エルベレス、ギルソニエル!
何かというと、このフレーズ、見かけるよね。
映画では出てこなかったかな。
原作では、エルベレスはしょっちゅう出てくる。何やら、ありがたい言葉らしい。名前らしい。

一体誰のこと???? 
エルベレスさんとギルソニエルさん? もしかしてカップルかしらん。アツアツなのかしらん。

いえいえ、これは同じ人なのです。いや、人じゃないんだけど。
これは、昔々の神話の世界に出てくる人。いや、人じゃないんだけど。

簡単に言うと、エルという唯一神がいて、その下にヴァラールという精霊たちがいます。その下にマイアールという方々もいます。まぁ、ヴァラールというのは神々だと思えばよろしいです。

ヴァラールは複数で、単数ではヴァラといいます。
ヴァラールの妃はヴァリエア。単数ではヴァリエといいます。

ヴァラールもヴァリエアも、それぞれ担当というか得意分野が決まっています。
ヴァラールの中で一番偉いのはマンウェで、彼は風とか大気担当。
マンウェの妃のヴァルダは星担当。
その他、水担当とか陸地担当とか動物担当とかいろいろいらっしゃいます。

なんか、ギリシャ神話に似てるでしょ。
マンウェとヴァルダは、ギリシャ神話のトップ、ゼウスとヘラみたいな位置にいるわけ。
でもあんなに軽くないけどね。マンウェはゼウスみたいに浮気もしないし。ゼウスって、浮気しすぎ。子供も作りすぎ。あんなにあちこちで作るから余計に話がややこしくなるんだよねぇ。

あ、話を戻しましょう。マンウェは浮気しません。はい。トールキンは品がいいからね。品格の差、ですかな。
とにかく、マンウェとヴァルダはラブラブでいつも一緒なのですよ。一番力があって、この2人がいないとヴァラールたちは二進も三進もいかないの。

で、その星担当の女神さま、ヴァルダのシンダール語の異名がエルベレス、ギルソニエル。
クウェンヤ語でも出てくる。単語分析はエルフ語講座の人名のとこにあります。
下の4つは全部ヴァルダのことを指しているエルフ語なのです。

意味→ 星の妃
星の女王
光を燃え立たす者
星を輝かせる者
クウェンヤ語 エレンターリ ティンタルレ
シンダール語 エルベレス ギルソニエル

ティンタルレ、エレンターリって、ロリアンでガラドリエルが歌ってるよ。
本、持ってる人は探してみよう。フロドたちがロリアンを出発するところ。
ちょっとでもわかるとこが増えると楽しいよね。

風見が丘でフロドがナズグルに襲われたとき、「エルベレス、ギルソニエル!」って叫んだのは、訳せば、「星の女王よ!光を燃え立たせる妃よ!」って言ってたのですよ。 要するに、「ヴァルダさま、ヴァルダさま!」って叫んだんだよ。
田舎のホビットが、とっさにエルフ語でヴァルダさまの名を呼べる、というのもすごい。思わず助けを求めて口をついて出たんだから。それだけヴァルダさまは有名人なわけだ。いや、人じゃないんだけど。
で、ナズグルたちはそれ聞いて逃げてったわけ。

エルベレスが出てきたら、あ、これはマンウェの愛する奥方で、星担当の女神様、と思い出しましょう。


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