それでは、テングワールはじまりはじまり。

いちいち全部にアルファベットの振り仮名つけなかったから、テングワールなんて、じぇんじぇんわかんない、って人は、ひとまず、テングワール大作戦を見に行って下さい。あそこはそんなに詳しくないんだけどさ。でもあれがわかってれば、ここの話はついていけるよ。数字のところは飛ばしてもいいよ。普通の字だけ一通り見ておいてね。

全体を10のセクションに分けて、細かく見ていきます。 おー! みんな、気合いを入れるのだ! おー!!

気合いが入ったところで、まず1行目。







Telcontar の n は普通に〜とした。この綴りはトールキンが書いた王の手紙にこのまま出てくる。(SD131)

---------------------------------------------

語尾の y は、 というのを使う。この語尾のy は、トールキンは にするか、もしくは、を使っている。の場合、「い〜」って発音だから、発音通りということだ。
クリストファさんは、語尾の y は、普通にで書く。だから、このパスポートのMajesty、Secretary の y はクリストファ風なのだ。
でもクリストファさんも棒で書くときもある。クリストファさんはシルマリルのタイトルページを除いて、長い棒は使わない。あんまり好きじゃないらしい。短い棒は出てくるけどね。

---------------------------------------------

複数、三単現、所有を表すsは、普通はフック にする。Majesty'sの最後のs。
でもクリストファさんの書いたのでは、フックにしないでを使ってるときもあるから、フックにしないのが絶対間違いってわけじゃない。クリストファさんの s は、主に、上に何もつかないときはで、テフタがつくときを s として使う。
トールキン自身はフックで書いているけどね。

複数、所有を書くとき、 の両方を使っているクリストファさんは、こだわりがあって書き分けているらしいけど、どう書き分けてるのかよくわからない。同じ単語でも書いた時期によって違ったりもする。クリストファさんが書いたのは、シルマリルやUTやHoMEのタイトルページのやつ。
どれ、と思って、休みの日にゴロゴロしながら数えてみたら、 が36ヶ所で、もしくはが13ヶ所あった。約3対1で の勝ち(?)。
発音によるのかな。クリストファ流も書いたときによって何パターンかになるのかもしれない。

で、何にしても、こういうときには使わない。は is とか as とか his とかの s に使う。 ズなのだ。

---------------------------------------------

Secretaryの初めのs、パスポートはzになっている。このは、シンダリンの時は ss だけれど、英文の場合は z になる。 s と書いても発音が z になるときにも使う。セクレタリーはゼクレタリーじゃないから、ここは普通にがいい。

---------------------------------------------

次、requests

q の次のuは、例えば run とか February とかの u とかとは違って、w みたいなもので、w と言っても、語頭にくる w じゃなくて、途中のやつで・・・説明下手だけどさ。わかる? ほら、グワイヒアgwaihir の w もこれさ。ぅあ、ってなるとこね。リクエストの場合は、ぅえ、ってなるとこ。

こういう w とか u は、横棒をちょっとくねっとしたで書く。順番は普通のテフタみたいに次の字に行かないで、前の字の上につける。そういうもんなのさ。

だから読む順番は、ちょっと途中がややこしくなる。

と思ったら、 らしい。

母音の普通のテフタとが重なってる例はなかなかなくて、初めは左のでいいんだろうと思ってたんだけど、よっく探したら、右のみたいになってる例があった。(王の手紙) それはシンダリンだけれど、英文でも重ね方は同じなんじゃないかな。
だから、どっちでも読めるでしょうが、右の方が本式です。

途中で、「ぅ」って引っ張る、流れる w の音になるときに、トールキンはよくこれを使う。でもクリストファさんは使わない。面白い。使うと父上風になる。

これはシンダリンでもよく出てくるし、英語モードでも使う。点ありモード、点なしモード両方でよく出てくる。なかなか便利なのだ。慣れると普通の w で書くよりも、こっちの方が読みやすくて、わかりやすい。があると、wの音が視覚的に見えて、さっと読める。
これは、映画のダニエルモードでも出てくる。

追補編にもこのことはちょっと出てくる。でも形が〜になってるな。ひねりが逆かな。印刷するとき間違えたんだろうか。それともあれは別の話なのかな。誰か知らない?
ちなみに古英語モードでは、は y になる。

