歌と交響曲です。素晴らしい。

輸入盤なので、価格は変動します。クリックするとアマゾンに飛びます。詳しくはそちらで。
The Lord of the Rings トールキン・アンサンブルの長年の集大成!
これは超オススメです!!
涙ものです!!

トールキンの指輪の原作に出てくる歌です。
少しずつレコーディングされ、一枚ずつ発売になっていたトールキン・アンサンブルのCDがセットになりました。

セットになる前は、歌の順番もバラバラで、話のあっちからこっちに、それでまたあっちへ、って感じで、どこら辺に出てくる詩かわかんなくなる状態でしたが、セット版では原作通りの順番になってます。通して聴くと、それだけで指輪の話を追えます。それだけでうるうるします。それだけで話を全部味わえちゃうみたいな感じです。なんと素晴らしい!

これぞ、トールキンの世界です。これがトールキンです。映画も素晴らしいですけど、これだけでも負けてないですよ。映画では描かれなかった指輪物語の歌や詩の美しさ。本当はこういうお話なんだよ、というのがよくわかります

24 Songs from
LORD OF THE RINGS
(LTD EDITION BOX SET)
An Evening in Rivendell
A Night in Rivendell

Selected songs from The Lord of the Rings


2枚組で、Evening と Night 、それぞれ12曲ずつ入ってます。




トムやサムも歌います。アラゴルンがルシアンとベレンを歌うところはもう最高!考えてもごらんよ、荒野でこんな歌を聴かせてくれたら・・・

指輪物語は、歌に満ちている、ということが改めて実感できます。
普通のお話では歌なんて出てこないような場面でも、登場人物たちはみんな歌いますよね。
それぞれの歌のシーンを想い起こして聴くと、本当に彼らと旅をしてる気分に、その場にいるように感じます。

トールキンの書いた詩がそのまま、そのままの言葉で曲になっているのは感動です。
韻をふんだ詩の美しさが見事に曲にのっています。
デンマーク王立音楽アカデミー卒のミュージシャンが中心となって出来たものです。クラシックの訓練を受けた人たちが作っているから、音楽のレベルも高い。

ライナーのイラストはデンマークの女王マルグレーテ2世のものです。マルグレーテ2世はトールキンの大ファンで、その絵はデンマーク版のイラストにも使われ、トールキン自身もとても気に入っていたそうです。

ライナーにはそのシーンの詩に入る前の文も書かれています。本を読みながら聴くとたまりません。曲の順番は話の順とは違います。
まずはEvening in Rivendell。トールキンの息子のクリストファーに献呈されています。グワイヒアは、5が一番好き。
  1. 指輪の詩。
    ガンダルフとフロドが火文字を見つけたところ。こわ・・・

  2. 道は続くよ・・・ 
    ビルボがパーティの後で出かけるときに歌う歌。

  3. トム・ボンバディルの歌。
    古森でフロドが助けて!と叫んでいたとき、トムが来るでしょ。あのときにトムが楽しく歌ってたものと、家へ行く途中での歌。

  4. 子馬亭でのフロドの歌。
    牝牛が月をとびこえた! あのフロド消失事件のときの歌。

  5. ベレンとルシアンの歌。
    風見が丘でナズグルに襲われる少し前、アラゴルンがホビットたちにせがまれて、ティヌヴィエルの話をしてあげる、と歌ってくれるシーン。

  6. ガラドリエルの歌。
    旅の一行がロリアンを去る時、白鳥の船に乗ってガラドリエルが別れを告げに来るときの歌。

  7. エルフのエルベレスを慕う歌。
    袋小路屋敷を出発したフロドたちがナズグルに気づき、おびえていたときにエルフたちが通りかかりますね。あのときにエルフたちが歌っていたもの。

  8. エントとエント女の歌。
    メリーとピピンに木の髭が歌ってきかせるところ。

  9. サムのトロルの歌。
    裂け谷に行く途中、石になったトロルを見つけたシーン。何か歌っておくれとメリーに言われてサムが歌います。

  10. ガラドリエルの歌。
    フロドたちがロリアンを離れるとき、エルフ語で歌われたもの。

  11. モルドールでのサムの歌。
    オークの塔で、フロドを探して途方に暮れるサム。そんな最悪のときでさえも、トールキンは歌を歌わせてしまいます。それも、春や花や、お日さまを思う歌を。

