関連書、いろいろあります。
貴重な資料となるものもありますが、一方では映画便乗商品も・・・ そういう中には、内容もいい加減で解説も間違ってたりするのもあります。皆さん、気をつけましょう。

以下、グワイヒアのおすすめ参考書です。
まだまだ増えますが、とりあえずこれだけ。

クリックするとアマゾンに飛びます。価格は変わることがあります。洋書の場合はその時のレートで全然違いますから、元の値段だけ書いておきます。



Reference1
図説 トールキンの指輪物語世界―神話からファンタジーへ
図説 トールキンの指輪物語世界
神話からファンタジーへ

デビッド・デイ著 井辻朱美 訳 原書房
神話、伝承、おとぎ話、古典文学などなどとの比較分析です。オルフェウス、シェークスピア、ヴォルスンガ・サガ、アトランティス、ベーオウルフ、ディートリヒ、ケルトや北欧神話・・・そうだ、そうだよねぇ!!っていうのもあり、え゛ー、そうかなぁぁぁ、そりゃ違うんじゃないのかなぁ、っていうのもあり、面白いです。読んで、感心してデイ氏を褒め讃えたり、え゛〜って言ってデイ氏に楯突いたりして遊んでください。何だかんだいって、この人はすごい研究者です。
アルダの後ろにある広い広いさまざまなジャンルの世界を垣間見ながら、トールキンの世界がよりよくわかる、というガイドブック。

たくさん絵が載ってて、とてもきれい。中の紙質もいいから、印刷もすごくきれい。表紙はトールキンのシャイアのお山、中にはいろんな画家さんの絵が多数。ただし、誰の絵だか書いてない。原書房さん、ちゃんと載せてください。こういう出版の仕方はいけないんじゃないのかなぁ。著作権もあるだろうに。

五軍の戦いの鷲の絵は、全身茶色の鷲なんだけど、なぜか一羽白頭鷲が混ざってて、いいのか?!おい!!誰だこれ描いたの?!って感じで。(爆)
そやつは、くちばしの色も他の鷲と違う。アンタ何者?どっから来たの?
持ってる人は、99ページを開いて、突っ込み入れてください。よろしく。

ホビット一族のひみつ

ホビット一族のひみつ

ディヴィッド・デイ 著
リディア・ポストマ 画
井辻朱美 訳
東洋書林



The Hobbit Companion
Pavilion Books

The Hobbit Companion
Barnes & Noble
右が原書、左が訳書。
訳書は普通の大きさです。一方、原書、グワが持ってるのは上のPavilionの方で、安い方買ったんだけど、届いてびっくり、ちっちゃーーーいの。中の字もちっちゃーーーーーーい☆ かわいくていいのですが。
Barnes & Nobleのは普通の大きさなのかもしれない。持ってる人いたら教えてね。

内容は、とことん、ホビット関係の名前の語源追求です。
面白いけど、連想ゲームみたいなものでどんどん似た綴りの言葉に飛び火して、それを延々と続けていると、え゛〜、それはトールキンが意図したことじゃないんじゃないか?ということにもなる。同じような綴りの語は数多くあって、全部が全部関係あるわけじゃないし。

でもこの本は、語源ということに関してはとてもよく掘り下げた凄いもので、半分以上の意味判定は合ってるんだと思う。
そこまで離れちゃうと違うんじゃないのか?というのは読者が判定すればいいことだ。

絵がねぇ、いいんだよね。カラーでたくさん載ってるよ。リディアさんの絵、好きさ。ほっとする。特にメリーとピピンの絵が好き。角笛を持ったメリーと、ゴンドールの兵服を着たピピン。
袋小路屋敷の見取り図がまた素敵。豪華絢爛。こんなに立派だったらすごいなぁ。迷子になりそうだ。
そして、表紙にもあるビルボのパーティの光景は、中にも大きく載っていて、それは遠い昔の、我々が忘れかけているかもしれない大切なもの、ゆったりとした何か暖かさのある根っこに基づいた空間を伝えてくれる。



Encyclopedia
事典です。下の2つは同じものです。高いのと普及版です。
オススメは左の高い方です。なぜなら絵がカラーだからです。右の方は絵は全て白黒ですが、持つのには軽くて使いやすいかも。

