指輪物語は長い。長いってもんじゃない。それも、それより前の時代の話も入れると、とんでもなく長い。

だからいくら3つに分けても収まりきらない。

映画第1作、旅の仲間は、3時間。3時間っていうのは、映画としては長い部類だ。それでも話全体は入りきらないから、カットの嵐になる。

堀窪、古森、トム・ボンバディル、塚山、ここらへんは全てカット。
旅の仲間のところは、道中の出来事を追っていく部分だし、要するに一行がバラバラになってしまう場所まで行けばいいのだから、カットはしやすい。
上に挙げた部分はなくても意味は通る。そういう意味では、いくら長編の映画化といっても、縮めるのは楽だったのかもしれない。

ただし、2部、3部はどうか。1作目に比べ、このように丸々抜いてしまってもいいような部分はあまりないように感じる。

さて、丸々省略しなくても、その他の部分も自然、急ぎ足になる。
裂け谷を出発して、あっという間にモリアで、あっという間にロリアンで、あ、終わっちゃった。

なんだかルートが単純になった感は否めない。