  12. 道は続くよ・・・ フロドたちが帰路、裂け谷に寄ったとき、ビルボがまた歌います。
次はNight in Rivendell。トールキンの娘のプリシラに献呈されています。
  1. ガンダルフの歌
    飛陰にピピンを乗せてミナス・ティリスへ向かう途中、ガンダルフがパランティアのことを口ずさむ。

  2. ガンダルフのロリアンの歌
    アラゴルンとレゴラスとギムリを連れてセオデンの宮廷を訪れたガンダルフが蛇の舌グリマの非礼を前に歌う

  3. ロヒアリムへの歌
    エドラスへ向かう途中、アラゴルンが昔のローハンの歌をレゴラスやギムリがわかるように共通語に直して歌ったもの

  4. フロドのガンダルフへの歌
    ロリアンの噴水のそばでフロドとサムがモリアで落ちたガンダルフのことを想って歌う歌。

  5. ビルボの歌 炉辺にすわって思うのは・・・
    裂け谷を出発する前、フロドにミスリルの胴着やつらぬき丸を渡したビルボが口ずさむ。

  6. ゴラムの歌
    フロドとサムを案内してモルドールを行くゴラム。沼に流れ込む川に喜んで歌います。昔ビルボに出したなぞなぞも。

  7. ボロミアへの哀歌
    アンドゥインにボロミアを乗せた舟を流すときの、アラゴルンとレゴラスの歌。

  8. 森での歌
    古森で木々に意地悪をされ、不安になった皆を励まそうとフロドが歌ったけど逆効果に・・・という歌。

  9. ギル=ガラドの没落
    風見が丘の近くで、ギル=ガラドって誰?と訊くメリーにサムが歌う。ビルボから教わったという古代の歌。

  10. セオデンへの歌
    セオデンが騎士の軍勢を率いて(メリーもこの中にいます)出陣するときのことを歌ったもの。

  11. ムンドブルグの塚山の歌
    ペレンノールの合戦を、後にローハンの詩人が歌ったもの。

  12. エルベレスへ捧げる歌
    裂け谷でフロドがビルボと広間を出るときに聴いた歌。
ということで、長くなりましたが、上記の場面で出てきた歌の数々です。
演奏しているトールキン・アンサンブルは、活動続けているようです。次作が楽しみ。
こうしてみると、ほんとに指輪物語には歌が多いのです。何かというと、みんな歌いだすから。だからこういうCDも出来る。
ちゃんときれいに韻をふんで、あんなにたくさん詩を書いたトールキンはすごい人だよね。

トールキン・アンサンブルのHPはこちら




Johan de Meij
SYMPHONY  No.1
inspired by
The Lord of the Rings
London Symphony Orchestra
David Warble(cond.)

ヨハン・デ=メイ
交響曲第一番 「指輪物語」


指輪の交響曲です。
これも凄いです! 超オススメ!!!

この曲は、もともと吹奏楽曲です。吹奏楽界では超有名、名曲、演奏会やコンクールでお馴染みの曲。ブラスやってて、これ知らないとゴクリ。いや違った、モグリ。大編成の曲で、人が足りないと出来ない・・・

89年のサドラー国際吹奏楽作曲賞受賞作品。そのときの審査員長はあのショルティだった。

その名曲がオーケストレーションされました。ブラスバンドとはまた雰囲気違います。クラシックに馴染みのない人、わかります? ブラスバンドとオーケストラはだいぶ違うのです。弦楽器が入る! 弦が加わったことで一層素晴らしくなりました。
それも、あの、ロンドン交響楽団の演奏です。これはもう聴くしかないですよ。
おぉぉ〜〜〜!!!って思うよ。ドラマチックの極致です。

ヨハン・デ=メイは、オランダの作曲家。もともとはトロンボーン奏者だそうです。
この指輪は、1984年から88年まで、5年かけて作曲したという大曲です。交響曲という名前ですが、交響曲の形式ではありません。つまりソナタ形式じゃなくて、ライトモチーフを使っています。
え、わからん? いいよ、そういうことはわかんなくてもいいから、とにかく聴こう!

