アーケン石。
これがまた、きわめてたいへんなまりょくで。
まるでサウロンの指輪のような・・・
トーリンがどんどんおかしくなる。
バーリンに言われても通じてないし。
ビルボに剣突きつけるし。
スマウグは、そういうのもお見通しだし。 トーリンがもっとおかしくなるの、見たいなー、ひひひ、とか言うし。
でも、アーケン石は、別にそんな悪いものじゃない。
原作じゃ、トーリンはジジイで、でも映画だとトップがヨタヨタしててはいけなくて、カッコよくなきゃならなくて、あの素晴らしくカッチョいいアーミテージさまになった。
あのオーラは、ただ事ではない。ドワーフ隊のトップはこうでなければ!!
旅が進んで山に近づくにつれて、トーリンの王としてのオーラはますます強くなり、見てるとクラクラしてしまう。
王ってのは、ああでないといかん。 よし、ここはひとつ、グワイヒアも見習って、素晴らしきオーラを放たねば・・・
じゃなくて、アーケン石の話。
ええと、そうそう、トーリンがおかしくなるって話。
スマウグに言われた後、頭にそれが引っかかっていたビルボはトーリンの様子を見て、これはいかんと気がつき、石は絶対あそこで拾ったはずだけど、渡さない。
スマウグが言ってくれたおかげかも。スマウグちゃん、ありがとう!
ビルボとトーリン、3作目でどうなるか。そして最後の和解はどうなるんだろう。
指輪もホビットも、PJの映画シリーズでは、何か力のあるものに誘惑される過程、または、先祖の弱さや失敗に引きずられまいとする葛藤が描かれる。
アラゴルンはその両方だった。
トーリンもその両方だ。
バルドは、物の方はなしで、ギリオンの弓の失敗というものを引きずっている。
そしてそれを超えていくことで世界が変わる。
トーリンは、どっちを超えるのも大変そうだ。
王だから、超える山も大きい。
おかしくなってしまうオーラも、超えるオーラも、アーミテージさまくらいの存在でないと、とてもじゃないけど発せられない。
アラゴルンより、王の風格は上だな。エレボールの王家はすごいのだ。
がんばれ、トーリン!!!
立ってるだけでカッコいいもんなぁ。 よし、グワイヒアもここは見習わねば・・・