バリウム初体験 ・・・ついにこの日が来てしまった。 自分の胃は果たして大丈夫なのか？ 元々　私は胃は弱い方らしいが 一度も胃カメラもバリウムも体験した事がない。 良く「食い過ぎ〜」と言っていたが だいたいは胃薬を飲むと治った。 胃薬を飲まなくても、炭酸水を飲んで 胃の調子が良くなるので あまり気にしなかった。 だけど、私もバリウム体験をする機会が やってきた。 聞けばみんな「バリウム」も「胃カメラ」も 普通に体験していた。 すごい・・いつのまに・・。 そして、みんなそれぞれの体験談を しみじみと語ってくれたお蔭で 私も心の準備が出来た。 「「胃カメラを最初に体験すると バリウムなんてどうって事ない！」と Ｉさんに言われた。 「検査後の、バリウムの下剤がどう効くか 分からないから、あえてアイスや冷たいジュースを 飲んで腹を下さした」と言うＳさん。 「下剤を飲まなくても、すぐにバリウムが 出た！」と言うＨさん。 私も、どちらかと言うとゲリＰの方なので きっと、下剤に頼らなくても 大丈夫かもしれない！と思っていた。 でも、その前にバリウムを飲むのは 大丈夫だろうか？その後の 「グルグル回る」と言うのも 吐いたりしないか？ そちらの方が不安になってきた。 「そんなのはどうって事ないから！ それよりわざとハラ壊すって言うのは やらなくていいよ？」 え？私もアイス食べようと思っていたのに。 「下剤だけで十分なのに わざわざ腹下して 痛い思いする事ないでしょ！」 ええ？下剤だけで十分なの？ 「ちょっとモヨオシテきたかな〜って思う時に トイレに行ってバリウム出すんだよ」 ・・ええ！？ゲリＰの様な痛みが来て トイレに駆け込んで・・って言う感じではないの？ 私の中で、バリウム検査は 最初から最後まで辛く、 苦しいもの・・と思っていた。 体験するまでは・・。 私は、家のトイレから近い町の検診で バリウムを体験する事にした。 朝７時半から受付。 私はギリギリに会場へ着いた。 すると、すでに人は沢山いた。 見渡すと、６５歳以上の人達が多かった。 ・・・乳がん検査の時は女性しかいなくて ３０代〜７０代まで沢山いたけど 今回はどうみても、シルバー世代。 なんか、アラフォーの私でも若い方。 ３０代前半くらいの 赤ちゃんを連れた女性もいた。 健康がすごく気になる、病気が気になる・・と 言いたげな心の叫びが 伝わってくる。 乳がん検診の時より、場の空気が重い。 男性の方が女性より病気に 強くない傾向があるせいか 男性の数が多いから、 場の雰囲気にやられそうになる。 私は「４８番目です」と番号札を渡された。 待ち時間１時間。その時に 会場で待っている私らに医師の人が 検査の手順などを話をしてくれた。 「ガウンを着てもらうけど、中に着ている服、 女性の方はガードルを脱いでください。 あとはボタンやホックの付いている下着などは 脱いでください」 ここまではちゃんと聞いていれた。 「あと、男性の方ね、ズボンとパンツは 履いてていいけど、モモヒキは脱いでください」 会場に居た私らはモモヒキと言う言葉で 笑った。 うん、モモヒキ、分かるよ！ 下ズボンの事ね！？ でも、高齢の方が多いから モモヒキの方が分かりやすいね！ 「バリウムを飲んで、検査する時 必ず右回りに回ってください。 そこの貴方（←きみまろさん風に ７０代の女性に向かって） 貴方の右回りって、どっちに回る？」 「（左を差して）こっち」 「あなたの右回りは、こっち（左）ね？ みんなそれぞれ右方向が違うの。 あのね、右回りってどっちか分からない人 沢山出てくるの。 でも、右手はみんな知っているでしょう？ みんな共通だからね！ だから、右が分からない時は 右手を後ろに回して 後ろに手がある方に回るんだなあと 思っててね！」 ・・なんか、マジメにこのような事を 話しているのが面白い。 ７０代女性のボケ方もなかなか。 （でも、そんな自分も後から右と左が 分からなくなってしまうので 笑ってしまうのだが。） あ、なんで右回りかってね 大半の人間の胃は 右向きになっているらしいのだが 左に向くと、逆方向にバリウムが 動いてしまい 時間ロスになるんだって。 自分の後ろの人達の 待ち時間を少なくする為にも 効率的に右に素早く動いて欲しいとの事。 あの解説のお蔭で 緊張感が解けて良かった。 すると私の順番が呼ばれた。 まず着替えのコーナーで、男女別々にされた。 脱ぐ物は脱いで、ガウンを羽織る。 私の場合、脱ぐ物はブラとスカートか。 モモヒキは履いていないが、ストッキングも モモヒキ扱いになっているかもしれないので 脱ぐことにする。 上にガウンを着た。 これで準備は出来た。 これからバスの中で検査をする。 いよいよ、第一関門のバリウムを飲む！！