パスポートは、w も s も、もろに書いている。w を字にするのはいいけど、最後の s が z になってるからreqwestzに見える。

途中の s の上の e は、の左でも右でもどっちでもいい。右に書けばで、左に書けばとなる。s の形がちょっと変わる。
下向きのにすれば e が書きやすくなる。








and は普通はこう書く。上の点々3つは要らない。 下の点はなくてもいい。
これは、the や of と同じで、略記号だと思った方がいいらしい。

クリストファさんも、いつもと書く。and なんてよく出てくるから、そこら中、がある。クリストファさんはに限らず、横線を波にしないで直線で書く。カッコいい。トールキンも、っていうかアラゴルンも直線で書く。カッコいい。王の手紙はカッコいい。
で、そのクリストファさんの、1つだけ、思いっきり全部書いてになってるものがある。(The Return of the Shadowのタイトルページ) どうしたのかな。ま、たまにはこういうのもいいかな。元々、クリストファさんは閉塞音の n はを使ってて、線を使うのはこののときだけなのさ。だから、たまに and もにしてみたのかもしれない。


requires のは、1の requests と同じこと。

---------------------------------------------

king の ng は、普通は下に伸びないを使う。これ1文字で ng になる。king も ring もこれで書く。そういう習慣なんだから、を使う。king も ring もしょっちゅう出てくるから、こういう見慣れた綴りは、違うことをしないで、そのまま普通に書いた方がいい。

---------------------------------------------

Elessar のは、英語だと z だけど、エレスサールはエルフ語だから、ここだけエルフ語の綴り方でもいいと思う。2つ並べたうち、上のように、を使う。 ss を表す。これも王の手紙に出てくる。(SD131)

パスポートはに〜がついている。 を s としていて、でも普通の s のも使っているから、どっちがどっちのつもりなのか、よくわからない。

これが英語式だとして読むと、Elezzar になってしまう。シンダリン式に ss だとすれば、Elessssarになる。
まぁ、わかるからいいんだけど。

これをエルフ語の綴りではなく、英語式で書いたのが下のもの。の下に〜がつく。これは英文だから、ほんとはその方がいいのかもしれない。





 

は英語でよく使う。what, when, who, which、などなどの wh のこと。


may はちょっと困った。day とか way とか may とか、エイ、ay で終わるときにどう書くか、発表されているものの中にトールキンの用例がない。なんとかry、のときみたいに で終わるのはちょっと違うように思う。
y で終わるときって、ay, ry, ly, ny, とかっていうのがある。ry と ly は似たようなもんかな。ay は違うわな。二重母音だもん。

クリストファさんはパスポートにあるようにを載せて書いている。普通に ay になる。これが一番無難だろう。

---------------------------------------------

concern は初めの c はコだけど、2つ目の c はサになるから、こういうときの c は発音通りに s のにする。ここでは上にいろいろつくからにしてみた。コンの n は、字にしないで、〜でいい。

ちなみに、クリストファさんは、上に点がつくからつかないからというんじゃなくて、s の発音になる c のときにこの下を向いたを使う。クリストファさんの使い分けは洗練されている。

トールキンは、con とか com とかいう閉塞音のときには、上に〜をつけるのを使う。
一方、息子のクリストファさんは、その〜は m のときに使うことはあるけれど、n のときは使わないでで書く。何やらこだわりがあるらしい。

例えば、The Ambarkantaは、となる。(The Shaping Of Middle-Earthタイトルページ)  m は線になるけど、n は字になる。他の例では、m も字にしてあることもある。

これを父上風に書けば、両方とも線にして、になるわけだ。
ちなみに、Ambarkantaは、Shape of the Worldってことで、HoMEの4巻のThe Shaping Of Middle-Earthに、いろんな世界図が載っている。 Ambarが世界で、kantaが形ってこと。

それで話を戻すと、だから、その s と、n の特徴通り、クリストファさんは concern をと書く。(War of the Jewels タイトルページ) e が ・ になってるけど、クリストファさんは e と i を逆にするからこれでいいのだ。この逆パターンは父上も時々使う。

ってことで、パスポートのコンサーンは、ちょっとクリストファ風でもあるのだ。

---------------------------------------------

to の o が載ってる棒は、長くすると、too になっちゃう。
too って単語がないのなら、トゥ〜♪って伸びる音ですよん、ってことで長い棒にする手もあるけど、to と too の区分けはした方がいい。
トールキンも、クリストファさんも、to は普通に短い棒を使っている。これはダニエルモードでも短い棒だ。