 第一楽章 ガンダルフ
さすがはガンダルフ。大曲です。なんといっても第一楽章ですから。シンフォニーの第一楽章っていうのは、その曲の顔だからね、大きな人でないと。
飛陰も出てきます。ガンダルフの力強さ、魔法使いの偉大さ、叡智、奥深さ、全て表現されています。デ・メイはほんとに指輪が好きで理解してるんだな、というのがわかります。
 第二楽章 ロスロリアン
ロリアンの幻想的空気、エルフの存在の透明さがよく出ています。鳥がさえずり、ガラドリエルが目の前を行きすぎるような。
途中で曲が暗い感じになって激しく・・・ ど、どしたの、ロリアン? と思ったら、フロドが覗いた水鏡を表しているのでした。茫然とするフロド、サウロンの目、恐ろしい光景。
 第三楽章 ゴラム
なんとゴラムが一番長い・・・ さすが指輪のシンフォニーを手がけようとするデ・メイです。ゴラムの重要性がよくわかっていらっしゃる。ソプラノサックスがゴラムのテーマを演奏します。サックスって、オケには普通入らないのですが、これはもともとブラスの曲だからね。といっても、ブラスでもあんまりソプラノサックスは使わないけど、これがゴラムの雰囲気をよーく出してるのですよ。他の楽器じゃこの雰囲気出すのは難しい。だからオーケストラですけど、サックスが参加してます。
独り言をブツブツ呟きながら指輪を探すゴラム。
 第四楽章 暗闇の旅 モリアの坑道〜カザド=ドゥムの橋
モリアに入った一行の旅。後半はオークが襲ってきます。そしてバルログとの戦い。終わりは、ガンダルフを悼む仲間たち。
 第五楽章 ホビットたち
終曲は、ホビット。 ホビット庄の、平和でのどかな光景です。トールキンのお山の絵、知ってます? あんな感じ。ほのぼのと、そして陽気にダンスです。それから賛歌。そして、ラストは灰色港からの旅立ち。中つ国から闇が消え、平和が訪れ、そして去り行く者たち。
元のブラスの曲は、中高生レベルでも演奏できるように易しくしたバージョンもあるそうです。たしかに、オリジナルはちょっと難しい・・・

デュカスの魔法使いの弟子がカップリングされてます。全く違う世界だから、デュカスはデュカスで別に聴こう。続けて聴くと何か変だから。

楽譜がわかる人は、スコアを見ながら聴くと、これがまたいい! こうなってるんだ、っていうのがよくわかる。
ここへ行くと、スコアあります。→Band Powerさんのサイト、指輪コーナー

フルスコア、スタディスコア、2種類ありますよ。オケのではありません。ブラバンのスコアです。
フルスコアはめちゃくちゃ大きいです。楽器数が多いから、小さいスタディスコアだと音符が思い切りちっちゃ〜〜くなります。でもちょっと眺めるだけならスタディスコアで充分ですよ。
グワイヒアはどうしても欲しくて高いフルスコア買って、もったいなくて書き込みできなくて、結局小さい方も買っちゃいました。何やってんだろう・・・

両方とも絵がついてます。なんか独特の絵です。(←説明になってない)
いや、見ればわかります。見たい人は買いましょう。でもグワイヒアはband powerの回し者ではありません。 スタディスコアの説明に絵のことは書いてないけど、フルスコアと同じ絵がちゃんとついてます。ゴラムがね、おぉ、こういうゴラムもいいな、と。

この曲、ピアノ使うんだよね。CD鳴らしながらこれ見てピアノを弾くと気持ちいいんだよ。(鷲がどうやってピアノ弾くんだろう・・・ いいの、弾けるの。想像してみて。かわいいでしょ) 

あと、ブラスのCDは何故かアマゾンでは扱ってないようで、ブラスのが聴きたい、という人はBand Powerさんとこにありますよ。HMVにもたくさんあるよ。でもやっぱりオケの方が上だなぁ。弦が入るとこうも変わるか、と思います。


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