調査結果! グラフだよ〜♪

映画、ファラミアに連れられたフロドはオスギリアスにどっちから入ったのか。

というアンケート調査、さぁ、結果は???

実施期間はかなり長期に渡りました。期間が長くなったのは、グワがぐーたらしてたためもありますが、なが〜くやってるうちにDVDが出たり次作が公開になったりで意見がいろいろ寄せられて、なかなかいい面もある!という意味もありました。(←ちょっと言い訳 ^^;;)

有効回答数、388! それぞれ、指輪レベルが初級か中級か上級か、自己申告もしてもらいました。

ではまずその結果をどうぞ。




ピンクがA、ゴンドール側から入った、という人。
青がB、モルドール側から、という人。

青が多い。約66%。3分の2。

でもAも結構多い。3分の1の人は、西側のゴンドール側から入ったんだろうと思ってた。
この比率では、Aが少数派とは言えない。なかなか多い。

では次は時期別。




全体を通して、Bが優位に立っている。アンケート開始時は、2対1くらいの割合でBが多い。面白いのは、DVDが発売になった頃にはAが増えている。3作目が公開されてた2月から5月辺りもAの比率が高い。映画観ると西だと思う人が増えるらしい。


Bと答えた人の大半は、第1部の終わりで湖を渡って東側に行ったんだし、黒門にも行ったし、ヘンネス・アンヌーンもあっち側だし、だからBでしょう、という冷静な判断でした。
でも、オスギリアスが攻撃されてるって話なのに、東側から入るわけない、というより、入れるわけないからもしかしてAなのでしょうか、っていう人もたくさんいました。
だから、Bと答えたけど、Aなのかもと思っている割合が結構高いのです。

オスギリアスの向こうに山が見えたから、西側から入ったんだろう、って人もチラホラいました。山とくればモルドールみたいなイメージがあったんだと思います。

上級よん、と答えた人でAだった人たちは、大体は、カイア・アンドロスで河を渡ったんだろう、という判断でした。ドンパチやってるところで敵側から入れるわけがあるまい、ということです。

オスギリアスなんか行ってないんだ!ばーろー!というコメントも結構多数ありました。(^^;;)
原作ファンにはあの展開はなかなか許せないものがあったわけで。でも観てるうちに慣れちゃったかもね。

たしかに、フロドはオスギリアスなんか行ってないのです。ファラミアもヘンネス・アンヌーンの後は、映画と違う行動をしていて、オスギリアスには向かっていない。
映画は、原作と違う展開になってて、だからこういう、方向がわからないことになるのです。

Aからだとして既に河を渡っているのであれば、そのままミナス・ティリスに連れて行っただろうから、Bだろう、という答えもありました。
確かに。
大事な指輪持ってるホビットを、ガチャガチャやってる危ないところに連れて行くわけがない。

しかしあの展開では、指輪はゴンドールへ、と言いつつ、なぜファラミアは指輪をフロドから取り上げないのだろう。
指輪はフロドが持っていくと裂け谷で決まった。ガンダルフもアラゴルンも触ろうとはしない。触るといろいろ大変だから。でもファラミアはそんなことなんか知らない。
映画のファラミアは、オスギリアスでサムが食ってかかって、やっと指輪がどれほど怖ろしいのか気づき始める。デネソールのところへ指輪を届けるなら、ヘンネス・アンヌーンでさっさとフロドの首から引ったくって、都へ早馬を走らせた方が・・・
いや、そこまで変えると、後半の話が全部変わっちゃうから、フロドが持ったまんまで連れて行くしかなかったわけですな。


えーと、話を戻すと、橋の問題もある。橋は落ちてる。ってことは、Bから入っても西岸に行くには河を渡らねばならない。戦いの最中にそんなこと出来るわけない、って人もいた。

質問の出し方にも問題があった。グワはみんなからしばしば「ほんとによく見てるよね〜」と言われるけど、実はそんなによくは見ていない。その証拠に、DVDが出る前、つまりこのアンケートを始めたときは、オスギリアスの遠景が映ったとき、向こう側が白の山脈だというのに気がついていなかった。
西岸から見ていると思っていて、山の上が赤くなってないのに気づかなかった。ミナス・ティリスもなかったし。
ミナス・ティリスはDVDになってからも、CEにもない。SEEで突然出現する。ふしぎ。

