ヘンネス・アンヌーンには魔法使いはいません。エルフもいないし。
滝の後ろはゴンドールの人間たちの隠れ場所で、そうそう不思議なことが起きるわけはない。

その人間とは、ありもしないことをあるように見せて、それを見る方は仕掛けがあるとわかってて面白がる、という不思議な種族です。
ということで、ファラミアはここでマジック・ショーを行います。

そうです、実はファラミアはマジシャンだったのです。マジック・コンクール優勝間違いなし。

フロドとサムはファラミアの部隊に捕まっちゃった。 
周りには樽がゴロゴロしてる。 何入ってんのかな。ビールかな。ワインかな。
樽に入って滝に流して逃げればよかったのにさ。ビルボが昔したみたいに。
でも2人ともそこまで頭がまわらないらしい。

で、サムはフロドに逃げるように言う。指輪をはめて、姿を消して、フロドだけでも逃げなくてはと。
でもフロドにはそんな力はもうない。はめたら最後、サウロンに見つかる。

2人であーだこーだ言ってるところへ突然ファラミアが現れる。 あー、盗み聞きはいけないなー、ファラミアよ。

さてここで、皆さまお立ち会い! 

ファラミアが映った後、フロドとサムにカメラが戻る。

すると。

なんと! 周りはすっかり別の部屋!! 別の場所!!
樽なんて影も形もございません。

すごい。どんな仕掛けなんだろう。

ゴンドールの執政の息子はいろんなことが出来なきゃならないんだねぇ。民を惹きつけるにはこういうこともしなきゃならない。大変だな。まぁ、芸は身を助けるというからね。ゴンドールの統治権、アラゴルンに持ってかれても、これだけ出来れば食いっぱぐれることはないでしょう。