---------------------------------------------

bearer が問題だ。
の字は、そんなに見かけない。エルフ語の場合、クゥエンヤでもシンダリンでもは w になる。

英語のテフタありモードではほとんど出てこない。ほとんどというより、使わないと言っていい。

その、英語のテフタなしモードでは頻出する。なぜならが a になるからだ。

点ありモードでは a はをつける。点なしモードではで書く。
でも点なしでが o になるパターンもあるから、絶対 a じゃないんだけどね。

パスポートのbearer の ea は、点なしモードのに、点ありモードの e の点 をつけて、ea にしたものらしい。

二重母音の書き方はいろいろあって、英語点なしモードでアイとかエイとかのとき、コンパクトにまとめる書き方がある。二重母音でなくてもちょっと変わったのがある。
この が載ったというのもあるけれど、ea になるわけではない。

英語点なしタイプAは、ちょっとややこしいというか細かい書き分けをする。
同じ「あ」でも、とかとかがある。
ややこしい。 え゛〜、そんなの、どう違うんじゃいっっ!と叫んで、わかんなくて面倒になって缶チューハイなぞを飲み、酔っぱらいつつも気を取り直してよくよく眺めると、確かに違う。

path とか、laugh とか、アー、って伸ばすときにを使う。これは英音の場合ののとき。
の音は、と書く。at とかね。
path や laugh は米音だとになるから、アメリカ人が書けばになるんだろう。

点なしBタイプでは、そういう細かい区別はしないで単純にを使う。

は、all に使っている例もある。(サンタからの手紙1937年) これはまた別のパターンになる。

ダニエルモードでも、点なしのときにはが a になっている。

それで、とにかく、そういうのは、点なしモードのときなのさ。点なしなんだけど、そういう母音のときだけ点が出てくるのさ。
普通にテフタをつけてるときは出てこないのさ。 どっちにしても ea にはならないし。

bearer は、わけわかんない書き方をせず、普通に書くのがいいと思います。
他のところでは a はで書いてるんだから、ここだけにすることはありません。

そして、また次のところでは、別の a が出現する。


最後の ・は、コンマのこと。







a は、普通に と書く。これは誰が書こうがと書く。

パスポートにあるは、エルフ語、シンダリンの点なしモードでは、モリアの扉でも、アラゴルンの手紙でも a だけど、英文では点ありでも点なしでも a にはならない。

トールキンの英文点なしモードでは、が e になるパターンがいくつかある。
クリストファさんは、1のとこでも言ったけど、点ありのとき、を s として使うときがある。

どうしてここでエルフ語モードのが突然出現したのかわからない。いきなりここだけモリアの西門にワープしたような錯覚に陥る。ワープというのは素晴らしい。あれがないとSFは成り立たない。何千光年でもひとっ飛び!あぁ、ヤマトよ、イスカンダルよ。グワはデスラー総統が好きだったな。でも何度も生き返るから、そこはどうもイマイチだったけどさ。大体さ、仕事はちゃんとしてて1人で帝国を率いてそりゃ凄いけど、女に未練たらたらで、女は睫毛が長きゃいいってもんでもないし・・・いや、この辺でやめておこう。
とにかく、モリアのあの入り口にワープしてしまうと、水の中から変なのが出てくるから、うっかり行ってはいけないのだ。

---------------------------------------------

peopleの途中のeoも、パスポートは何やら不思議なことになっている。二重母音をまとめた書き方は、前にも言ったようにいろいろある。それは、エイ、オウ、みたいな流れる音の時で、イオみたいに音が流れないときには普通に書く。peopleは、イーっていうだけだから、普通に綴り通りに並べるか、発音に従って、にするか、どっちかがいいと思う。それか、 ってのもありかもしれない。
ここでは、普通に並べてみた。

パスポートのこの部分は、を o として、それに e のテフタ を載せている。 らしい。
は、点なしモードのとき、シンダリンでも英語でも o を表すパターンがある。u になるのもあるけどね。
ま、だから、何が言いたいのかは推測はつくのだけれど、でもそれは点なしのときの話で、混ぜこぜにすると意味不明になる。

問題は、このパスポートでは、は y としても使われている。これは点あり英文では普通だからオッケー。でも同じを o としても使うのはよろしくない。これでは何て読むのかわからなくなる。

---------------------------------------------

Earthのeaは、3のbearerに出てきたのと同じ。
グワ式は、いつもはクリストファさんの真似をして、eとaを縦に並べてますが、ここでは a のテフタは下にしないで普通に横に並べてみました。

