ホビットのオーディオ・ブックで〜す☆
株式会社オトバンクさんのサイト、FeBeで買えます。こちら

省略版ではありません。全部読んでくれてます。


耳で聞けるのっていいね。
本を普通に読んでると、場所によっては、つい読み飛ばしとか、斜め読みとかになって、せっかちな鷲としては読書内容にムラができるのだ。
聞いてると、全部均一に聞くことになって、単語がひとつひとつ入ってくるから、すごくいい。


読み方は、割とゆっくり。瀬田訳には合うかも。
あのガンダルフも、ゆっくりな爺さん。 みんな、ゆっくり。

本文中の、カッコでくくったところは、読んで自然なように変えてあるところもあるし、そのままのところもあります。そのままだと、本見ないで聞いてると、ちょっと変かも。話を知ってればいいけど、初めてだとわかりにくいかな。朗読ってのはそういうもんだけど。

カッコじゃないところも、たまに本と違うときがある。それは版によって違うのかもしれないね。うちにあるのと今のとまた変わってるかもしれない。

ふりがなも、本と違ってたりする。版によって違うのかも。
そもそも、文が違うところがある。

岩波はちょくちょく文を変えすぎる。そんなヒマがあったら誤訳を直してよと思うけど。

これは少年文庫らしい。うちのはハードカバーの改版ってやつだし、それで違うのかな。よくわからない。

で、問い合わせてみたら、朗読で使ったのは、
岩波少年文庫版、2012年11月15日付発行の新版第20刷、だそうです。

他のだと、文が違うところがあると思うよ。その違いもまた面白いかも(^^)

本持ってない人はこちら


読み方は、会話文も、地の文も、スピードはずっと同じ感じで、そんなにリズムやテンポを場面によって計算して演技しているわけでなく、あくまで朗読で、落ち着いて聴けます。
映画のスピード感とは全然違う。あれに慣れてるととにかく遅い。でも丁寧な朗読で、深くてよいです。

あんまり速くても聞きづらいのかもですが、個人的には(個鷲的には)、もうちょっと速めの方が聞きやすい。(←それはお前がせっかちだから)


ゴラムがさぁ、かわいいの。割と普通の喋り方。
 
鷲の王が、ジジくさい。もうちょっと若々しくお願いしたい。

というか、みんな、ジジイになっている。つぐみのつぐちゃんも、ロアークじいさんも、たしかに出てくるキャラは、そんな若いのはいないのですが。


途中、話が可笑しくて、ついつい笑ってしまう。電車の中で聞いてるとアヤシイかも。ベーコンが朝ごはんが、とか、カップを失敬するのも、可笑しくてさ。


日本語がきれいで、瀬田さんの文はほんとに日本語なんだなぁと思う。
日本語って、きれいな言葉だね。

電車の中とか、ゆっくり楽しむのにいいです。
おうちで何かしながら流しておくのもいいよ。
ちょっと世の中忙しすぎるから、ほけーっと聞くのにいい感じ。

PJの映画で慣れちゃってると、あぁ、こんな文もあったんだよなーと、新鮮(^^)
あー、そうか、ほんとはこうだった、とかさ。映画の成り行きが染み込んじゃって、どっちがほんとかわかんなくなってて。(^^;)

なんか、ひとつひとつの文の描写が丁寧で、トールキンがひとつひとつ大切に書いてたのがよくわかる。

そういうのがじっくり楽しめるオーディオ・ブックです。


バタバタしないで、落ち着いて物語を楽しみたいときに、どうぞ。



さて、文句を言うと、図1を見なさいと言われても、オーディオブックじゃわからない。

それから、湖が「うみ」と読まれてて、いちいち「うみ」「うみ」「うみ」「うみ」「うみ」だから、聞いてると「海」に聞こえちゃう。う〜み〜はぁ〜ひろい〜なぁ〜おおき〜い〜なぁぁぁ♪
エスガロスは海にあるのかよ、とか思って、なんでそーなってるのか疑問で、本屋に見に行ってみた。

児童書のコーナーに行って、ハードカバーの棚と文庫の棚からホビットを集めて、いろいろ並べてめくって比べてると、周りの子供たちが、あの鷲は何をしてるのかと覗きにくるのが面白かった。

で、少年文庫では、「たての湖」の湖に「うみ」と振り仮名がある。
単に湖を指すときには振り仮名はない。
固有名詞、地名としての「たての湖」の時だけ、「うみ」と振り仮名が出てくる。

緑の表紙の改版ハードカバー、昔からあるやつでは、今売ってるのも昔と変わらず、「たての湖」の振り仮名は「うみ」で、普通に湖の話をしてるときには「みずうみ」と振り仮名がある。


だから瀬田さんは、固有名詞のときは「うみ」で、湖のことを言ってるときは「みずうみ」と書き分けてたのだ。


これは読み分けるのが正しいし、瀬田さんもそうして欲しかったのだろうし、読み分けることで地名としての「たての湖」が「うみ」という音になるのが素敵なのが伝わる。

少年文庫では、普通でない読みのところだけ振り仮名を残して、普通のところは振り仮名は無しにしてる。それで、朗読者さんが勘違いして、全部「うみ」になってしまったらしい。

これはねぇ、読んでる分には、湖という字が目に入ってくるから、振り仮名がなくても全然構わないけど、聞いてると、話がわかってても、いちいち「海」に聞こえて、なんか変な感じがする。
わかってても、海の光景が浮かんでしまう。わかってない人は、絶対「海」だと思い込むだろう。
これは誤解も生むし、よろしくない。
オトバンクさん、直してください。と言っても、今更録り直すのは無理かもだけど。


男性の声で聴けるとまた違うだろうね。

オトバンクさん、また別バージョンお願いします。もうちょっとスピード感のある人で。湖は、みずうみにして。



ってことで、みんなも聞いてみてね! これはこれですごく良い録音だよ。
スマホに入れとくと、ちょっとした時に聴けて、あ〜トールキンだ〜!と、ホッとします(^^)v

よろしく♪









トップページへ戻る