1 我々は覚悟する。

2 我々は決意する。

3 我々は団結する。

・・・ 紅蓮の炎が山肌を焼き尽くすとも


なんか、しっくりこないよなー、と思ってさ。

歌詞、英語では、そういうこと、言ってない。

このパターンのところ、3ヶ所を、そのまんま言うと↓


Calling out father, stand by and we will
Watch the flames burn auburn on the mountain side

父を呼び叫び、ただ立ちて山肌に赤く燃える炎を見つめる


Calling out father, prepare as we will
Watch the flames burn auburn on the mountain side

父を呼び叫び、心を決め、山肌に赤く燃える炎を見つめる


Calling out father, hold fast and we will
Watch the flames burn auburn on the mountain side

父を呼び叫び、心は揺るぎなく、山肌に赤く燃える炎を見つめる


って感じ。


字幕、Calling out father が、「王家の名にかけ」になっている。

fatherは、先祖、父祖という意味にもなるけれど、そういうときには複数で使う。でもトーリンは父祖のつもりで言ってるともとれるから、先祖の意味でいいのかもしれないけど。
しかし、「名にかけ」たわけではなく、call out は大声で呼ぶというのが基本の語意になる。そこから、出動させるとか、指令を出すとかいう使い方にもなる。ここは普通に素直にそのままでいいんじゃないかな。

1のところで、どこから「覚悟」が出てきたのかわからない。
覚悟を使うのなら、2のところだ。prepareは、心の準備をするってことだから、覚悟という日本語が当てはまる。
stand by は、何もしないで見ている、っていう意味がある。立ってるだけで。
それから派生して、ずっと見ていて助けるとか、守るということにも通じる。
ずっとそこに立ち続けるから、主義主張を通す、ということにもなる。
ここは、ふつうでいいと思う。

3のhold fast は、そのままの意味としては、固くしっかりホールドする、となり、
がっちりつかむ、とか、握る、とかいう物理的なホールドも指すし、
主義や信念を曲げない、っていう精神的なホールドも指す。
ここは、みんなでお手手つないでもいいんだけど、精神的なホールドとしてみた。