現在形

現在形は、そのまんま。語幹そのままでOK♪ 楽勝!

・・・と思いきや、そうでもなかったりする。(^^;) 特に☆の方が面倒。

◇は、そのまんま人称語尾をつけてやればいいんだけど、一人称単数のみ終わりのaがoになる。気をつけるのはそれだけ。カンタンでしょ。一人称単数って特別だからね。「わたしは!」って言うのは他のとはちょっと違うのだ。


☆は、子音で終わってるから、そのんま人称語尾をつけると言いづらいので、i を間につける。


んなこと言ってもわかりませんね・・・はい。
じゃ、例を。

◇動詞
.
一人称単数のときは、語尾のaがoになって、それに人称語尾のnがつく。
他は、aのまま人称語尾をつける。並べてみると、

◇lasta のバヤイ。

laston わたしは聞く
lastam わたしたちは聞く
lastach 君は聞く
lasta 彼(彼女)は聞く
lastar 彼らは聞く

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映画第一作、冒頭のガラさまのナレーション。
感じるわ、感じるのよ、ってとこ。
han mathon ne nen, han mathon ne chae

◇matha (stroke, feel, handle) の現在形。
一人称単数だから、終わりのaがoになって、nがつく。
で、mathon になる。この語は、元々「手」っていう意味合いがあって、だからストロークとかハンドルとかいう意味が出てくる。手だから、使うとか使いこなすとか触るとか、って意味にもなる。だからこの feel は、心で感じるというより、触れて感じるというニュアンスなんだよ。これはあのナレーションにおいては、なかなか大事なことだ。水や大地を遠目で見てムムムと感じるんじゃなくて、触れて感じるのさ。

han は、それ、ってことで、この前で世界は変わったってことを言ってる。世界が変わったのをmathonしてるの。

ne は、前置詞でinとかの意味。
nenは水。 ガラさまの指輪ネンヤのネンだね。
chaeは大地。

ガラさまは、水に手を浸したり大地に触れると世界が変わったのがわかるのだ。さっすが。


☆動詞
.
語幹の a と o は、 e になる。この強変化の☆グループは、eに変わる時制が多くて、現在形もそのひとつ。
そして、語幹の後ろに i をつけ、人称語尾をつける。

っていうか、i がつくから、前の方がeに変わるの。こういうのをウムラウトっていう。エルフ語に限らず、よくある。英語でもある。footがfeetになったりする。これは昔、後ろに i がついてたかららしい。oldがelderになるのも後ろのeに引っ張られたウムラウト。

で、エルフ語でも、i に引っ張られて語幹の母音が変わるのだ。きちんと口動かして喋るとね、「あい」「おい」より「えい」の方が楽に言えるわけだよ。その方がよく流れる。
ってことで、eに変わります。

三人称単数の場合は、人称語尾がつかないから、i もつかなくて、語幹の母音もeに変わらなくて、そのまんま。
そして、単音節のものは、母音を長母音とする。
だけど、多音節のものは、母音は伸ばさずそのまんま。でも大抵は単音節。
単音節って、母音が1個のやつね。

うん、カンタンだ! 「あ」とか「お」が入ってたら、「え」にするってこと。
で、それから「い」をつけて、主語が誰かわかるように最後に何かくっつける。
後ろに何もつかない三人称単数だけは、語幹の母音を変えずに伸ばすってこと。

☆nor (走る) の場合。
三単現以外は後ろに i がつくから o を e にする。ner になる。
ner+i+誰か
三単現は、単音節だから、母音が伸びる。

nerin 私は走る
nerim 私たちは走る
nerich 君は走る
nôr 彼は走る 
nerir 彼らは走る


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映画第2部エルロンドとアルウェンの会話、愛してますわ、お父さま、のとこ。

Gerich veleth nín, ada.
☆gar (持っている LR360) の二人称単数現在。
語幹のaがeになって、i がついて、二人称の語尾chがついて、gerichで、「あなたは持っている」

何を持ってんのかというと、veleth は meleth の音変化で、愛のこと。 この meleth は、mellon (友) の類語。mel がついたら親しいってことなのだ。
nín は my のこと。 nîn になってるサイトもある。というか、世の中ほとんどそうかもしれない。ま、大して変わらないけどさ。これはnînなんじゃないか、ってことらしいけど、UT40, 54では my は nín になってる。邦訳終わらざりしでは66、67ページ。

ってことで、You have my love father、となる。
あなたは私の愛を持ってるから、私はあなたを愛しています、となる。adaはパパのこと。

gerich veleth nín ada
あなたは持っている my パパ

・・・となる。

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映画第3部ミスロンドでのエルロンドのセリフ。海が呼んでるよ〜、ってとこ。

I Aear cân ven na mar.

☆can (叫ぶ、呼ぶ PM362) で、三人称単数現在だから、aは長母音になる。

i は冠詞。
aear は、海。(LR349) 元はoear だった。
venはmen の音変化で、us のこと。
na は、toのこと。

mar はbarの音変化。dwell, inhabitするところ。住まい。故郷。(LR372、シルマリル邦訳新版522)
これは元々mbarで、ered e・mbar nín (UT40, 54)にも入ってる。ered は山々で orod の複数。e は of で、nínはmy。我が故郷の山々、となる。

で、ここは、並べると、

i aear cân ven na mar
the 呼ぶ us to 故郷

・・・となる。



何、わからん? わかったフリしよう! そうしよう!




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