北米支局の星、Aragornにぞっこんさんが取材に行ってたくさん写真を送ってくれました。
「ぞっこん in さんでぃえごぉぉぉぉ 2004!!!」、今年もどうぞお楽しみくださいませ。


皆様、こんにちは。グワイヒアさんちの北米情報局局長(笑)のAragornにぞっこんでございます。

7月の半ばに常連の1人でいらっしゃるすなみ様から伝言岩にComic-con Internationalに関する情報が貼り付けられており、読んだ当初は「仕事がちょっと忙しいし、夏期講習のファイナルも近過ぎて行けません。ごめんなさい」とお返事していたのですが…人生、次の瞬間には何が起こるか分からない、とは良く言ったもので、あれこれすったもんだした挙句、私は今年も再びSan Diegoの地を踏む事になったのでした。

 まずはイヴェントの詳細を。

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5:30-7:30 New Line Cinema/New Line Home Entertainment: Blade: Trinity, Harold and Kumar Go to White Castle, Cellular, and The Lord of the Rings: The Return of the King Extended Edition DVD-New Line Cinema presents a "first look" at Blade: Trinity that includes footage from the upcoming film followed by a panel discussion and Q&A with cast members Jessica Biel and Ryan Reynolds as well as director David Goyer. Also making an appearance will be the stars of the upcoming film Harold & Kumar Go to White Castle, John Cho and Kal Penn. New Line Home Entertainment will also present a first look at The Lord of the Rings: The Return of the King Special Extended DVD Edition. This hour-long presentation will debut select clips from the extended version of the film and will include a panel discussion featuring key cast and crew members who were involved in the creation of the extended DVD. Program elements will include Peter Jackson's scene selection process (his favorite moments, etc.) and stories from The Lord of the Rings co-producer Rick Porras and cast members David Wenham and Billy Boyd about the behind-the-scenes preparations necessary to deliver this extended version of the DVD. Beyond the making of the film, New Line Home Entertainment DVD executive Mike Mulvihill and DVD producer Michael Pellerin will discuss their collaboration with the cast and crew to create the extensive bonus features. All panel participants will recount their time spent being interviewed for the DVD bonus features and the experience of having additional cameras on-set during the entire filming process. Hall H
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今年は金曜日の夕方にパネルディスカッションがあり、金曜日の午前中に仕事を終えた(と言うより、ボスに「次のプロジェクトは月曜から始めればいいから。今週は色々あったみたいだしもう今日は帰っていいよ」とオフィスを無理矢理追い出された、という説もある)私は、まだ渋滞の始まらない高速を一路南へ。到着したのは約2時間半後の2:00p.m. 今年は駐車場もとっとと見つかった上に(相変わらずの暴利でしたが)、入場に並ぶという事もなく、さっさと冷房の効いたコンヴェンションセンターに入り、登録を済ませる事が出来ました。パチパチパチ。

まずは会場をぐるっと一回り。去年と違って"The Lord of the Rings"も後は第三部のSEEの発売を残すのみなので(一応)、指輪関係のブースが軒並み縮小されていたのは仕方がないとは言え、ちょっと残念。

New Line Cinemaのブースには以前レポートをしたコスチューム展で見た衣装がアクリルの壁に隔たれて展示されていました。スペースの問題で展示物との間に適当な距離が置けないから、ということなのでしょうが、それにしても例え透明だろうと1枚の壁越しに見る衣装というのはどうも味気ないですね。しかし衣装展と違い、各衣装の足元にちゃんと説明書きが添えてありました(大した物ではありませんが)。

ここで第三部のSEEの見本とそのギフトセットについてくる特別付録Minas Tirithの小物入れ発見! 既に小馬亭で画像の発表がありましたが、第一部・第二部のギフトセットの付録に負けず劣らず「してきな」(笑)出来です! 皆様、お金を貯めて指輪ビンボーへの道を一緒に転がり落ちましょう!

