達と束になり


なんだか言葉は多く交わさないのに

親密感が出てきて、

みんなでゾロゾロとエスカレーターに乗る。


映画観は満員かな!?

立ち見だったら

踊ってもいい!?

すると、以外と空いていた。

7割がメンズ!私は弟と二人で

中央より少し後ろを選んで座った。

ワクワク!

ねえ、ペンライト持って来た?

ライブのノリな私だが弟は

「姉ちゃん、

頼むから立ち上がったりしないで」と

言った。はい。大丈夫です。


やっと会場が暗くなった!

本当ならもう、ここでキャ〜!と

言いたい所だが声を呑んだ。


この映画は1987年12月24日に

撮影したもので、「B BLUE」の時に画像が

切れます。ご了承くださいとの文字。

了解でございます!

1曲目は「     GIRL!」

もう、出だしから気分が盛り上がる!

思わず目が輝いて立ち上がるかと

思った。

氷室さんがブルーのアイシャドー!!

カッコ良過ぎる〜〜〜!!

観客の踊っている姿をみると


私らは2階からライブを

観に来ている気分になる。

私、もう、1曲目から一緒に

歌ってました!席に座って

頭振って。

私より後ろに居た人達は

どうだったか分からないけど

私より前に座っていた人達は

黙ってみてました。

すごい。普通に一緒に歌っても

映画(ライブ)の邪魔してないよ私!


1987年にタイムスリップした気分と言うより

リアルタイムでBOOWYを観ている気分。

布袋さんのソロが映った時

私は両手を上に上げましたが

時々冷静になりましたわ。

私も一緒にキャーキャー言いたい。



1987年リアルタイムだと私は

中学1年生で、

ちょうどこの日は終業式。

しかも好きだった先輩が

クリスマスプレゼントを

くれた思い出の日。

付き合いだしたその素敵な日に

私の好きなBOOWYが

解散発表だった。

だけどBOOWYのアルバムを

カセットに

ダビングしてもらったりして(←時代だね)

恋と友情と勉強(?)の学生だった。

BOOWYの熱狂的ファンまでは

行かなかったから

悲しかったけど、

受け入れるしかなかった。

私らはその時の衝撃を

見なかった。

あまりテレビでも

BOOWYって観れなかったし。

吹奏楽部が弾いている「マリオネット」や

文化祭で「イメージダウン」を

コピーしてバンドを

やってくれた先輩達の姿が

BOOWYの音楽を身近に感じさせていた。


BOOWYが解散。悲しい。

でも!それより!

彼が高校生になったら

学校で会えなくなる〜!と言う

現実の方が

切なかった。



あれから26年が経って

私も38歳。

(・・・・まさか自分がこうなっているとは)

こうして26年前の氷室さん達をみても

全然昔に思えない。

皮のパンツって、

一般人なかなか履けないよね!?

氷室さんワイルドでカッコ良過ぎる〜〜!!

この映画は、サイコパスに入っている曲が多くて

PLASTIC BOMB

LONGER THAN FOREVERなど。

あとは定番の

NO! NEW YORK

ONLY YOU など。


全部分かったよ〜!サイコパスだけ

英語だったから歌えなかったけど。

ず〜とノリノリで、ご機嫌な私。

中学生の時 観たら私

もっとうるさかっただろうね。



とにかく!ライブの映画は

私は初めてだったけど

あの熱気からパワーをもらえる!

観客がノリノリで、そのシーンが

映ってしまうと

自分は2階から参戦している気分になる。

もう、本当に踊りだしたい!

BOOWYと観客の一体感

そこに2013年の自分らも混ざっている。

あのパワーの凄さ。

氷室さんも口パクじゃないのが素敵〜!



さて。曲も終わり、アンコール。

この映画は楽屋に向かう所まで

見せてくれた。

氷室さん達は

タバコを吸って、水分補給をしていた。

私も映画を観ている人達も

もうすでにライブ会場気分。

アンコール2回で

ここまでは普通にライブ気分で

観れていたし、参戦してこれた。



そして、またBOOWYが出てきた。

歓声がスゴイ。エネルギッシュなパワーが

みなぎっている会場に

なんだか氷室さんを初めみなさんの

ちょっと違った雰囲気。

会場のみんなも何かイヤな予感がして

先ほどとは違ったざわめきと悲鳴。

「6年間・・・」と氷室さんが言った時点で

ファンは「イヤー!!」「ダメー!」の悲鳴。

「・・・今までBOOWYとしてやってきましたが」

氷室さんの張り詰めた声と

その泣きそうな表情が

映画を観ている私らにも

すごく伝わって来て

目が離せなくなった。

「・・・メンバーで話し合った結果

それぞれの道を歩む事になりました」

解散宣言を受けた時の衝撃って

あの会場の熱気を一気に変えてしまうほどの

もの凄さ。

もう、あの箱に収まりきれない。

会場に入れなかった人達の行列まで

映された。

あの人達も解散宣言をその場で

知ったようだ。

なんだか先ほどまでテンションが

上っていたのに

一気に重くなった。

最後に歌った「DREAMIN'」

解散宣言を聞いてから聴くと

こんなに胸に響くものなのですね。


曲を歌い上げ、

ステージからBOOWYが去る。

最前列の女性が

後を追おうとして、

関係者に止められたシーンが

映っていた。

観客は80年代なのに

この映画に居ると時間の感覚が

なくなってしまう。

私、明日職場に行って

「BOOWYが解散するんだって」と

言ってしまいそうな感じに思える。

26年も経っているのに。



映画はまだ続いた。

ファンのアンコールが響いた。

いつまでもいつまでも。

またBOOWYが出てきてくれるんじゃないか

先ほどの解散の件を

話てくれるんじゃないか

否定してくれるんじゃないか

そんな思いが一気に集まって

アンコールが響いているのに

BOOWYは姿を見せない。

きっと出てきてくれると思って

ファンが不安な顔をしてアンコールを

繰り返している。

「本日は終了しました」のアナウンスが

流れても誰一人、帰ろうとしない。

そのままずっとアンコールが

続いていく。

もう本当にこの映画の中に

自分も入り込んでしまったみたい。

映画はそのまま終了。


最後のエンディングもなく

ただ、黒い画面に

出演者の名前が

下から上ってくるだけ。

シーンとした静けさの中

私らも映画観から

誰一人帰る人もいなく

ライトがつくまで

その場所に座ってみていた。



最後の最後に

・・・・重いと思った。