トールキン指輪物語事典
デビッド・デイ著 仁保真佐子 訳 ピーター・ミルワード監修 原書房
トールキン指輪物語事典
¥3689
トールキン指輪物語事典普及版
¥1800
固有名詞の訳も、評論社の瀬田さん訳を基としているので昔からのファンにも問題なくOK。

著者のデイはトールキンの権威です。
はじめにシルマリルリオンに出てくる歴史が簡潔にわかりやすくまとめられています。
事典としての項目は、地理、社会、動植物、伝記、と分かれ、図版も豊富。種族の系図などもまとめられています。
指輪物語だけ読んでも全然わからないトールキンの複雑な世界も、この一冊があれば鬼に金棒です。
Maps


The Atlas of Middle-Earth
「中つ国」歴史地図
トールキン世界のすべて


カレン・フォンスタッド著
琴屋 草 訳

評論社
\3800

地図です。すごいです。第一紀から第四紀まで、ありとあらゆる地図があります。
地図の他、町や城塞、建物の内部に至るまで、物語に出てくるところはどんなところでも図解されています。

著者は、アメリカの大学で地理学を教えていたという地図作家。
トールキンの記述の通りに図面におこしていくのは何と大変だったことか・・・!

トールキンは、その作品を、距離、方角、旅の日程を月の満ち欠けまで計算して書いたといいます。精密な物語なのです。
ここまで詳しく地図を描けたのは、トールキンの精密さの証明でもあります。

地図と一緒に、その土地の解説、物語の解説が詳細になされています。
時代順になっているので歴史の勉強にもなります。

  


The Journeys of Frodo
An Atlas of J.R.R.Tolkien's
The Lord of the Rings


Barbara Strachey
HarperCollins
£8.99

これも凄い力作。まずは原書の方。
フロドの旅、となってますが、ご心配なく、他のメンバーの経路も詳しく載っています。

とにかく、細かい! 
道筋、日付、等高線まで、月齢というか月の形まで書き込まれてます。
おまけにホビット村からの距離がそれぞれの地図についています。おぉぉ、こんなに遠いのぉ、というのがよくわかる。

地図は51枚。それぞれの場所に関する解説も。
物語の進む順に、ここで食事、ここで休んで、ここら辺で攻撃が、あぁ、ほぼ満月だったんだ・・・・・感動。
上の歴史地図とはちょっと種類が違うかな。
道筋を追っていく地図です。英語だからね、原書で読むときにはこっちの方がいいかもよ。訳書読むときにも、これ見ながら読むとまた見方が変わります。

著者のバーバラさんは地図の専門家ではないそうですが、指輪の大ファンで、とうとうこの本を書き上げてしまったということです。
とにかくおそろしくよく読まれています。よっく読まなきゃここまで描けない。月齢も本の記述を元に計算されています。
すごい人もいるものです。これをこの値段で買えるっていうのは、なんか申し訳ないくらい。
バーバラって名前は、異国の、とか、エキゾチックな、とかいう意味なんだよ。名は体を表す。すばらしい。
でもバーバラさん、映画公開の前に亡くなったそうです。見せてあげたかったよね。この地図を遺してくれたことに感謝です。


指輪物語 フロドの旅
「旅の仲間」のたどった道


評論社
¥1,800

こっちは上の訳書。
ただの訳書じゃあございません。
原書の解説の全訳に加えて、訳者さんによる解説が加わっています。

各地図の該当日、そこで何時頃に誰がどうして何があったのか、かなり詳しく書かれています。要するに、本のあらすじが地図を見ながら確認出来るのです。
霧ふり山脈の東にいるうちはまだいいけど、西側に行ってからは話がややこしくなってルートがいくつにも分かれるから、特に第3部に入ってからはこの解説はとても役に立ちます。何月何日、誰がどこ、っていうのが非常にわかりやすい。
これはねぇ、原書もこれを逆に訳してつけたらすごくいいと思うな。そういうの、何て言うんだろ。逆輸入? ちがう・・・

原書では朱色の線の部分は、訳書ではあずき色になってて、見やすいです。
でもちょっと気に入らないのは、地図上の文字のうち、地名でないもの、つまり何月何日にここにいた、っていう文字が、原書では手書きなのに対し、訳書では活字になってます。だから、ふっと現実に戻りそうになるというか、そこだけ事務的な感じがするというか、そこだけ何か浮いちゃってる。地名と違うように見えるようにしたのでしょうが、変えることはなかったような気もする。