ブースの後ろ側の壁に映画出演キャラクターの等身大の写真が貼り付けてあり、その前でお約束のように写真を撮る人々を横目で眺めつつ(すみません、私自身はあーいうの楽しいと思わないので…)、隣のEA Gamesのブースをちらりと覗いてみると、E3(ゲーム関連の大規模なコンヴェンション。マゾム館にあるMara様が字幕を書き取って下さったプレステ2の特典のインタビューを読んで、ああ、じゃあ、E3初日の帰り際にロビーでちらっと見かけたのは本物のElijah Woodだったのかな、と今更のように思ったりして。友達と5〜6人で楽しそうに笑いながら喋ってたの。「あれ、似てるなぁ〜」って思いながら近くを通り過ぎたのですが)でも見かけたゲームの"The Lord of the Rings-The Battle for Middle-Earth"と"The Lord of the Rings-The Third Age"で遊んでいる人がわらわらと。ふ〜ん、皆上手だわ、とプレイヤーの達者なゲームの腕に感心しつつ(RP以外はお話にならないくらい下手くそな私)、New Line Cinemaのブース上部にしつらえてあったモニターに流れる"The Two Towers"のHelm's Deepのシーンにうっとりしながら(苦笑)、指輪関連のブース(出版社やトレカ、Sideshowのフィギュア)を覗いているうちに、ふと気になったのが時間。

パネルディスカッションの始まるのは5:30p.m.だけど、会場がオープンするのはいつ? と近くにあったイヴェントスケジュール表を見ると、この日、Hall Hで行われるイヴェントはNew Line Cinemaのものだけ。嫌な予感がして4:00p.m.過ぎにホールの前へ行ってみれば、係員の人に「前から並んでいました? そうでなければ列は外ですよ」と言われ、外へ出てみれば既に外にも100人近く並んでいて、失敗したなあ、と臍を噛みながらとりあえず行列に参加。30分程度並んだ時点で「行列が動き出したぞぉ〜」という声に、前の人の後をぞろぞろとついて会場へ移動。今年は前から2つめのブロックの左側の3列目で、仕事経験のあまりなさそうなアシスタントステージマネージャーのねーちゃんが観客の迷惑を顧みず、イヴェント中ずっと突っ立ってて視界を塞いでくれるという、非常にありがたい席(激怒)でしたが、まあ、仕方なかったかな…。

約2時間にわたるイヴェントの中で、"The Lord of the Rings"に関する内容はほぼ1時間。ちなみにこのホールは6,500人の人を収容できるとの事で、人気の高さが伺えました。最初にNew Line Cinemaの女性が出て来て、SEEの説明をちらっとした後にP. J. のレコーディング・インタヴューが流れて「12月リリースのSEEは50分も長いんだよ〜」と、やはり年末まで待たなければならない事を知らされました。ううっ、残念。ちらっとSEEに入るクリップも流してくれて、覚えている限りではIsengardでのSaruman、Frodo & SamがMordorでorcsに混じって歩いているシーン、AragornがAnduril(だったかな)を片手にしてPalantirを覗いてSauronに挑戦を挑んでいる場面、MerryがKing Theodenに騎士として忠誠を誓うシーン等がありました。

で、その映像の後でステージ上が明るくなると、いつの間にかソファーが設えてあって、David Wenham(やっぱり発音は「ウェナム」ってのに近いですね。以下D. W. )とBilly Boyd(以下B. B.)を含む映画及びDVD作成に携わった関係者の方々が登場(詳しくは上の英文の内容表を見て下さいね)。
好きな場面を聞かれて「第三部だったらFaramirがDenethorに『Boromirの代わりに自分が死んだら良かったと思っているのでしょう』("Boromir"という名前が出た時にキャァ〜♪、と上がる歓声に「うん、とってもセクシーな男だよねぇ、彼」というD. W.のコメントに同感していた私…)って言うシーン(SEEではこの後にFaramirとPippinが外の廊下で「君の誓いはなかなか良かったよ。その衣装は昔、私が子供の頃に着ていたものだ云々」というシーンが挿入されるようです。ここでのPippinのセリフはかなりポイントが高い!)かな」(by D. W.)、「第一部の『じゃあ、二回目の朝食は?』ってとこかなあ。それと第三部でIsengardで皆を出迎えるシーンと最後のパブでのシーン」(by B.B.)ちなみにリンゴ投げはViggo Mortensen(以下V. M.)のアイディアだそうで、実際にカメラの後ろからリンゴを投げていたのも彼だそうですが、かなりいい加減にぽんぽんと投げていたようで、頭に当たろうがどうしようがお構いなしだったそうで…(をいっ! 真面目にやれ〜!)。