Middle と earth の間の「-」は、テングワールではクリストファさんは書いてない。なくてもいいでしょう。

そして、もいちど言うと、ミドルアースに the はつかない。









to は前出と同じ。
pass の ss も前出と同じ。

---------------------------------------------

freely が難しいことになっている。これもモリアの西門にワープしている。

は、クゥエンヤでは二重母音のときに i として使うことがある。
シンダリンでは、テフタなしのとき、e になる。テフタありのときは、二重母音でアエとかになるとき、これを e として使う。
英文の場合、テフタなしモードで e になるパターンがある。クリストファさんは、テフタありモードで二重母音のときに i として使っている。

めんどくさいというか、ややこしいというか、でも便利ななのだ。
の使い方をモード毎に説明しなさい、なーんていう問題が試験に出たら、満点取るのはかなり難しい。わかんなくなって、あせって変なこと書いてるうちに終了時間になり、先生から呼び出しを食うこと必至。 で、そんな問題出す方が悪いんじゃん、とか言ってアッカンベーなどすると、親に連絡が行って、小遣いが減る。下手をするとゼロになるかもしれない。気をつけよう。

で、ここでは、freely の e をとして、その下に〜をつけて、2つ並んで ee ですよ、と言いたいのであろうことはわかる。
わかるからいいと言えばいいのだけれど、e としてこれを使うのは、点なしモードのときなのだ。点ありモードで出てくるのは、二重母音のときなのだ。ai とか、ae のとき、を載せて i や e になる。 ee のときには使わない。

このパスポートは、点つきモードの英文なのだから、は基本的に、ほとんどお目にかかることはない。

に下線をつけて ee にするのは点なしモードのとき。
王の手紙(SD130, 131)にも出てくる。アラゴルンが、サムやその家族のみんなに会いたいよ、っていうところで see がになっている。

パスポートは点あり英文だから、普通に、長い棒を使って とするか、 を2つ並べるか、どっちかがいい。でないと何のことだかわからない。普通に書くのが一番美しい。


最後の y のところにある字は、モリアの西門に書いてある。Ennyn の y がこれだ。
は、シンダリンのベレリアンドモードでは s じゃなくて y になる。
は同じことで、あのドゥリンの扉は、どれもくるんくるんした丸っこい字体で書いてあるから、これもかわいくになっている。
英文ではは s だから、ここだけ突然シンダリン点なしモードになるとわからなくなる。

---------------------------------------------

without の ou は、アウと読む。こういうときは、英語モードのテフタなしのとき、発音に準じて(a) の上にがつく。と書く。doubt とかのときに使う。
パスポートに書いてあるのは、なのかな。なら a だけ。

でも上のところが離れているから、 (o) にがついているのかも。 上の線は、じゃなくてに見える。ひねりが逆。
これは、追補編に載っているのをそのまま使ったのかもしれない。1の requests のところでも言ったけど、追補編ではが u を表すとなっている。
点なし英文のパターンの1つでは、がoになる。シンダリンの点なしでもが o になる。それにをつけて、ou にしたのかもしれない。
でも実際につくのはなの。

をつけてとすれば、ou、ow になる。 sorrow とか、you とかのときに使う。
without は、発音はアウだけど、綴りはouだから、これでもいいのかもしれない。

だけどさ。 それはあくまでも、点々なしのときの話。
点々ありモードで書いてるときは、そういうのは使わない。
点ありの場合、は出てくるけど、は y になるからね。初めのところじゃ、は y だったじゃん。

グワ式、上のは普通に並べてみた。下のは、ou を、とした。は w で、u に流れるときに出てくる。 トールキンは you のときにこれを使っている。you とは発音は違うけど、これでもいいと思う。
3のallowもこれ。

---------------------------------------------

letはねぇ、パスポート本体に印刷されてるのは、l までで、途中で千切れちゃってるんだよね。かわいそう。自分でプリントして貼りつけよう!って企画があってよかったね。「et or hindrance」が復活しました。(^^)

hindranceは、元の字はちゃんと読めたんだと思うけど、プリントしたやつではつぶれちゃっててよくわからない。を使って、c を発音通り s にしてあるみたい。でもだとすると、z になる。




ってことで、いろいろ書きましたが・・・ わかった? わかんない? いきなり全部わかんなくてもいいよ。 でも面白いでしょ。


よし、半分終わった。 次、行こう!


グワのパスポート テングワールの話 読んでみよう1 読んでみよう2
今ここ


書写トップ トップページ