アルゴナス。 ゴンドールの北の門。



持ってるのは 立ってるのは 誰?
原作 二人とも斧 深い水の中に据えられた巨大な台座の上 アナリオンとイシルドゥア
映画 向かって右の像は剣。
左の像は斧。
岸。 エレンディルとイシルドゥア


原作では、2つの像は古代ゴンドールの王、アナリオンとイシルドゥア。この二人はエレンディルの息子。
映画では、アナリオンが出てこないんで、右の髭はやしてるのはエレンディルらしい。右のが老けてて、左のは若い。アナリオンとイシルドゥアなら、あんなに年の差はないはずだ。

手にしているのは、原作では共に斧。
映画では、エレンディルが剣を持っている。ナルシルだろうね。この剣は重要だから。

で、場所なんだけど、原作ではすごーーーーく大変な工事だったのですよ。
いいですか、まず水の中に台座を作る。
うわ〜〜〜、大変そう。どこの建設屋が落札したんだろう。(←ちがう)
で、その台座の上にあのとんでもなくおっきな石像がのってるわけ。
すごい。石像は動かして載せたんじゃなくて岩を削りだしたのかもしれないけど。
でもトールキンは「水の中に据えられた台座の上に石の二人の王が立っている」と書いている。
ピラミッドも真っ青。万里の長城も真っ青。奈良の大仏も真っ青。東京都庁も真っ青。
古代ゴンドールの建築技術は21世紀の建築屋さんを凌ぐものだったのでした。

映画では、像は岸に立ってる。岸の岩を削ってある。削っただけだと胸というか肩のあたりまでしか出来ないから、そこから上は岩を運んで積み上げたんだそうな。だから上の方は四角いのを積んだ線が見える。
すごい。大変そう。あんな上まで積み上げるなんて、高所恐怖症の人には出来ない。


というわけで、トールキンの頭にあったアルゴナスと映画のアルゴナスは同じようで結構違うのでした。