EowynとFaramirの療病院の中庭でのシーンもありましたが、Eowynに話し掛けながらさりげに彼女の手をしっかりと握るFaramirに笑いが…。大将、こんなところでプレイボーイぶりを発揮していていいんですかい、と思ってしまった私もつられて笑っていましたが(爆)。
それからPaths of the Deadは劇場版ではAragornがKing of the Deadに向かって"What say you!?"と怒鳴りつけて、King of the Deadがにやりとする場面で終わっていましたが、あれにも少し続きがあるようで、あの後で建物がガラガラと崩れ、中から大量の骸骨が降って来て、Aragorn, Legolas & Gimliの3人は骸骨の山に押し流されそうになるのですが、CGの発達した現在、ほとんどの骸骨がゴルフボール大だったそうで、中にいくつか大きなのがあったそうです。
「でさぁ、その大きなのを1つ、撮影後に失敬して来て家に置いてあったんだけど、大掃除をした時に『何でこんな物を持って帰ったんだろう?』って捨てちゃったんだよねぇ。馬鹿な事しちゃったよ。サインしてeBay(出たっ、幽鬼に拍車をかける恐怖のオークションサイト!)ででも売れば良かったのに」と、平気な顔でのたまうB. B. に会場が爆笑。う〜ん、こんな公の場で厳密に言えば窃盗罪に問われても仕方がない事を白状していていいのか、Billy Boydよ(苦笑)!

そしてこの日の目玉はSEEには入らないというキャストメンバーのインタヴュークリップ。何でも誰かが他のキャストに対するコメントをして、そのテープを当の本人に見せて反応を取り、さらにそれを再び相手に見せて、というパターンのインタヴューでは、「お互いが貶しあう」というのが"The Lord of the Rings"の「伝統」となっているそうです(多分男性陣だけだろうけれど)。
DVDプロデューサーの方曰く「その反応というのは事実である事もあり、全くのでまかせである事もあり、その中間、というのもあったりするのですが…」と笑いながら紹介されたのがDominic Monaghan (以下D. M.)& Viggo Mortensenの「何故V. M. がオスカーの授賞式に出席しなかったか?」というもの。ただこれに関する聞き取りははっきり言ってかなりあやふやです(大まかな内容は間違っていないと信じていますが)。森を散歩している時にじょーが様と汝珂様に教えて頂いたサイト(その節は色々とありがとうございました〜!)を見て(聞いて)も音声にエコーがかかっているのもあって自信がないので、68%くらいの正確度として受け取って下さいね〜(ちなみに訳はちょっと意訳している部分もあります)。
V. M. 「もうこれ以上の続編はないし、P.J.が7つや8つの賞を受賞するのは目に見えてたし…」
D.M.「アカデミーの数日前にVigんちに電話したんだけどいなかったから『なあ、行くだろう? 授賞式に行く前に家でちょっと飲んでさ。電話してくれよ』ってメッセージを残したんだ。で、前日にも一度電話をして『明日の晩に会うよね?』って聞いたら『忙しいんだ』なんて返事が戻って来るんだ。『ああ、そう?』って言ったものの何だか変だなぁ、と思って『もしかして女?』と聞いたら『いや、xx(この部分がどうしても分からないのですが、前に見た"David Letterman Show"によれば家族が来ていたそうだし、"b"で始まる単語っぽいのですが"brothers"じゃないし…何だろ?)があるんだよ』って」
V. M.「う〜ん…私生活に関した事って本当に話したくないんだよね…」(と、かなり本気で嫌そうな表情をする)
D. M.「(真面目な表情で)だけど本当にあったのはね、彼はアカデミーアワード・ジェロを作っていたんだ。入場時にジェロで作ったオスカー像を『俺達がキングだぁ〜!』って言いながら叩きつけてばらばらにする、と。それが彼のオスカー・ナイトだったんだよ」
V. M.「そ…それは…(笑って言葉が続かない)」
D. M.「(真顔で)いいかい、僕はちゃんと証明できるぜ。それにちゃんとその時に作ったジェリーロールも持って来てみせる」(と自信たっぷりの発言)
V. M.「(クスクス笑いながら)証明…ジェ、ジェリーロール…(爆笑してしまって話にならない)」
(ジェロというのはこちら版のハ○スゼリエース。粉末もすぐに食べられるカップ入りもあり。ジェリーロールはロールケーキです)
他にもB. B. 曰くSam & Rosieの結婚式のシーンで他のHobbitsはいなかったので(ブーケ投げの前のシーンですね)、V. M.が「場を盛り上げに行こうぜぃ!」と言い出して2人してカメラの後ろから"Yea〜h!"などと騒いでいたそうなのですが、突如としてV. M. がB. B. を掴まえて彼の口にキスをしたとかで「うげ〜っ、と思ったけれど…ちょっと感じた上にイケナイ事を考えたかも(笑)。まあ、これ以上は僕の胸の中に秘めておくよ」としゃーしゃーと笑顔で発言するB. B.に会場は再び大うけ。私は頷きながら、そうか、人の王となるにはそれなりの行動力及び資質が必要なのね、と深くに感心した次第です、はい(爆)。