ちょっと文句をつけたけど、上記のようにこれは原書よりかなりパワーアップされた旅マップです。索引もついてるよ。原書にはないんだよ。日本語からひく索引です。そりゃそうだ・・・訳書なんだから。

両方持ってると、地名を対照させるのに便利です。あ、英語のこれは日本語ではこれだったんだ〜〜!!って。 結構わかってなかったりするから。
片っぽだけ買うんなら、訳書の方がいいかな。
本を原書で読んでる人は、地図も原書の方がいいと思いますけどね。



Maps of Middle Earth:
The Lord of the Rings Map Set


$29.95
これは現在アマゾンでは
取り扱ってません
これもファン垂涎の一品。一品と言っても中身はたくさん入ってるよ。ガンダルフが調べ物してる左の画像は箱になってます。開けると、解説書が一冊に地図が6枚。

その地図がですね、大変ですよ皆さん!あの映画に出てくる地図ですよ。映画専属カリグラファーのダニエル・リーヴさんが描いた地図がなんと6枚〜〜!!

コンピュータ・プログラマだったダニエルさんは、ずーっとトールキンのファンで、カリグラフィーを勉強してエルフ文字とかきれいに書けるようになって、地図製作も極めてて、PJの映画製作に引っこ抜かれて欠くことの出来ない存在となり、映画の中の本、地図、文字、とにかく何でも書いてあるものはダニエルさんの担当になりました。プログラマのお仕事は辞めちゃったそうで。 えらい!
入ってる地図は、シャイア、エレギオン、ローハン、東ゴンドール、西ゴンドール、モルドール。大きさは、大体縦43×横56センチ。

壁に貼るのもいいけどね。いろいろ遊べるよ。

シャイアの地図をテーブルに置いて、適当にその辺散らかして、はい、ビルボの部屋ごっこ!
あの第1部のはじめのところ、袋小路屋敷にガンダルフが着いたときに置いてあったのは、はなれ山の地図だけどさ。スマウグがついてる地図も入ってると尚よかったのにな。
裂け谷のシーンでフロドが見る本に書いてあるシャイアの地図よりも範囲が広いです。字は、映画のよりきれいに書いてある。映画のはビルボが書いたことになってるから、ちょっとガタガタなわけ。
あの本もダニエルさんが全部書いたんだねぇ。すごいねぇ。世の中すごい人がたくさんいるんだねぇ。アルダは素晴らしい。

次、ゴンドールとローハンとモルドールの地図をくっつけて置いて、
「セオデンはヘルムズディープに避難しました」「オスギリアスが攻撃されたら持ちこたえられません」「サルマンはアイゼンガルドから、サウロンはモルドールから・・・ゴンドールは弱い。サルマンは知っているのだ、我らに反撃する力が残っていないのを」 
ヘンネス・アンヌーンのファラミアごっこ!
モルドールのは縮尺が違うんだけど、ま、ふんいき、ふんいき。

ブックレットの表表紙は箱と同じ、裏表紙は映画のパンフレットでもお馴染みのミドルアース全図。
内容は主要な場所についての解説で、結構詳しく載ってます。映画の写真が入っていていい雰囲気です。
後ろの方は索引になってて、その後ろに6枚の地図の縮小版が載ってて、その索引から場所を探せるようになってます。各地図を9ブロックに分けて、
A1 B1 C1
A2 B2 C2
A3 B3 C3
という風にローハンのB2のとこ、って感じで探せます。
なんか地理の時間みたいで面白いよ。

地図ね、ちょっとずつ色あいが違うんだよ。シャイアはシャイアらしく、モルドールはモルドールらしく。
シャイアの地図が嬉しいねぇ。シャイア全図って、なかなか一枚ものの大きいのってないでしょ。本にちょびっとついてるくらいだもんね。
これを持ってれば、とりあえず旅に出ても迷子にはならないかと思います。なんつったって、雰囲気サイコーです。



Maps of Middle-Earth


こちらは上のシリーズ第2弾、Cities and Strongholds! 街の地図が6枚!!
ミナス・ティリス、アイゼンガルド、エドラス、ヘルムズディープ、裂け谷、ウンバール。
ウンバールっていうのが珍しくていいな。
ミナス・ティリスもアイゼンガルドも造りはみんな大体はわかってるでしょうが、こうして地図にしてくれると「きゃ〜〜♪」って感じ。(^^)v