あそこでミナス・ティリスが見えるのなら、河の東側にいるのは間違いない。
だから、あの遠景の時はBだけど、入ったのはAだろう、どうやって西側に行ったんだろう、という答えの人が何人もいました。


まとめると、Aという人の意見は、要するに、敵側から入るなんて危ないじゃないか!ということです。
初心者の皆さんは、だから絶対疑問もなくAだと思っていた、と仰いますし、上級者の皆さんは、東岸は危ないんだから絶対カイア・アンドロスで渡って西側から入ったんだろう、と仰います。

Bという人の意見は、要するに、地理的にそうなるということです。フロドたちは東岸にいたんだから、そのまんま東から、ってこと。


カイア・アンドロスはオスギリアスよりかなり上流になる。上流って、要するに、映画のファラミアたちが街を見ていたように西に向いて、右の方。 カイア・アンドロスに行くとなると、来た方へ戻らねばならない。あの時ファラミアたちはヘンネス・アンヌーンから来たわけで、ヘンネス・アンヌーンも右の方だから。


それで、ですね、あの遠景では、遥か向こうに白の山脈があり、ミナス・ティリスが見える。ってことは河の東側にいる。
しかし、東側には敵がいて、バトルの最中なわけで、そこから「あ、すいません、ちょっと通してください、はい、どーも、どーも」って言ってオスギリアスに入るとは考えにくい。


ファラミアがフロドたちを逃がした水路はどうなんだろう。でもあそこを通ったなら、あの時いちいち、ここを抜ければどうのこうのって説明することはなかろうし。


しかし、あのフロドがおかしくなるシーンはちょっとマズかった。映像的には印象的で、ナズグルとフロド両方ともアップに出来るし、ファラミアも何だかバルドっぽくもあってカッコいい。どうせならギャーちゃんに宝石キラキラの腹当てをつけてあげればもっとよかった。そしてツグミが飛んでくる。左の胸先の穴を見よ!(←ちがう)
とにかく、指輪が丸見えで、ナズグルさんが取ろうとする。おぉ、相変わらずこのチビが持ってたのか、風見が丘じゃ取り損ねたからな、ほれ、こっちゃ寄こせ、サウロンさまに届けねば。おい、ギャーちゃん、そのチビやっちまいな。
ってことでしょ。あ、ギャーちゃんって、翼のある獣ね。

あれでバレバレなはずなのに、第3部ではピピンのパランティア事件でピピンが指輪を持ってるって思われてどうのこうのってやり取りがある。まぁチビなのは変わらないし、ナズグルさんの報告書には顔写真はついてなかったんだろうからいいけど。

ナズグルは目がよく見えないって話だから、フロドはあの時まだ指には填めてないし、わかってなかったのかもしれない。
でも、パランティアがどこに残っているのかサウロンは知ってるはずだ。原作ではピピンの事件の後、サウロンは石がオルサンクにあると思い込んでいるはずだから、ホビットがオルサンクにいると思ってどうのこうの、ってガンダルフが言う。

オルサンクにいるはずのチビが、どーしてどーしてこんなとこにいるのか。
いや違った、逆だ。オスギリアスにいたはずのチビが、いくらもたたないうちにオルサンクに出現するのは何故か。
モルドールのトップと上級士官たちは、どうもちゃんと会議を開いて情報交換をしてないらしい。


まぁ、話があちこち飛びましたが、オスギリアスに入ったのはどちらからか、そんなこんなで結論が出ない。
Aからと答えた人もBからと答えた人も、それぞれ確固とした、または何となくであっても、それなりに尤もな理由がある。

わかったのは、東側からと感じていた人が多かったけれど、西側と思っていた人も相当数いるということ。
そして、原作にないあのシーンを追加したことで、要らぬ混乱が生じていること。
方角もわからなくなり、周辺の地理もわからなくなり、ファラミアの行動もわからなくなっている。


さて、困った。