北米ぞっこん支局長とガン爺との感動の対面レポート♪です。(^^)
皆様こんにちは。"Wind in Middle-Earth"北米支局長の肩書きを頂いている私、Aragornにぞっこんは12/5/2003にPalm Springsで行われた"The Lord of the Rings-Return of the King"特別試写会に出かけて来ましたので、その報告です。

いつもの事ながらトラブル無しでは何事も済まない私。
仕事が思ったより長引いた上に、金曜日の午後でいつもより早くから始まった渋滞に引っかかり、おまけにPalm Springsでは道に迷ってしまい、会場にほうほうの態で辿り着いたのはレセプションが始まる時間をはるかに過ぎた6:15p.m.でした。
しかし長蛇の列が会場の前にぴくりとも動かずに居座っており、とりあえず列の後ろに並ぶと係りの人が「New Line Cinemaのセキュリティーの到着が遅れています。会場はセキュリティーの到着次第始めます」と告知。実はイヴェントが何なのか把握していたわけではないので、これを聞いてちょっと安心。結局入場が始まったのは7:00p.m.ちょっと前でした。

しかし列はなかなか進まず、ソールドアウトのイヴェントのほぼ最後尾に並んでいた私は「本当に上映時間に間に合うのだろうか?」という疑問と「きっとSir Ianのイヴェントは逃したに違いない」との無念さで憂鬱状態。しかし、やっと劇場の正面を見渡せる場所にまで進んだ時、係りの人が「Sir Ianの姿をもし見かけたら『入り口はこっちだよ!』と指差して下さいね〜」とのたまうではありませんか。

劇場は多分500人程度の収容能力があり、その頃には約50人弱の人を残すのみだったのですが、それから3分としないうちに黒塗りのストレッチリモ(リムジン)が到着し、ラッキーな私はSir Ianの姿を間近で見る事が出来たのでした♪
来るとすぐに劇場入り口の前でプレスインタヴューとフォトセッションがあり、横目でそれを眺めながら劇場に入り、とりあえず用足しをして会場の中に入ろうかな、と思い外を見るとまだSir Ianは外にいらっしゃるので、ロビーでちょっとふらふら。やっと会場に入って来たSir Ianはロビーに入ってすぐのところでファンが声をかけたのに答えて一言二言言葉を返し、その男性が持っていたポップコーンをちょっとつまんでいる姿を見てしまいました!すぐ隣にいた男性ファンもそれを見てポップコーンを差し出すと、そこからも少しつまんでいて、何だかとても気さくな雰囲気。

イヴェントはSir Ianのステージ上でのインタヴューだったのですが、これも運良く真中のブロックの15列目辺りの通路側に席をとって(こういう時、一人って便利です)じっくり鑑賞。この日はバーガンディーに近い茶色のヴェルヴェットのジャケットに薄い茶色のレザーパンツ、ストライプのネクタイにライトブルーのワイシャツととてもオシャレな服装をしていらっしゃったのですが、ステージに上がってマイクを渡されると「おお、これがアワードの記念品かと思ったよ」と言い、椅子に座ってスタイロフォームのカップに入った飲み物を渡されると「君たちはこれにコーヒーが入っていると思っているんだろう?」とのっけからジョークを飛ばし、さすがはイギリス人!(すみません、えこひいきです)とすっかり感心してしまいました。

「ロビーから通路を通ってこのステージに上がるまでに『Magnito!』と呼ばれたのだが、、、」と"X2"のMagnitoのポーズをちらっと取ると、会場は大うけ。と、どーいうわけか、椅子の脚を支えている金属製の横棒(判ります?)が1本落ちてしまい、「はて、Magnitoの仕業ではないはずだが?」と呟く声に司会者が椅子を交換してインタヴューの始まり。

64歳になるとおっしゃる舞台俳優でもあるSir Ianはまず劇場兼映画館である施設を誉め、映画撮影中のエピソードを面白おかしく語ります。乗馬シーンは正面アップの場合は自分だけれども、遠目のシーンや後姿はボディーダブルかスタントの役者がやっているそうで、自分の知り合いの役者がやはり乗馬シーンで事故を起こし、亡くなってしまったので「念の為、安全を期して」との説明に納得。

皆さんもご存知のように"The Lord of the Rings" Trilogy の撮影されたNZのスタジオは空港の真横にあり、「15分ごとに飛行機の離着陸があり、『後2分で飛行機が離陸します』『よし、じゃあその前に、、、アクション!』という感じで集中するのが大変だったよ」とか、「Minas Tirithはミニチュアで、ズームアウトした場面で人が歩いていたりするのは全てCGなんだよ。CGアーティストが素晴らしい仕事をしていて、全く本物としか思えない出来栄えだ」等、撮影のエピソードを披露して下さいました。

司会者がニュージーランドの感想を聞くと、「それを私に話させると夜中までかかってしまうよ。とにかく素晴らしい国だ」と、他のキャスト同様べた褒め。しか〜し!次の台詞がとってもSir Ianらしかった。「あの国は閣僚に7人もゲイがいて、その一人はtransvestiteで、私にぴったりの国ではないか!」爆笑させてもらいました。California、しかもPalm Springs(避寒地としてだけではなく、gay friendlyなリゾート地としても有名)という場所柄、当然会場中が笑いの渦に包まれたわけですが、これが日本だったらどんな反応が帰って来たでしょうか。

他には「この間、街中でサインを求められたんだけど、『Gandalfとサインして下さい』と言われて、『Gandalfは存在しないのだよ!』という押し問答を繰り返してしまったよ」と役者としての自分を認めてもらうのは嬉しいけれど、自分の演じた役の人物と同一視されても、、、とちょっと苦笑しながらのコメントに大きく頷いていた私でした。

予定されていた30分はあっという間に過ぎ去ってしまい、司会者が「最後にシェークスピアを少しやっていただけないでしょうか?」と頼むと、椅子から立ち上がり、眼鏡を外して「シェークスピアをやるならマイクがない方がやり易いな、、、」としばし沈黙。会場からいくつかの作品名が挙げられるのですが、「リクエストを聞いてはおらんよ」と答え、しばらくしてよどみのない素晴らしい声で会場を魅了して下さいました。舞台の役者さんならでは、ですね〜。

会場への出入りに、ちょうど私の座っているサイドの通路を使ったので退場される時に、ちょっと躊躇したものの他の人を見習ってSir Ianが通り過ぎる際にこそっと手を差し出してみたら、さすがは英国紳士、女性の差し出した手を無視、なんて礼儀に欠ける事はなさらずにほとんど通り過ぎていたのにちゃんと握手して下さいました♪(普通、年長者の方に自分から握手を求めるのは礼儀に反するのですが、、、しかも相手の方が明らかに身分が上。もしかすると「何と礼儀知らずなアジア人女性だ」と内心で思われていたりして、、、)ちょっとドライスキン(笑)でしたが、ほんのり暖かくて失礼にならない程度の優しい握手をしながら、何故か"Bye-bye."と一言。他の人にはただにこにこと握手していただけだったのにね〜。

写真はデジカメをちゃんと借りていたのですが、会場に入る前に荷物検査があり、かなり厳しい規制が引かれていたので、車に置いて来たんです。だから写真ありません。ごめんなさい。でも"The Wind in Middle-Earth"の皆様を代表してしっかりご挨拶して来たからカンニンして下さいませ、、、。





他の展示物

トップページへ