アセラス〜薬草
フロドが傷を負って、アラゴルンが草を探しにいくシーン。
あれはアセラスといって、王の葉と呼ばれます。
映画1作目では一度きりでしたが、この葉は何度も登場します。物語の後半でも出てきます。

葉をもんで湯に入れると、芳香が立ち昇り、傷を癒すのです。
その湯で傷を洗ってもいいし、芳香につつまれるだけでも効果あり。死にかかった人でもフッカツする。素晴らしい。生でもドライでもOK。

別名、アセア・アラニオンともいいます。
シンダール語ではアセラス、クウェンヤではアセア・アラニオン。
aseaとは、役に立つ植物につく名前です。aranionは王の、ということ。

もともとミドルアースにあったのではなく、ヌメノールからもたらされた植物です。ヌメノールってのは、アラゴルンのご先祖の出身地ね。沈んじゃったんだよ。

王さまは(この時代は王さまいないけど)、鉢植えにして部屋に置いてるわけでもなし、温室作って大量生産して出荷しているわけでもない。
具合悪いのがいるときに探してきて、癒すのに使うだけ。

どこでもそこら辺に生えてるものではなく、昔のヌメノール人が住んでいた近辺にしか見られませんし、野伏(レインジャー)の他には一般にあまり知られていません。野伏ってのは、王の血統の末裔たち。
一見、どうでもいいような草なのです。

で、なんで王の葉というのか? カッコいいから? どうでもいいように見えるのに、なんかエラそうだねぇ・・・
いやいやこれは、昔、これを名づけた者たちが、この葉と王との関係を示唆したものと思われます。人知れず、わずかに生えているだけの植物が、王の血筋とつながりを持っていることを暗示しています。

アラゴルンがこれを使ったのは、王が復活することの象徴でもあるのです。
王の血筋と呼び合う葉

これを使わなければならない出来事が起こるというのも、王権復活の前触れです。
だからこの草の存在とその使用は非常に重要な意味をもっています。

正統な王が使うと、効果絶大となります。アラゴルンが王位につく時に近づくにつれて、アセラスの力も高まります。王の手によって使われると、魔法の効き目が現れるのです。だからアラゴルンは、癒しの手とも呼ばれます。

ヌメノールからもたらされた草は、ヌメノールの末裔とどこかで密接につながっているのです。




トップへ戻る