２階から音がするアパート 「もしかして、私は子供の頃 訳あり物件に住んでいたの？」と思う事が 今日、判明した。 事の始まりは、２０２０年１１月１４日。土曜日。 昔、私が子供の頃住んでいたアパートの お隣さんが来た事により判明した。 母が「今日ね、〇×市に引っ越したSさん夫婦が ジジタンの線香上げに来てくれるって」と言った。 こないだ出した喪中のハガキで 亡くなられていたの、初めて知りました。と 連絡が来たらしい。 Sさん夫婦とは、私が昔住んでいたアパートの 隣の家族。 私はその当時幼稚園児で、お隣さんも 私と同じ名前の「みかちゃん」と言う名前の子供がいて 私達家族と、お隣さん家族は 仲良しだった。 私が朝、目覚めたら、隣のみかちゃんの家に 預けられていた事もあった。 （私の弟が夜中に病院に行くことになり 寝ていた私は、お隣に預けられた） 休みの日は、お隣さん家族と 私達家族が一緒に出掛けたりしていた。 あれから４０年経っても 母親たち同志は連絡を取り合い、 情報交換もしていた。 私は、Sさん夫婦が、 私が子供の頃から見ている時と 変わらないのが不思議だった。 Sさん夫婦の子供「みかちゃん」は 今は大学生の娘さんが居ると言われ 時間の流れを感じた。 ２０２０年１１月１４日。土曜日。 私が仕事から帰ってくると 母が「今日、Sさん夫婦が来てくれたよ」と言った。 「Sさんの娘さんの）みかちゃん」は来なかったけど Sさん夫婦はお元気だったよ。と。 Sさん夫婦って、本当に仲良しなの。 家とは大違いだわ！ははは。と笑う母。 ほほう。どんな風に仲良しなの？と聞くと 「久々に会ったから、色んな話するでしょ。 それで、時々会話が途切れたりすると 奥さんが、旦那さんの方を見て アイコンタクト取ったりするのよ。」と。 ほほう。 「他にも　ねえ、そうでしょう？と言う感じで 会話の途中で、旦那さんの方に 首をかしげるとかね」と。 ほほう。 本当に仲のいい夫婦って、 そういうもんなのかしらね？と 言われました。 ほほう。 そんなに長く約５０年近くいるのに 仲良し夫婦って、凄いなあ。 もしかして、それが普通なんですか？ Sさん夫婦から頂いた、おしゃれな洋菓子を 早速ガツガツ食べながら 私はさらに母の話を聞く。 「それでね、やっぱり昔話するでしょ。 子供が小さい頃、みんなで 駐車場の所で補助なしの自転車の 練習した話とか」 あ〜・・それ覚えてるよ。 「隣近所に住んでいた◆★さんとか」 ◆★さんは、私たちがいた部屋の上の人だっけ？ 「ううん。違うよ。 でも！思い出した！２階の部屋から 昔よく物音してたって事、あったよね」 「あったあった。ドスン、バタン、って モノが落ちたような倒れたような音。 あれって２階に住んでいた人でしょ？」 「その話なんだけどね・・」 そうなんです。私が当時住んでいたアパート。 出来立てのホヤホヤの５階建だったんですね。 それで、私達家族もSさん家族も 早めに入居しました。 １階の部屋です。 そして、私達家族の上に住んだ人達って やたらとドスン、ドスンと音がしていた。 その音は、直で私達の部屋に響いていただけじゃなく お隣のSさんの所まで響いていたらしい。 私は、２階に住んでいた人も 数人入れ替わっていて、一番記憶にあるのが 幼稚園一緒だった双子の姉妹の家族。 すぐに引っ越してしまったけど 居た時は、遊びに行っていたのです。 なので、双子の姉妹が遊んで ドスン、バタンしているのかな？と 思っていました。 所が、あれから４０年以上経ち この話を改めて聞いたら・・。 「Sさん夫婦がね、あまりにも私達の上の 部屋の住人がドタン、バタンとうるさいから 管理人さんに相談に行ったんだって」 「知らなかった。」 「そうしたらね、ドタドタ音がするって おかしいでしょ？だって空き家だよと 言われたんだって。」 「うそ！空き家になってないよね？ 私、その当時双子の姉妹の家だって 遊びに行ってたよ？」 「うん。そういう時期もあったの。 でも、Sさん夫婦が相談に言った時って 空き家になっていたらしいの」 「うそ〜！怖い。 でも、私、あのドタン、ドタン、って言う音 聞いていたよ」 「それでね、続きがあるんだけど」 「続きって？」 「Sさん夫婦の所に、アパートの管理人さんが ある時ピンポン押してきたんだって。」 「うん。それで？」 「あれから２週間経ったけど どう？物音、しなくなったでしょう？」って 言いに来たんだって。 「え？何かしたの？」 「それは言われなかったんだけど 確認に来たんだって。 確かに大人しくなった。音はしないと 伝えたんだって。だから管理人さんは お祓いでもしてもらったんじゃないって。」 「でも、一番乗りで入ったんでしょ？ 出来てすぐに入ったアパートだから 事故物件ではないよね？」 「うん。事故物件ではないだろうけど 建築中に、お亡くなりになったとか？じゃないって」 「うそ〜！」 「そのドスン、バタン、って言うのが ２階の部屋じゃないのって。まあ、想像だけど ・・と言う話をしていたの！」 「なるほど」 「本当の事は分からないけどね」 ・・・当時の私もその音は聞いていたのですが てっきり、いつも誰か住んでいるとばかり 思っていたので。 怖いと言う事もなく、普通に過ごしてました。 だけど、頭痛くなると言う事も 夜眠れないって事もなかったし。 本来だと、子供の方がそういうの 敏感だと思うんだけどね。 なにも感じなかったんだな私。