ちなみにD. W. は「短期間の記憶は凄くいいんだけど、昔の記憶に関してはどーも今ひとつで、BillyはしょっちゅうDominicと一緒にインタヴューを受けていたからいいけれども、僕は一人だったから『え〜っと…』って思い出しながら喋ったりしているから結構考えている間隔が長いかもしれないな」との事。Orlando Bloomは公衆電話ボックスサイズのエアコンの壊れたガンガンに冷えたスタジオで、毛布を重ねて震えながら3時間にわたるインタヴューの撮影をしたとか、数十分で終わるはずが何時間にも渡ったりして、役者さん達もたかだか(と言っては失礼に当たりますが)インタヴュークリップの撮影にもなかなかの苦労があったようです。

他にB. B. がファンの質問に「CD出す予定? 無きにしもあらずだね〜」と答えたり(ちなみに「歌って〜!」とのリクエストには「Noooo!」でしたが)。
最後の最後になって「明日はD. W.と B. B. がサイン会を行いますので是非来て下さい」とN. L. C. の女性がアナウンスしていましたが、夏期講習ファイナルの課題を放り出して来た上に、高騰を続けるガソリン代に加えて$5.00も上がって$30.00になる入場料を考えるととても無理、とあっさり断念した(念の為に言っておきますが、これが王様のサイン会だったら考えもせずにきっぱりと「行かない」って言っていますよ、私。D. W. & B. B.のファンじゃないから行かなかったという訳ではありませんので)私は、ちょっとだけ期待した翌日の別イヴェントに参加予定のDominic Monaghanの特別出演(翌日のサイン会には登場したようですね、彼)や福袋もなく、映画に関してはやっぱり今年で終わりなんだなあ、と一抹の寂寥感を味わいつつ、帰路を辿ったのでした。でも原作追求の旅は続くぞ〜。ね、グワイヒアさん!
あ、大切なファイナルの課題はちゃんと期限内に提出、そして講師のガイドラインに沿って作成したので、他のあっと驚くような、素晴らしいものの課題の趣旨とはずれている課題を提出したクラスメートよりもちょっとだけいい評価を受けたようです♪ 遊び人だけど(一応)社会人である北米情報局局長はちゃんとやる事はやっていますぜ、「『におい立たない』馳夫さんごっこ」も含めて(爆)。

EA Gamesのブース。
ゲームは"The Battle for Middle-Earth"と
"The Lord of the Rings-The Third Age"




Houghton & Mifflin…今年は思い切り小規模…




New Line Cinemaのブース
"The Return of the King" SEE。
今回の付録はMinas Tirithの小物入れ!
中には白の木のイラスト入り♪












こーいう説明書きが各衣装の足元にありました。



パネルディスカッションの様子。
今年は席を移動して写真を撮らせてくれなかったので
ワンパターンですみません











Sideshow (WETA)のブース。
今年もRichard Taylorは来ていたはずなのですが、
見かけませんでした













トレカのブース






Minas Tirithのペーパークラフト。
器用な日本人が作ればきっと真っ直ぐにもっと格好良く出来るはず!





他の展示物

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