エルフ語関連の本です。
Elvish
ハードカバー
A Gateway To Sindarin: A Grammar of an Elvish Language from J. R. R. Tolkien's Lord of the Rings



ペーパーバック
A Gateway to Sindarin: A Grammar of an Elvish Language from J. R. R. Tolkien's Lord of the Rings
シンダリンの参考書は、まずこれを買いましょう。ちょっと高い。でも安くても変な本買うなら絶対こっちの方がいい。
400ページ以上あって、素晴らしい内容ぎっしりです。下で紹介してる本を持ってる人は、これを買ったらそのあまりの内容の差に驚愕することでしょう。

だからこれは逆にすごく安いんです。
これだけ調べて追求してまとめたものをこんな値段で読ませてもらっていいのだろうか・・・

著者は映画の言語担当でもあったDavid Saloさん。Davidさんは言語学者でエルフ語でも何でも出来るらしい。いいなぁ。りっぱだなぁ。
69年生まれで、ウィスコンシン大の院生だそうですよ。すごいですねぇ。
文法は言語学専門家でないとこうはいかない。ネット上でもいろいろ書いてあるところはあるけれど、ちゃんとこうして紙で本になってて、それもハンパな説明でなく、がっちり細部に渡って解説されているというのは涙ものです。
音変異や活用のところにも、出てくる単語の語源からの派生の経過がわかるようになってて、至れり尽くせりです。

例文の解説も詳しいです。
指輪物語だけでなく、いろんなところに散見されるシンダール語を細かく詳しく分析しています。あれは何を言っていたのか、あれはどういう呟きだったのか、よくよくよーくわかります。

辞書も完備。ちょこっと載ってるわけではありません。どどどどど!!と載ってます。シンダリン←→英語、どちらからでも引けます。調べ物にすごくいい。

エルフ語というのは、HoMEその他の関連書を揃えて、がっちり調べ上げれば、Davidさんと同じように、ここに載ってる辞書を作ることは出来る。 が、自分でそれをやってると一体どのくらい時間がかかるかわからない・・・ まとめていただいて、はんのんれです。

トールキンの著作いろいろ、HoMEを元にまとめてあり、辞書もちゃんと元になる語幹を明示してあって、例文その他もどの本のどこに出てくるのかページ数も書いてあるから該当個所を探すのに大騒ぎしなくて済むし、そこから関連書を見てまた世界が広がります。

初心者でも辞書で遊べるよ。これ一冊あれば間に合います。すごいボリュームで、エルフ語関係の本では、質、量、どちらをとっても現在世界一ではないかと思います。
テングワールについてはほとんど載ってませんが、エルフ語に興味があったら、ぜひ手元に置いてください。
装丁も銀の表紙で素敵だよ。

トールキンの著作は人類が続く限り残るでしょう。とすれば、トールキンの言語関係書として突出したこの本もずっと残ることでしょう。

尊敬の一冊です。
喜びの一冊でもあります。
こういうのが出版される時代に生きていてよかったです。




An Introduction to Elvish and to Other Tongues and Proper Names and Writing Systems of the Third Age of the Western Lands of Middle-Earth as Set Forth in the Published Writings of Professor John Ronald Reuel Tolkien


£10.00
エルフ語その他の参考書です。
何もそんなに長いタイトルにしなくてもよさそうなものですが・・・ でもこの本の中身を言うと、長くなってしまうのですねぇ。タイトルそのままの内容の本です。

この本のいいところは、単語の意味とかはかなりアヤシイのですが、トールキンの世界の言葉をとりあえず全部網羅しているところです。
クゥエンヤもシンダリンも黒の言葉もテングワールその他も。
クゥエンヤ、シンダリン、その他いろいろをそれぞれ分けて解説しています。ちょっと字が小さくて読みにくいかも。

ボキャブラリーについては、著者の自信のないところには「?」がついてます。
???と、いくつも並んでるところもあります。
そういうところはやっぱ、アヤシイです。
でも一応、「ここはアヤシイですよ〜」となってるので、疑ってかかることが出来るから、まぁ許せます。たまに「?」なしでウソ書いてあることもありますが。
わからないところはわからない、とする著者の姿勢には拍手。
それにしても、その???がやたら多いけど。
ちょっと調べればわかることも「?」のまんまなのはやはり不満。
出版するなら、もすこし勉強してほしい。

黒の言葉とか、クズドゥル(ドワーフの言葉)も載ってるし、エルフ文字の使い方も載ってるし、各言語での名前の付け方とかもあります。

エルフ語の文法ももちろん解説されてます。ボキャブラリーはクゥエンヤとシンダリンが分けてあります。英語→エルフ語でもひけます。
各言語が区分けして載ってるので、何語かわからないと、あちこち探すことになります。

結構厚い本だよ。これを書くのは大変だったと思うな。なんだかんだ文句言ってもこれは労作です。素晴らしい。



The Languages of Tolkien's Middle Earth

£4.99
これは安いし、コンパクトで持ち歩きもしやすい。
字も見やすいし、内容もわかりやすく、ボキャブラリーもきれいに整理されている。

・・・が、ときどき平気でウソが書いてあるから要注意。上の緑のと違って、著者があやしいと思ったところに「?」がついてないから、どこが確定的で、どこがあやふやなのかわからない。

でもかなり詳しく語源的な面は書かれています。緑のよりずっと見やすいし、わかりやすいし、語の分解も徹底的になされています。
・・・が、ときどき平気でウソが・・・ 困った。
これはエルフ語の綴り変化が激しいことが原因です。著者の解釈は、その綴りに関しては合っているんだけど、それが実は変化後の綴りだったりするから、意味が違ってしまったりするわけ。

エルフやヌメノールの系図がきれいにまとめられているのもGood。
その他、ホビットの言葉、ロヒアリムの言葉、物語の中から引用しての解説などなど。
ボキャブラリーは、全部一緒に並んでます。クゥエンヤもシンダリンも黒の言葉もクズドゥルもまとまってるから、何語かわからなくてもすぐ調べられます。




『指輪物語』
エルフ語を読む

伊藤 盡
青春出版社
¥1,470 (税込)
日本語のエルフ語の本です。
杏林大学准教授で言語学専門の伊藤 盡さんがトールキンの言語関係の話をたくさんしてくれてます。

エルフ語の成り立ちの言語学的な背景、作品に出てくる会話の解説、日本語をテングワールで書いてみようコーナー、文法の基礎、簡単な語彙集などなど、いろいろに楽しめる本です。
トールキンが残した文例を基に、自由に作文して楽しんじゃおう!という趣旨です。
しかし間違いもあるので鵜呑みにしてはいけません。
語彙集が、ちょっとついてる。そんなに多くはないけどね。
トールキンの原書、HoMEとかに英語で単語の意味が書いてあって、それを日本語にしたのはわかる。大部分は問題ありませんが、和訳する際に意味がずれてしまっているもの、あーそれは意味が違うな、っていうのがちらちらとあります。語幹の意味というかニュアンスがわかっていない。綴りが違って別の単語になっちゃってるのもあるし。
ま、あくまで参考程度にしてください。帯のテングワールも信用してはいけません。

でも日本語で読めるのはいいです。今まで洋書しかなくて、なかなかとっかかりが掴めなかった人、ぜひどうぞ。



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