メドゥセルドって

第2部「二つの塔」ではローハンが舞台となります。
ローハンの中心は、エドラス。白の山脈のそばにある丘の上。

エドラスにある王宮は、メドゥセルド。これは「蜜酒の宮殿」という意味で、ローハン語(古英語)です。現代英語で言えば、「mead hall」となる。ミードホール。
アラゴルンたちは、やった〜、お酒〜♪ 飲むぞぉ! と気合いを入れてエドラスに登って行ったわけではないんだけど(たぶん)、意味的にはそうなる。

共通語ではthe golden hall で、黄金館と呼ばれます。

蜜酒っていうのは、蜂蜜を発酵させて出来るお酒で、金色をしています。蜂蜜の種類や作る人にもよるんでしょうが、黄色、金色、黄金色、金茶色、って感じ。

だからローハン語「蜜酒の館」と、共通語「黄金の館」は、直訳ではないにしても、なかなか味わい深い訳語といえるわけです。
メドゥセルドは屋根も柱もキンキラキンだから、別に蜜酒の色の訳というより、単純に黄金館と呼ばれるんでしょうが。

蜂蜜には天然の酵母が含まれていて、そのまんまだと甘いから発酵しないんだけど、水で薄めると発酵して簡単にアルコールになる。
だから蜜酒はビールやワインよりも古くから作られていたそうな。
今では、そのままの蜜酒だけじゃなくて、果汁を入れたりワインも加えたりいろいろな種類があるらしい。

グワイヒアは飲んだことないけどさ。 なかなか甘いお酒らしい。

そういう飲み物の名前がついた金色の館がローハンの王宮なわけ。
これは二代目の王ブレゴが完成させたもの。

ブレゴは映画では馬の名前になってるけど、原作ではブレゴって馬は出てこない。
原作のブレゴはローハンの王家二代目の王さまのこと。

このブレゴの時代からずーーっとエドラスにメドゥセルド(黄金館)は建ってたのでした。ちなみにセオデンは17代目。

歴史を感じますねぇ・・・

メドゥセルドって、ベーオウルフに出てくるんだよ。トールキンはベーオウルフが好きだったのさ。古英語の専門家だしね。あんなわけわかんないの、すらすら読めたんだねぇ。
で、それと同じ名前がついた館をミドルアースにも置きたかったんだよ。気持ち、わかるな。先生にとって、ベーオウルフもミドルアースも、どっちも大事な大事な世界だったんだからね。






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