パンフレットもついてます。いろいろ解説載ってます。箱はサルマンさま!サルマンさま、がんばれっ!! ミドルアースはいいのも悪いのもみんな応援したくなりますねぇ。
箱から出すと、こんな感じ。

いいでしょ。へへ〜☆
あんまり大きな画像にすると届いてからの楽しみがないからこの程度にしときます。
右の青いのは裂け谷。川がきれい。ふふふ。

これがあれば、あちこち遊びに行っても大丈夫です。泊まらせてもらって夜中にトイレに行って自分の部屋がわからなくなってベッドに戻れなくなる心配もありません。ぜひどうぞ。
しかし、療病院はそこでいいのだろうか・・・という疑問もあるのですが。すごく。




The Map of Tolkien's
Middle-earth


text by Brian Sibley
images by John Howe
£6.99

こちらは、一枚ものの地図です。北はアングマールから南はハラドまで、ミドルアース全域が描かれています。
簡単な解説書もついています。
買ったら部屋に貼ろう!
大体、横71.5 縦73.5cmくらい。



Biography


J・R・R・トールキン
    ―或る伝記


ハンフリー・カーペンター 著
菅原啓州 訳

評論社
¥2800



J R R Tolkien 
A Biography


左の原書です。
伝記です。
これは公式の伝記といわれるもの。かなり詳しいです。

各著作の誕生の周辺がいろいろと紹介されています。若年の頃の家族という環境には不遇だった時代、戦争の経験、そしてミドルアースの神話が生まれ始めた頃、ビルボやフロドの誕生、そして世界的な有名作家となった晩年。
家族や友人に囲まれて、本に埋もれてパイプをふかしていたトールキンの生涯です。

そんなに劇的な生活ではなかったトールキン。若い頃、戦争に行ったことを除けば、冒険の日々というわけではなかったのです。なんといってもオックスフォードの教授ですから。 でも彼の創造した世界に世界中の人々は心を揺さぶられ、広大なアルダに魅せられ続けています。

実生活は地味でも、これほど魅力にあふれた土地や人々の世界を書いたことほど劇的なことがあるでしょうか。
彼の心の中で、ミドルアースがどれだけ大きな場所を占めていたのか、どれだけミドルアースを愛していたのかが思われます。だからこそ、現在も読まれ続けているのでしょうし、これからもずっと残っていくことでしょう。
トールキンは亡くなりましたが、アルダ、ミドルアースの物語がある限り、彼は世界中の人々の心の中に在り続けるはずです。

トールキンの人生を追った本としては、これが最も詳細なものです。えーっ、そうなんだ!という発見がたくさんありますよ。

。。。


トールキン
―『指輪物語』を創った男

マイケル・コーレン 著
井辻朱美 訳

原書房
¥1600


J.R.R. Tolkien
The Man Who Created
the Lord of the Rings


左の原書です。
こちらも伝記。
上のと比べるとかなりあっさりしていますが、わかりやすくまとめられています。読みやすいです。一気に読めますよ。 そういう意味では上のよりもいいかもしれません。字も上のより大きいし。

なかなか感動します。
とりあえず、トールキンという人を知りたいのなら、こちらをどうぞ。


Reference2

指輪物語完全ガイド
J・R・R.トールキンと
赤表紙本の世界


河出書房新社
\1200

指輪物語誕生の経緯、旅の行程の細かな地図、旅の日程表など、親切な作り。
その他、1970年代の関係者の解説なども収められています。指輪の訳者、瀬田さんはもうお亡くなりになっているから、彼の文とインタビューは貴重。
巻末にはブックガイドも。
  

トールキン 指輪物語伝説
指輪をめぐる神話ファンタジー

デイヴィッド・デイ 著
アラン・リー 画
塩崎麻彩子 訳
原書房 \2718
トールキンの創造の源泉ともなった、各地の指輪伝説や神話などと指輪物語との関係を探る本。
アーサー王伝説、ニーベルンゲンの歌、そしてワーグナーのオペラなどなど、盛りだくさん。
古来からたくさん存在する指輪探索の物語の伝統を継ぎつつ、その伝統を再生させ、高貴な精神を復活させたのがトールキン。

事典の著者であるデイが書いたもの。
イラストは、あのアラン・リーです。





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