絵です。トールキンワールドを描いた絵がたくさんです。


まずは、ファン必携本!
トールキン先生の描いた絵を集めた本です。だから、トールキンワールドを描いたというより、このたくさんの絵からトールキンワールドは生まれたのです。あーでもないこーでもないといろいろ絵を描いては自分のビジョンを鮮やかにしていったトールキンの軌跡を見ることが出来ます。画集としても、研究書としても楽しむことが出来ます。

トールキンによる
『指輪物語』の図像世界


原書房
¥3990

J.R.R.Tolkien
Artist and Illustrator


HarperCollins
£25.00

J.R.R. Tolkien
Artist & Illustrator


Houghton Mifflin
$25.00
一番左の訳書は、サイズが小さいです。
ほらこんなに↓

原書の横幅の方が訳書の縦より長い。
だから当然絵もかなり小さいです。これはちょっとひどいな。原書の迫力がなくなっちゃってる。
加えて、印刷が良くないので画集としての価値はだいぶ低くなります。
左のは原書のカバーが上のと違うけど、こういうのは途中で変わるもんらしいです。

HarperCollinsのは中は全部コート紙を使ってるので発色も綺麗だし細かいところまでハッキリわかって、味わえます。
原書房のは絵は小さいし紙も悪いし色もちゃんと出てないし、あんまりよろしくありません。いいのは、日本語で読めること、小さいから持ち歩いて楽しめること、かな。絵もね、トールキンが描いたのはそんなにキレイな紙じゃなかったわけだから(新聞紙とかもあるし)、そんなにいい紙じゃない方が雰囲気は伝わるのかもしれませんが。
一番右のHoughton Mifflinのはグワイヒアは持ってないのでHarperCollinsとどう違うのかわかりません。
アマゾンにはHoughton Mifflinはペーパーバックだって書いてある。だから表紙がペラペラなのかもしれないな。と思ったら掲示板で情報が。
「Mifflin版、確かにペーパーバックなのですが、映画のパンフレットよりは2倍以上厚く『表紙ぺらぺら』というわけではありません」(すとらいだーさま、ありがとう) 
ということで、大丈夫だそうです。
HarperCollinsのは立派なハードカバーです。
Houghton Mifflinは値段は安いよ。同じ25だけどポンドとドルだからね。

この本は、絵の他に解説がたくさん書かれています。ざっと見ると、字の方が多い。だから、英語が苦手な人は訳書の方がいいかもしれない。
英語わからなくても絵をじっくり眺めたい人、または英語はとりあえずなんとかなる人、もしくは英語はバッチリだよん、って人は迷わず原書を買いましょう!!
原書は素晴らしいです。絵を見てるだけで幸せになります。

さて、内容は、指輪以前に描かれたミドルアースとは関係のない普通の風景画、そしてシルマリル、ホビット、指輪物語の各シーンが続きます。地図もある。
同じ絵がデッサン、色つき、と何度も描き直されていく行程も面白いです。
有名なホビット村のお山の絵、The Hill: Hobbiton across the Water も、何枚もスケッチを重ねた結果、あの川からフロドの家までを描いた素敵な絵になったのです。
ドゥリンの扉もいろいろなバージョンがあって、テングワールもちょっとずつ違う。面白いよ。
オルサンクの塔もいろんな形がある。これが全部建ってたら、グワは飛んで行ってもどれがどれだかわからなくてガンダルフは脱出しそこねたかもしれません。

トールキン独特の透明感のある絵が並び、デザイン化された風景も素敵です。そして後ろの方にはパターンや紋章が載ってます。
エアレンディルの紋章は天球の中の六芒星、ギル=ガラドは青地に輝くたくさんの星、イドリルはコーンフラワー、ルシアンは2つあって、どちらも綺麗で可愛らしい花、エラノールとニフレディル。

トールキンはミドルアースの物語を書くにあたって、さまざまな絵を描き、山や川、谷、街、村、森、そして何よりもその空気を鮮やかに描いて世界を明確化していったのです。
トールキンが思い描いていたミドルアースがどんなだったのか、映画も素晴らしかったけれど、一度原点を見つめてみるのもいいものです。お絵かき、先生は楽しくて楽しくてたまらなかったんでしょう・・・ 今、こうして本となって解説つきで味わえるのは、本当に貴重なことです。
本を読むときの景色が変わるかもしれません。



     


The Lord of the Rings Sketchbook
The Lord of the Rings Sketchbook

Alan Lee
Houghton Mifflin

THE LORD OF THE RINGS SKETCHBOOK : Portfolio
THE LORD OF THE RINGS SKETCHBOOK : Portfolio
Alan Lee
HarperCollins
アラン・リーのスケッチブックっ!!♪
左のが米版、右のが英版。グワの持ってるのは英版。どっちも中身は変わらないはずです。たぶん。お財布と相談してどっちにするか決めよう。タイトルの書き方が違うのは、アマゾンの表示がそうなってるからです。

スケッチブックだから、線画が多いです。ボリュームたっぷりです。こんなに見せてもらっちゃっていいのかしらん、って感じです。

映画製作前からあった、本の挿絵用のカラーの絵もいくつか載ってます。その絵のデッサン段階のも載ってます。あー、これがこうなったのか、というのがわかります。デッサンだけのもあるよ。仕上がったカラー絵を知らないと、あ、これはあの絵の下描きだ!ってのはわかんないだろうけど。

