グレンデルの名前の意味。

映画、セルマが仰るには、Grendel とは、grinder ということだそうです。

一方、泉屋書店のベーオウルフの本、山口先生が仰るには、グレンデルの名の語源は諸説あるという。

古英語だと、gindan で、to grind, to torment。 セルマさまの仰るように、grind が入ってる。

ノルド語だと、grindill で、storm。

中英語だと、gryndel で、angry。


まー、どれにしても、おっかないわけです。全部の意味かもね。


ところでセルマは、どうしてグレンデルの名前の意味を知ってたんだろう。
というか、あの時代は現代英語を喋ってないから、古語なわけだから、意味がわかって当然なのですが。
ってことは、どーしてベーオウルフはグレンデルの意味がわかんなかったんだろ。
あぁ、バトラーさんだからか。
じゃあどーしてセルマのポリーさんは知ってたんだろ。
あぁ、誰かが調べて脚本に入れたからか。うーん・・・
あ、じゃなくて、グレンデルから聞いたんだな。そうだ。


grind って、骨を研ぐのか?とベーオウルフが訊く。

いーえ、歯よ。とセルマは答える。


ふうん。そうか。

俺っちの名前は、研ぐ者って意味でよ、何を研ぐかってぇと、歯なんだな、これが。

・・・とかって、グレンデルが教えてくれたのかもしれない。
歯を研ぐっていうより、この場合、歯を軋らせるってことなのかな。わからない。

グレンデルのパパは、どういうつもりでこの名前をつけたんだろ。
映画の一番初めのセリフが「グレンデル」だった。ということは、グレンデルとは人間たちが恐ろしがってつけた名ではなく、元々グレンデルなのだ。パパがつけたんだろう。パパとママの協議の結果かもしれない。それとも爺ちゃんが画数にこだわって決めたのかもしれない。

パパは、原っぱで息子と遊びながら、
グレンデルや、お前の名前は、grinder という意味だよ。teeth を grind するんだよ。
・・・と言っていたのかもしれない。



次はお馬さん