指輪物語の本のタイトルページの上下には何やらくねくねと文字がある。
上はキアス、下はテングワール。 洋書だろうが和書だろうが書いてある。
読めなきゃ読めないで何かエキゾチックで、知らない世界という感が強まり、それはそれでなかなかよろしい。
でも読めた方がいいもんね。 上も下も英語で書いてあるから、字さえわかれば読める。

この指輪のタイトルページのは、トールキンのこだわりなのだ。トールキンの本なんだから、何が何でもミドルアースの字を並べなければ!!
HoMEのは考えてみればクリストファーさんが書いたんだった。だからあれはクリストファーさんがお父上のデザインした指輪本編のタイトルページに似せていろいろ書いてくれてるわけ。ちょっと書き方が父上とは違って面白い。

ではその元々の指輪のページ、何て書いてあるのか、ちょっと見てみよう。

まず、上のキアスから。このルーン文字というのは、いろんな種類がある。遺跡によく彫ってある。岩や木に彫るから直線なのさ。曲線だと彫りにくいからね。手で書くんなら曲線の方が書きやすいけど、ナイフで木に傷をつけたり、石にノミでとんとん彫ったりするのはやっぱ直線ぽいのがいい。
ルーンの石碑は北欧、イギリス、その他ヨーロッパ各地に残っていて、同じ形の字でも地域によって対応するアルファベットは違う。ちょっと読んでみたのがあるからお宝館に見に行ってみて。こちら

で、ミドルアースのルーン文字は、スウェーデンにあるのともアイスランドにあるのとも違う。形は同じの多いけどね。読み方、違うのさ。そりゃ、時代が違うから、読み方も違うのだ。こっちが本家本元なのだ。こっちの方が時代は先なんだからね。ふふふ
指輪の追補編に表があるから見てみよう。

さて、タイトルページの上に並んでるのは↓
dhe って何じゃらほい、って思うけど、これは the のことで、発音重視で書いてある。だから of も ov になってる。

つまり、

  The Lord of the Rings translated from the red book

と書いてある。 赤表紙本から訳した指輪物語。ってこと。
あれはトールキンが赤表紙本を手に入れてそれを読んで英語に訳したってことになってるからさ。
いや、なってるから、じゃなくて、トールキンが赤表紙本を手に入れてそれを読んで英語に訳したのだ。すごい。

さぁ、指輪の追補編の表を見て、どれがどれだか探してみよう。

はい、どれがどれだか、これがこれで、あれがそれで、んーと、それはこれで・・・・・

見てみました? ちゃんと見るんだよ〜

さて、マジメに見比べると気がつくことがある。e が何種類かある。
the のところのe、translated の e、red の e、同じ e なのに書き方が違う。

この中で唯一ちゃんと発音するのは red の e でしょ。だからちゃんとしたを使う。
the とか、〜ed の e はあんまり発音しないから、をちょっとだけ書いたで済ませる。
追補編の解説に書いてある。55と56がどうのこうのってとこ。 あいまい母音、英語の発音記号でになるやつね。

それから、本を見るとわかるけど、o もいくつか並んでる。oはで、それが2つ重なるとの形になって、だから book は o が2つだからを使う。面白いでしょ。

タイトルページのトールキンが書いたのを見ると、単語の区切りになる点は空いてるところに打っていて、ちゃんと真ん中の高さで並んでるわけじゃない。その方が通っぽいのだ。うん。味わい深い。

ではもう一度、タイトルページと、追補編の表と、上の赤で囲んであるのをよくよく見比べて、自分でも書いてみよう!



ではページの下のテングワールは