わたし、あなた、あいつ、おらたち、あんたら、あのかたがたは
主語+動詞、で何か表すとき、エルフ語では「わたしは」とか「あんたは」とかをはじめに言わない。

主格の場合、そういう代名詞は、動詞の後ろにくっつく。 いや、代名詞がくっつくっていうより、動詞の語尾変化と言った方が正しい。
要するに、主語は省略なのさ。
動詞が「わたし」か「あんた」かによって語尾変化してて、それで主語がわかるからいちいち言わないの。だから動詞にくっついてるのが代名詞になってるの。
言い方、ややこしいかな。

いいや、とにかく後ろにくっつくの!ってことにしといて。

ではその代名詞の主格を示す、動詞の語尾変化を覚えよう!

だ〜れかな わたし
一人称単数
わたしたち
一人称複数
あなた、あなたがた
二人称単数複数
彼、彼女、それ
三人称単数
彼ら、それら
三人称複数
うしろにくっつくの -n -m -ch なし -r

二人称は、-g っていうのもあるけど、どう違うのかよくわかっていない。その場の雰囲気かもしれない。とりあえず-chを覚えよう。

簡単だよね。4つしかないもん。 
楽勝、楽勝・・・!

ところがそうは問屋が卸さない。
この語尾変化の前に時制の変化が入る。
これがややこしくてめんどくさい。
でもぼちぼち慣れていけば大丈夫。


動詞の語幹+時制による付け足し+代名詞がわりの語尾変化 っていう足し算をして、ひとつの単語になるの。おもしろいねー。

つまり、例えば、

止まる(☆dar)+過去だぜよ +n っていうのがあったら、
der + n + i + n = dernin  「おら、ぴたっ!と止まっただよ」
2番目のnが過去で、i は最後のnを言いやすくするための母音追加で、最後のnが一人称単数。

歌う(◇linna) + 未来なのよ + m っていうのがあったら、
linna + tha + m = linnatham  「あたくしたち、歌うでしょうよ、ほほほ・・・」
thaが未来を表して、mが一人称複数。


っていうことになる。
誰それが、何かする、それが現在か過去か・・・っていうのを一語にまとめてしまうのだ。
面白い。


動詞の意味や活用がよくわかってなくても、語尾を見れば、誰が主語なのかわかるのさ。便利でしょ。
nで終わってれば一人称、chで終わってれば二人称、ってこと。

この、-n、-m、-ch、-r、に慣れてね〜 三人称単数は何も要らない。




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