予言。

これは、原作でも、映画でも、なかなか重要なものとなっている。

だから、ここで誤解が生じると、もったいないので、いろいろ書いてみよう。

メニューは3つに分けた。
1つ目は、別に文句ではなく、こうなってるんだねー、という説明。
2つ目は、文句。あは
3つ目の燃えるというやつ、これが一番の文句。


はい、では、1つ目♪



The Lord of Silver Fountains.

カッコいい。いいな。きらきら☆

ここは、字幕と吹き替えは、さりげなく違う。

字幕は、ちゃんと使い分けをしている。
吹き替えの場合は、同じになっている。耳で聞くとわかりにくいからだろう。

何を使い分けていて、何が同じかというと、

「主」と「王」


あっ、点がついてるっっ! と気がついたのは、字幕2回目だった。

白銀の泉の主。


ここは、3つ、王の表現が続いて、それがカッコいい。

The Lord of Silver Fountains. The King of Carven Stone. The King Beneath the Mountain


吹き替えは、全部「王」になっている。白銀の泉の王、地下の岩屋の王、山の下の王。
確かに、耳で聞くなら、王、王、王、と続いて同じ音の方が盛り上がっていい。
原語が違う場合に訳語も変えるか、同じにしてしまうかは、そりゃ本来は変えた方がいいのだけどね。

字幕は、初めがlord で、あとはkingなのをちゃんと使い分け、lord は主、king は王となっている。
これは、瀬田訳がこうなっているから、それに準拠してるんだろう。
瀬田訳では「主」は、「あるじ」と平仮名になっている。

山本訳は、ここは原文にない余計な単語をたくさん加えて、よくわからないことになっている。映画は山本訳は無視みたいだから、ここでは触れないでおくかと思ったけれど、一応言っとくと、lord もkingも「大君」になっている。日本語で「大君」とやると、天皇のことになってしまう。君と大君はぜんぜん違う。
ここの山本訳は作りすぎていて、大君以外もよくないと思う。


映画に話を戻すと、音の効果にそんなに頼らないで済む字幕は、原語が違うのなら、やっぱり字を変えた方がいい。

吹き替えは、音の効果という観点からすれば、上で書いたように同じ音の方が盛り上がるというのもアリだけれど、逆に、原語の単語が違うなら、違う訳語にすることで音の効果があるとも言える。
それなら、吹き替えも変えた方がいい。耳から違う音が聞こえれば、それも効果的。

字幕、主と王は見た目が似てる。点がついてるの、気がつかなかった人もいるかも。
でも、ちゃんと別の字にしてあるのは良かった。原文に沿っているとうれしい。


ぐわ訳では、ここは「君」。
銀の泉の君。

きゃ〜〜♪
カッコ良すぎる。
日本語の「君」っていうのはキレイ。あるじもいいけど、きみもいい。