通りすがりにふらっと入った小さな美術館。
いろんな絵がたくさんあって、えー、すごいなすごいなと見て行くうちに、わわ、濃い女性がいるわいるわ、と思ったら、寺島龍一、とある。

寺島龍一・・・・・? どっかで聞いたような。・・・と思って説明書きに目をやると、ザ・ロード・オブ・ザ・リング!!!
えー、あの寺島さんか? 指輪の挿絵のイメージが強くて、ホビットの絵が頭に染みついてて、わからなかった・・・

こういう絵を描く人だったのか!! 発見でした。
ごそごそとケータイを引っぱり出したものの、さすがに絵は撮れなかったので、その説明ボードをどうぞ。
ザ・ロード・オブ・ザ・リングなどの本の挿絵などでも大変有名である!!!
そうですよ〜、有名ですよ〜〜!!
頭に「ザ」がついてるな。担当者さん、えらい。終わりに「ズ」はないけど、まぁよしとしよう。
このボードだけで、指輪ファンならわくわくするよね。(^o^)
寺島さんはいろんな本の挿絵描いてるけど、その代表として指輪を紹介してあるのが素晴らしい。

2001年没か・・・ じゃあ映画は観れなかったんだね。いや、天国から観てたかな。きっと。

えーと、油彩が8点ありました。目録見ると9点あるようですが、架かっていたのは8点で、「アンダルシアの丘」とか、「アドリア海が見える」とか、地中海近辺の強い太陽の下での女の人がキョーレツに描かれています。
いやぁ、イメージ変わったなぁ。わぁ♪わぁ♪って感じで、しばらくその前をウロウロしておりました。興奮。

行ったのは「福原記念館」というとこです。油彩だけでなく、日本画、リトグラフ、ブロンズ、掛け軸、いろんなものがあって、すごく面白かったです。サトウハチローとか、与謝野晶子とか、棟方志功とか、東山魁夷とか、まぁよく集めたものだ。パンフに拠れば、約150点あるそうです。寺島さんの絵を集めたフクハラの社長はえらい!!

寺島さんのコーナーは第4展示室。パンフより↓


右の壁の方が寺島さんの絵です。ね、これだとよく見えないけど、鮮やかなのはわかるでしょ。ちゃんと実物みたい人は行ってみよう。
これを見るとねぇ、指輪の最後の挿絵、サムたちが船を見送ってるところの絵と通ずるものがあるな、と思います。建物とか、海の構図とか。 線だけで描くとこうなって、油彩だとこうなるのだな、と。
収蔵作品は、
五月の鹿島槍 25号
和服の女 6号
レースの帽子 6号
アドリア海が見える 10号
トスカーナ 20号
フォローロマーノ 30号
アンダルシアの丘 80号
憩うバレリーナ 6号
鏡の前 6号
こうして見ると、グワが寺島さんに素朴な日本的イメージを何となく持ってたのは、瀬田さんの文体とセットで見ていたためで、実際は寺島さんという人は、欧風の強い濃い色を持った画家だったのだな・・・と目が開かれた思いでした。
そういう人だからこそ、指輪の絵が描けたんだろう。
と思い直して本を開くと、あの数々の線画は、本当に濃い個性のあるものだ。すごくエキゾチック。全部油彩だったら凄かったろうね。エオウィンの肖像を油で描いといて欲しかったなぁ。ロシリエルとか。ルシアンとベレンとか。

昔の指輪のハードカバーのケースは色つきの絵で、よーく見ると、美術館で見た絵と同じ路線が見え隠れしている。うーん、つくづく、エキゾチック。描いてる対象は違っても、色使いが同じ感じ。

今の評論社のは表紙は全部アラン・リーのになっちゃってるけど、寺島さんの絵を使った方がいいのに。日本版なんだからさ。大体、カバーがアラン・リーで、中身が寺島龍一じゃ変じゃん。あの昔のケースの絵は、復活させるべきだな。今出版されてるものにはついてないんだもん。文中の挿絵は同じだけどね。

グワは、昔の旧版は安い文庫しか買ってなくて、でもケースの絵が欲しくて、古本ゲットで大事にしてます。皆さん、旧版ハードカバー、見つけたら、即買い!ですよ!王の帰還の下巻のケースは、ものすごいネタバレですが・・・読む前に結果がわかってしまう。(爆)
ホビットの本の、スマウグのカラーの絵もいいよね。あれもすごく好きさ。


ということで、すごい田舎ですが、北海道旅行の予定がある人は、ちょっと寄ってみるときっと楽しいよ。あぁ、この人が指輪の挿絵を描いてくれたんだなぁ・・・と胸に響きます。


鹿追に入ったら、その辺の人つかまえて訊けば、すぐ場所はわかります。

門を入ったとこと、奥の庭にはナルガンもいます。なでなでしてやってください。ナルガンとは何か知らない人はこちら。 夜になったら絶対動くぞ・・・

喫茶コーナーもあります。ケーキとコーヒーが美味しかったっ!!! 行ったらぜひどうぞ。芸術の後はケーキですよ!






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