9月22日はビルボの誕生日。111歳になるビルボは誕生日に大パーティを計画します。もう、皆、その話で持ちきり。ホビット村周辺の者は一人残らず招待され、一人残らずにプレゼントがあるとのこと。ホビットというのは、自分の誕生日にみんなにプレゼントをするのです。

それに加えて当日は花火があるとの噂がとびます。花火なんて、ここのところずっとありません。しかもそれは、ガンダルフの花火なのです! 9月になり、ドワーフが荷物を満載した馬車でやってきました。そして、ガンダルフも村に現れます。馬車には花火が積んであります。荷物にはガンダルフのGの字がついていました。みんな、それを見て大騒ぎ。

では原文です。

"G for Grand ! " they shouted, and the old man smiled. They knew him by sight, though he only appeared in Hobbiton occasionally and never stopped long; but neither they nor any but the oldest of their elders had seen one of his firework displays - they now belonged to a legendary past.
「G はGrand のG だね!」 子供たちは声を張り上げ、老人は笑みを浮かべた。彼はホビット村にはたまに現れるだけで、来たところで長居することはなかったのだが、みんな、その老人を見知っていた。とはいえ、子供たちにしろ大人たちにしろ、老人の花火が打ち上げられるのを見た者はいず、ただ一番の年寄りの中に見たことがあるという者がいるだけで、それはもう、伝説の彼方となる昔の話だった。
When the old man, helped by Bilbo and some dwarves, had finished unloading, Bilbo gave a few pennies away; but not a sigle squib or cracker was forthcoming, to the disappointment of the onlookers.
老人がビルボやドワーフにも手を貸してもらい、荷物を降ろしてしまうと、ビルボは子供らに小遣いを渡してやった。でも爆竹もかんしゃく玉も現れる気配もなく、見つめている子供たちはがっかりした。
"Run away now ! " said Gandalf. "you will get plenty when the time comes." Then he disappeared inside with Bilbo, and the door was shut. The young hobbits stared at the door in vain for a while, and then made off, feeling that the day of the party would never come.
「ほれ、行った、行った!」ガンダルフは言った。「その日になれば、たんと見られるから」 そしてガンダルフはビルボと中へ入ってしまい、ドアは閉まった。ホビットの子供たちはしばらくの間ドアを見つめていたが、そのかいもなく、そのうち引き上げていった。子供たちには、パーティの日が来ることはないように思われた。



・・・ということで、映画ではガンダルフはパーティ当日に現れる描写になっていますが、なにしろホビット村始まって以来ともいうべき大パーティなのです。贈り物の準備も大変、招待状の発送も大変、料理だって大変、みんなずいぶん前から準備に大わらわ。ガンダルフも何日も前にビルボの家に着いているのでした。

映画では、村を抜けて行くときにガンダルフは子供たちにせがまれて花火をすこぅし鳴らして見せますが、原作ではそういうサービスは一切なし。
子供らは、つまんなぁい、と家路につきます。花火が見られるときなんて、来ないんじゃないかなぁ。あぁあ・・・




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