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女子高生 愛美の巻き その5


女子高生と言う生き物は、何故か好奇心旺盛だ。

ハシが転がっただけで笑う。一日中、はしゃいでいれる。

しかも、疲れを知らない。なんとも
頼もしい精神なのであろう。


愛美は、友人宅のベランダから空を見ていた。

優しい日差しが心地いい。雲がタイヤキに見える。

ふと、左向かいの窓の開いた部屋に視線を向けると

なんだか、
抱き合っているような光景である。

愛美は、めちゃくちゃ視力が良いのである。

なんてったって赤点だらけなのだから当然である。

このような、スクープを発見したら愛美は黙っていられない。


友人に「ちょっと〜!見てみて!!」と手を上下に振る。

勿論、足はバタバタさせている。

友人の目に映ったものは、
どうやら女性を男性が

腕に包んでいるようだ。

友人は、しっかりメガネを掛けて見たらしい。

これから先、どうなるのかな〜?窓を開けて抱き合うなんて

もしかして露出狂か?双眼鏡でも用意しようか?

愛美は、「近くでみよ〜!」と言い出した。

友人は、ご近所さんなだけに、

向かい側のお兄ちゃんに合わせる顔がないので

「それだけは、ちょっと・・・」と言う。



愛美は、ひらめいた!
バドミントンをしよう!

ラケットも二つ、友人の家にある。

愛美らは、「バドミントン部」と言う名の「帰宅部」であった。

バドミントンをして、シャトル(羽)をわざと

向かい側の家に投げ、「取らせてくださ〜い」と言うのだ。

こうして、制服姿の愛美らは、パンツ丸見えにしながら

バドミントンをする。

(・・・あんたらの方こそ、露出狂か?

双眼鏡で見られてないのか?)



シャトルが目的場所の家に行った!!!

「シャトル取らせてくださ〜い」

抱き合う男女は、どうなった?

すると、抱き合う男女の姿はない。

そこで目にした物は・・・・


1人の女性が両手を肩にクロスさせていた。

ビキニ姿である。

どうやら、遠くからだったので、先ほどは分からなかったが、

抱き合う男女の正体は

この、
女性のポスターであった。


愛美は、「な〜んだ。」と言った。

友人は「ああ、私のメガネの度、合ってないわ」と言った。


こうして愛美らは、「覗き (もどき) の体験」をしたのであった。


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