12月のクラブ


「サンタはどう?ボディコンだとその時しか着ないけど

サンタなら毎年使えるよ」

M姉さんにそう言われ、今年はサンタに決定した私の衣装。

色々迷ったけど、赤にした。

M姉さんもサンタだし嬉しいな♪

この季節感っていいねえ。自分もテンション上がるね。

いつも一緒に踊りに行くてっちゃんとR君と向かう。

今日はSさん(女性)も一緒。待ち合わせをして4人でクラブ。

100円ショップで買ったピカピカ光る腕輪を

4人で左腕にした。おお・・暗闇じゃないと光らない。

目的地に着いた着いた。




「今日はサンタ4人いるからね」と

サンタルックのM姉さんに言われワクワク。

フロアに行くと、ニコニコして寄ってきてくれた黒サンタさん。

「はじめまして〜」「なんか初めて会う感じしないね」と言われた。

どうやらM姉さんのお友達みたい。なるほど。

いつも会うMちゃんもサンタだ。

打ち合わせなしで4人もサンタ!?

「打ち合わせあったの〜!ちゃんとここで〜!」と

M姉さんと黒サンタさんが言う。

みんなで集合写真を撮る事になり、なんだか嬉しい。

お揃いだ。わ〜いわ〜い。



今日は初めて一緒のSさん。

Sさんとは夜遊びするのが始めてなのだ。

一緒にガンガン踊るのかな?と思ったら

Sさんは踊るより

その場の雰囲気をゆっくりお酒を飲みながら

楽しむような感覚だ。

私はどちらかと言うと

飲むのは休憩で、しかも一気に近い飲み方。

時間をかけて一杯のグラスのお酒を・・

と言うノリではない。

休憩したらすぐ踊りに行くのがずっとだった。

今更だけど色んな楽しみ方があるんだね。



私の場合

クラブ(ディスコ)=踊るのを楽しむと言う図式。

だけど、確かに曲だけ聴きに来る人も

フロアを鑑賞しながら飲むのを楽しむ人も

ナンパ目的も、人それぞれだと思った。

こうして踊りながら見ていると

それぞれ役割があるのかな〜と思う。

曲を流してくれるDJさん、

照明を照らしてくれる方、

お酒を作ってくれる方など。

それぞれが使命を果たしている。

そうやって成り立っているのだなあ。と思う。



あと思ったんだけどね

10代後半などで、現役の頃だと

女同士の火花が散るって言うのがディスコに限らず

どこでもあると思う。

ファッションとかね。

でも、この年齢になるとむしろ

お立ち台に行こうとするファッションの人同士って

敵意なんてないし(笑)

2人になればもっと楽しい、3人ならもっと!

4人も居たら最強!増えるならどんどん増やしたい!と

思う気持ちになる。

年齢と供に自分が10代の頃


お立ち台に居た人達って

いなくなっているから余計そう思うのだと思う。

曲で一体感になるのが楽しい。

みんな気持ちが一緒になるのが嬉しい。

それはアラフォーになっても変わらなかった。



そうそう。今回ね

サンタの私を見て「どこかの店の人?」と声を

かけてきたお兄さんが居た。

なんだまたナンパか。

あんまりしつこいのはNOサンキューよ。

「27歳くらい?ディスコ世代じゃないんじゃないの」と

無理して言ってくれてありがとう〜。

思いっきり37歳です。ええ、前髪を作って

若作りよ〜。お〜いぇ〜い。


だってR君が「若作りしていくからね〜」って言って

ハイカラな配色のファッションだったんだもん。

さらに、このお兄さんは私と2〜3歳しか変わらない年齢で

「指輪してないね。独身?」と聞く。

この歳でまだナンパされるので、

まだ自分も現役だと

言う印に勝手にさせてもらおう。

なんか此処に来ると男女間って言う感覚よりも

みんな仲間で、楽しいフレンドって気持ちで居たいせいか

軽く笑顔で交わし、

私の隣にいた顔見知りのメガネ男性に声をかけた。

「どうも〜!お久しぶりですね!暫く見かけませんでしたが

お元気でしたか?」


1〜2回見かけなかった男性に会えた。

「あ〜!どうも」

私もそうだけど、彼も私の名前が分からない。

その場でしか会わない。

此処を離れたら何をしているか

職業も年齢も分からない。

「いや〜・・仕事が忙しくて来れなくて。

またよろしくお願いしますね」と言われた。

いつも一緒の彼女が一緒じゃないけど

聞けないしなあ。

一緒にケータイで私と写真撮ったカップル。

知っている顔に会うと安心する。

だってこの人はナンパ目的じゃないから。


さて。フロアは

あまり私が分からない曲が流れている。

Sさんが「この曲、分かる〜。昔ディスコで

あまり踊っている人が居ない時かかってたよ」と

言った。

そうなのか。私は70〜80年代って

いわゆる市販系しか知らない。

別な意味で新鮮だ。

良く分からない曲の時は

コンパクトフロアに向かう。


もしかしてテクノがかかっているかしら?

ドアを開けて曲を聴く。

ユーロだ。93〜4年くらい。

曲は分かるのにパラパラが分からない。

何人かの人が踊っている。

ふと気がつくとSさんもこっちに来た。

「こっちの方が空気いいよね?」

・・・確かに。どこもかしこも禁煙の中

クラブは喫煙できるから


空気が清浄されているような

この場所はある意味神域かも(?)

微妙に分かるサウンド マイ ハートを踊る。

メインフロアと、こちらを行き来しながら

テクノかからないかな〜と覗き込む。

フロアに居ると暑いけど、こっちに来ると

寒い。体調管理が大事なので

寒い場所に来る時はカーデを着る。

メインフロアに戻ると

こちらはまた知らない曲がかかっている。


知っている曲だとカーデを脱いで

サンタのノースリーブで踊れる。

途中、お酒を飲みながら

「前にもあの男性、見たことあるね〜」と

話をしながら過ごす。

さて。コンパクトフロア。

ここでは1曲パラパラが完璧に踊れたら

拍手される。

私はサビとか、出だししか分からない曲だけだったけど

「これ分かります!」と言ったメンズ

(ヴィヴィアン好きみたいなロック系)を

前に出して、(「はい、行って行って!」と押したのは私。)


彼をお手本にみんなで踊る。

1曲終えると「お疲れ様でした〜」と

みんなで拍手をする。

今回はユーロがメインらしく

テクノがかからなかった。ちょっと残念。

肌寒い場所だったけど、ちょうど心地よかった。

90年代半ばの曲を久々に聴いた。


そしてメインフロア。

時間もラスト30分になったらしい。

サンタルック4人でお立ち台。

手持ちの扇子を持って

暗闇に光る腕輪が

空間を飾るのを手伝っている。

高い位置から見るこの光景は

いつも快感。

私、昼間より暗闇の方が好き。

顔の疲れが目立たないから。

でも今夜は顔の疲れなんて

ぶっ飛んでいる。

今夜のツケは明日ね〜〜。

前にもお会いしたお姉さまも

お立ち台に上がり

一緒に踊った。

みんな笑顔だね〜。

楽しいわ。

曲はダンシングヒーロー♪

いつまでもこの時間と空間で

いれたらいいのに。

右の頭に止めた花も

落ちずに私にくっ付いていた。

ちょっと短すぎた?と思ったスカート丈。

10代の頃の私ならどうって事なかったけど

アラフォーにはキツイ?と思った。

だけど、こういう所で着てしまうと

全然OKだね〜。みんな同士だし!


今年最後のクラブ

素敵なクリスマスで飾った気がした。