黒の言葉 Black Speech


勝つためには、まず敵を知ること☆
えぇ、黒の言葉なんて覚えなくてもいいよぉ、ヤだぁ、とも思いますが、みんなだって、いつメリーたちみたいにオークにとっ捕まるかわかんないよ。
敵の言葉も少しはわかっていた方が、逃げるチャンスありなのであった☆

ということで、よいこの皆さんも黒の言葉のおけいこいたしましょう。ちょこっとですけど。


黒き言葉、Black Speechは、サウロンが自分の配下に使わせるために作ったものです。でもオークたちはご存じの通り品がなくて頭もパッパラパァなので、使う言葉もどんどん崩れて形が変わって、わけわからなくなってしまいます。
サウロンが作って与えた黒の言葉も、モルドール、モリア、アイゼンガルドのオークたちではそれぞれ言葉が変わってしまっていて、あまり通じなかったようです。

トールキンの作品中には、あまり出てこないので、意味が判っている単語数も限られます。それにトールキン先生も天国に行っちゃったので、黒の言葉の大系が判明することはもうないのですね。

b, g, p, t, k, th, kh, z, sh, sk, rz, zg などの音が多用されています。トールキンは、摩擦音、破裂音を多く混ぜることで「耳障りな、不快な」言語を作ったわけです。

さて、その作った過程の話。

エルフ語は、ウェールズや北欧の言語の影響があるとされますが、オークたちの言葉は、古代中東のフルリ語、ウラルトゥ語とつながりがあるとの研究もあるようです。フルリ語の辞書は手に入らないので、ここでのフルリ語についてのことはArdalambionさんの記事に拠ります。
トールキンはもういませんから、ほんとのところはどうなのか訊くことは出来ませんけど、事実、単語表にある語のほとんどはフルリ語の音と非常によく似ています。
説明中に、Hとあるのは、フルリ語のことです。

古代フルリ語の研究は20世紀前半にまとめられ、インド・ヨーロッパ語族の源となるアジア、中近東の言語研究の対象となりました。言語学者であったトールキンも当然目を通していたことになります。英語も元を正せばそちらとつながりがありますから。

この古代語からちょいちょいと借りてきて物語に登場させていると考えると、なんか面白いよ。


あ、ほんとはサウロンが作ったんだからね。お忘れなく。




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