トムがいるよ〜!ゴールドベリもいるよ〜!! ゴールドベリ、美人。不思議な魅力。やっぱりプロの描く絵は違いますねぇ。これはトムはメロメロなんだろうな〜。あんまりぼいんぼいんでないのがいいです。TVにちらちら出てる某姉妹みたいのはだめですよ。はい。
柳じじいも仕事してます。メリピピ挟み込んで、フロドたちと綱引き(ホビット引き?)の真っ最中。

ナズグルVSエオウィンのデッサンは、映画よりこっちの方がずっと凄い。下手に映像化すると逆に迫力が落ちるという例ですな。
袋小路屋敷も、ブリーも、裂け谷も、モリアも、ロリエンも、エドラスも、ミナス・ティリスもたくさんたくさん眺められます。建物の内装、デザイン、いいですねぇ。
セオデンにごにょごにょ言ってるグリマもいいです。

エオルやフェラロフやスカサ、ミナス・ティリス大門でのナズグルとガンダルフご対面、アラゴルンに杯を渡す凛としたエオウィン、などなど、原作派がうるうるする絵が満載。
そうです、エオウィンはおめめハートマークでデレデレしていてはいけないのです。凛とせねば。

しかし、鷲はですね、もう少し生き生きと描いていただきたいですな、リーさま。
翼の反り具合の研究が足りないっす。躍動感が欲しいです。 鷲がいないとあの話は成り立たないんですから、そこら辺、よろしく。

映画しか知らない人より原作ファン向き。
原作を読むときは、これを挿絵としてそばに置いておく、というのがいいですよ。動画よりも静画の方が心の中で壮大な空間が生まれる。
そしてこれを基にあの映画が出来た。PJがアラン・リーをつかまえたのはえらかったな。

表紙の見返しは地図。ヌメノールやヴァリノールが海の向こうにあって、ミドルアースがどどんと描かれ、地名はテングワールで書かれてます。読んでみよう♪(^^) 面白いよん。
これは・・・リー・モードかな。地図だからさ、地名って、英語もエルフ語も古英語もいろいろ混ざってるわけで、それをそれぞれの方式で書くと、綴り方がバラバラだから何のことやらわからなくなる。それで書き方を1つに決めて統一したんだろう。大体は普通の字だけど、え、それがHですか?ってのもある。読む順は、クゥエンヤ式に上へ上へ。これはこれで慣れると読みやすいかも。

で、その地図ですが、ちゃんと折り目の跡がついていて、その折り目のところは、書いてあるのが擦れて薄くなってるんだよ。トールキン同様、とことん凝る、という同じ人種がたくさんいるのはうれしいですね〜

ガンダルフが前書きを寄せています。

って感じで、どこを開いても、楽しめる画集です。







ファンタジー画集
『指輪物語』の世界


ジョン・ハウ

原書房
¥2415
こちらは映画にも多大な影響を及ぼしたジョン・ハウの画集。
タイトルが「指輪物語」になってますが、指輪以外のもかなり含まれています。原書はMyth and Magic ってタイトルです。
原書は持ってないのでよくわからないけど、原書房のはこれもかなり小さい。でもいい紙使ってるしきれいに印刷されてます。
ハウ氏の初期の作品から最近のものまで凄い絵が多数載ってます。
トールキンの本の表紙に使われたもの、未発表のもの、どれもトールキン世界を的確に表した作品ばかりです。
ジョン・ハウはアラン・リーと並んで指輪世界を描く第一人者。やっぱ上手いですね・・・ あの2人に敵う人はなかなかいないんでしょう。
シルマリル時代の絵も素晴らしい。ウルモもゴンドリンも最高です。ホビットの絵もいいな。ビヨルンの前で小さくなってるビルボは本当にホビットらしくて好き。スマウグの炎!!きゃ〜〜!! そして指輪物語、ガンダルフもモリアもカラズラスも、みんなが大好きなミドルアースそのものです。レゴラスが映画のレゴラスとはまた違ったエルフらしさがあって何とも素敵だよ。ハラドリムの乗るじゅうの絵も好きだな。
ハウ氏の絵はアラン・リーとはまた全然雰囲気が違うからね。
グワの持ってる第3刷は、灰色港と第3紀の終わりの絵のタイトルが逆になってます。担当者さん、誰も気がつかなかったんでしょうか。灰色港が溶岩でいっぱいです。大変だ。


   

A Hobbit's Journal A Hobbit's Travels
ノートです。絵がついてます。
左のは、キャラの絵で、右のは風景です。

キャラ編は、好みがあるから何とも言えないけど、グワは結構好き。
映画のとは全然違います。
エルフは・・・特にレゴラスが拒否反応示す人多そうですが・・・(^^;;) でもエルフはどれも不思議な雰囲気で、人間との描き分けが出来てます。
ホビットもホビットらしく、ガンブリガンもいるし、グロンドも何だかかわいいし、セオデンはカッチョよく、なかなか楽しめます。エオウィンは寂しげな感じも出ていてGoodです。アルウェンもね。待ってるのは大変だよね。
サムとビルが好きだなぁ。メリーも。 フロドとメリーを比べると、フロドは真面目な性格が出てる。ロージーかわいい。
ハラドリムのお兄ちゃんも張り切ってます。サルマン立派です。ヨーレスもいます。王冠は正しい王冠です。映画のはね、あれは違う。

風景は、サムが旅の途中で目にしたものを書いた、という設定。話がわかってる人は、これはあそこだ!というのがわかって楽しいよ。ミナス・ティリスもなかなかいい雰囲気。最後はさみしいな。

絵を眺めつつ、いろいろ書いて、自分だけのミドルアース本にしてください。
テングワールの練習帳にもいいかもね。




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