トンビに油揚げをさらわれた。
この言い回しは、正にあの時のアゾグちゃんに端を発しているに違いない。
そうだ、いつの間にか、鷲がトンビになったんだろう。 なんと失礼な・・・
で、ドワーフが油揚げになったのだ。 これはまぁ、わからなくもない。
鷲は目が鋭い。感覚も鋭い。
崖下にポイと捨ててもいいオークやワーグと、拾わなきゃならないドワーフが瞬時に見分けられる。
これは要るの。これは要らないの。
連携プレーも素晴らしい。要るのを空中にポイと放ると、ちゃんとその先に受け手がいる。
要らない奴らを放っても、誰も受け取らない。
ちゃんと普段からパスの練習をしてるのだ。バスケやサッカーの選手に負けはしない。毎日の訓練の積み重ねが、いざというときの映画出演に役に立つ。
要らないのを全部ポイしてくれたら、後々楽なのに、ハンパに残して行っちゃった。
ま、要るのは全部拾ってくれたから、よしとしよう。
拾い残しがないのもパっとチェック出来る。もたもた探したりしないで、はいこれでオッケー、と、さっさとビューンと去っていく。いやぁ、我ながら、なんとカッコいいことよ。