ロスロリアン
モリアを抜けて、森へ行ったとき、ギムリが(斧をもってるゴツイ人)、「ここは魔女がいる。一度入ると出てこられない。引き返そう」とか言います。どうしてそんなおっかないところへ? おっかないはずなのにアラゴルンは「助けてほしい」と頼みこみ、その夜も「ここは安全だ」と言います。

ロスロリアンは、ガラズリム(森の住民)と呼ばれるエルフたちが住んでいる、ミドルアースで最も美しい森です。王ケレボルンと王妃ガラドリエルによって治められ、ガラドリエルはエルフの3つの指輪のうちの1つ、「ネンヤ」という水の力の指輪を持っていて、森は魔法の力で外界から守られています。

ガラドリエルはアルウェンのおばあさまで、アルウェンは長くこの森で暮らしていましたし、アラゴルンとアルウェンが結婚の約束をしたのもこの森のケリン・アムロスの丘というところです。(映画では結婚する云々の話はエルロンドの館になっていますが)

ケリン・アムロスとは、第2紀にエルフの王、アムロスの王宮を建てた丘。アムロスは恋人のニムロデルが行方不明になり、悲しみのあまり、海に身を投げたといわれます。
この丘は、エラノールとニフレディルの花が咲き、エルフの王国の核心となる場所。
そして、アラゴルンにとっては、この上なく美しい想い出の場所で、イムラドリスの館と同じく、大切なところなのです。

エラノールとは、☆の形の金色の花。elは星、anorは太陽を意味します。
ニフレディルは、上古、ルシアンが生まれたときに咲いたといわれる白い花。ルシアンは歴史上最も美しかったといわれるエルフの王女。

ロリアンに生えているのは、マルローンという樹。樹皮は銀色、花は金色、葉も秋から春には金色に。要するに黄金の森。
枝は、上の方で王冠状に分かれ、エルフたちはその中に住居を作ります。これはフレトといって、エルフたちはタランと呼びます。床に穴が開いていて、はしごを使ってその穴から出入りします。

ロリアンの森の都は、カラス・ガラゾン。その中心に一際大きなマルローン樹がそびえ、ケレボルンとガラドリエルの住まいがあるのです。そこまで登るのはなかなか大変で、上まで行く間にもたくさんのフレトがあり、上には館とでもいうべき、大きな家があります。

でも穴を掘って住むのが好きなホビットたちは木の上では落ち着きませんから、地上にテントを張ってもらって休みます。
旅の途中で、安心して休めたのは、裂け谷とロリアンの森だけでした。

・・・ということで、アラゴルンはロリアンの森は安全地帯とわかっていて皆を連れて行ったのでした。
ロリアンには、グワイヒアも時々行くよ。ガラドリエルから用を言いつけられるのは光栄なことだからね。



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