愛車のシロが暑い



真夏の車内は、軽く40°を越える。

まだ本格的な夏じゃないけど

やっぱり車内は暑い。



今の職場の駐車場は

前の屋上駐車場と違い

少しは車内は暑くないかと思った。

でも、暑いのは変わらない。

救われたのは、車内に置いているCDが

ダメになってない位である。



この時期になると、フロントガラスの所に

アコーディコンカーテンみたいな

アルミ素材っぽい、日よけみたいなのを

している人を見かける。

私もそれを買えばいいのだ。

そうすれば、ハンドルも車内も

あまり暑くならないのだろう。

でも、毎年「仕事が終わる事は

もう日が沈んでいるし。」と思う。

そして「夏が過ぎる事、きっと安くなるだろう。

その頃に買おうかな」と思う。

だが、一度も買った事がない。


そんな私を見て母が

「このアルミ使えるんじゃない?」と

横に長い、銀色の折りたたみの出来る

アルミのようなモノをくれた。

右上には何故か穴が開いている。

これを車のフロントガラスの所に置けば

直射日光を避けれかも!との事。


確かに運転席と助手席側までの

長さは間に合いそう。


私もモノは試しで、そのアルミを

置いてみた。

本物の日よけを避ける物みたいには

ならないけど、少しは暑くないかも!

私はハンドルの上に横に置いてみた。

だけど、助手席側まではバランスが悪く

途中で落ちてしまう。

でも、無いよりはいいかと思い

運転側の方だけ日を避けてみた。

結果、あまり効果なし。



さらに。ある人に「これ、フロントガラスに向けて

立てておかないと意味ないよ!」と言われる。

そうか。立てておかないとダメか。

私は、そのアルミを縦にしてみた。

しかし、バランスが悪く

やっぱり助手席までは行かないのと

運転席に建ててみるにも

すぐに倒れる。やっぱりダメなのかな。


そこで私は、ハンドルの開いている隙間に

アルミを縦にして挟めばいいのだ!と

閃く。



そして、駐車場に愛車のシロを止めると

ハンドルにアルミを立てた。

よし。これなら運転席側だけでも

せめて暑くならないだろう。

私は職場に着く。

するとSさんに

みかりんさん、車に張り紙でも

張られたの?
」と言われた。

え?張り紙?

まさか違反駐車などの?

・・と思って愛車のシロに視線を向けると

た・・確かに。張り紙が貼ってあるように

見える。

運転席側に立ててあるアルミが

まるで何かを訴えているみたいだ。

これは通行人も見たら

「あの張り紙はなんて書かれているの

だろう?」と思われる。

こんな所で、変に興味を持たれて

車に近寄られても困る。

これは失敗だ。

・・と言うか、そもそも車内が暑くならないように

本物の、あのアコーディオンみたいな物を

買えばいいのだ。(名前が分からない)

私は、張り紙っぽく見えるアルミを

置くのは止める事にした。


良く考えたら、私は運転をする時

腕の手袋をしている。

黒いロング手袋なのだが

腕が日焼けしないように使っていた。

今思うと、どんなに車内が暑くても

ハンドルを素手で触ると暑いが

手袋をしてハンドルを握る分には

問題がない。

車内が暑くても、ものすごく

困る事が起こる事もないか・・と思えてきた。



・・と、言う事で

私の車に使ったアルミは

買い物をした時に、

ちょっとしたクーラーみたいな

役割をしてもらう事にする。

そして、気が向いたら

フロントに置く、あの直射日光を

ガードする物を買おうと思う。