BBC ホビットテーマソング♪


BBCのラジオドラマ! 素晴らしきラジオドラマ!!

そこには歌もいろいろ出てくる。ららららら♪

ホビットたちは何かというと歌い出し、いろんな歌詞で歌い、そしてメロディは同じ! 何でも同じ節回しで済ませてしまうところがホビットらしい。

でも歌の高さは出てくる度に違う。すごーく低かったり、丁度よかったり。楽譜にするとフラットさんが5つついたり、2つだったりする。
まぁ何となく歌い出して、途中で、あ、高すぎた!低すぎた!ってことはよくあるから、フロドたちも内心「こりゃ出だしで間違えたな・・・」と思いながら歌ってたかもしれない。

メロディは単純だからすぐ口ずさめる。 詩は口が回るように練習が要るな。
何パターンか覚えて、みんなも一緒に歌ってね。

出てくるところは下の通り。グワの持ってるのはアメリカ版の青いケースのです。イギリス版は内容は同じでもCDが1枚少ない編集になってるみたいなので、トラックいくつめのどの辺っていうのは下の表と違うと思います。自分で探してね。

CDの場所 歌われる詩 調 出てくるところ
A 2枚目
トラック2
2分50秒くらい
Upon the hearth the fire is red,
Beneath the roof there is a bed;
But not yet weary are our feet,
Still round the corner we may meet
A sudden tree or standing stone
That none have seen but we alone.
Tree and flower and leaf and grass,
Let them pass! O, let them pass!
変イ長調 バックエンドを出発するところ。
本では、そこでは歌はなし。
B 2枚目
トラック3
1分55秒くらい
Farewell we call to hearth and hall!
Though wind may blow and rain may fall,
We must away...
...ere break...
変ロ長調 ナズグルさん現る!の前。
本では歌はなし。
C 2枚目
トラック3
18分18秒くらい
To Rivendell, where Elves yet dwell...
In glades beneath the misty fell,
Through moor and waste we ride in haste,
And whither then we cannot tell.

With foes ahead, behind us dread,
Beneath the sky shall be our bed,
Until at last our toil be passed,
Our journey done, our errand sped.
変ニ長調 朝、クリックハロウを出発してから。
原作では前の晩。

で、CDでは長々といつまでも歌ってられないから、本にあるのよりも短くしてある。

A
ここは、ほんとはこの3倍くらいある。ドラマではだんだん聞こえなくなるから、その後もちゃんと最後まで歌ってたはずだ。そして最後の部分をピピンが繰り返したはず・・・ いや、でも、出発したばっかりだから、And then to bed!とは言えないか。
どこで出てくるか、本で探してね。旅の仲間の第3章、Three is Company、三人寄ればの真ん中辺より少し後。

Aの詩はビルボが作ったもので、メロディは古いものだそうだ。辺りの丘と同じくらい古い曲に自分の詩をつけて、ビルボはそれをフロドに教えたんだって。そして、ピピンもサムも歌える。ってことはフロドが教えたのかな。
ほんとは出発した次の日の夜に歌う歌。だから順番としては、ほんとはBより後でエルフたちと出会う前。でもドラマでは時間がなくてエルフと会ってるヒマがないから、そこでは歌えない。それで前にもってきたらしい。


B
これはちょっと無理があって、ほんとはCに続く詩だ。つまり、Cの詩の初めのところ。
で、Cは、クリックハロウに着いて、メリーもピピンもフロドが行ってしまうつもりでいるのを知ってるよ、ってことを公表して、みんなで行くことが決定して、それでメリピピが歌う。
暖炉と広間にさよならをして、風が吹こうが雨が降ろうが、怖かろうが何だろうが構うもんか、行くぜ!!全部片づけるまでは旅の空!って歌。

だから道中で、ナズグルさんとの追っかけっこが始まったあたりで歌っちゃってはいけない。だって暖炉のあるところに向かってるんじゃん。

リベンデルへ!っていう歌詞が始まっちゃったら話がおかしくなるから、ナズグルさんが邪魔に入ったのかもしれない。 あ゛ー、その先はまだですよー!って。


C
で、だからここは、ほんとは途中から始まってるわけだ。そしてほんとはもうちょっと続く。
第5章、A Conspiracy Unmasked、正体をあらわした陰謀の終わりの方。
みんなで出発決定!というところで歌えるように、メリピピが前もって作っておいたらしい。
ドワーフの歌をモデルに、とあるから、シャイアに伝わるメロディに乗せるのはほんとは違うのかもしれないけどね。
ま、ここでは同じ曲になっている。
それで、本では出発前夜にメリピピが歌うんだけど、このドラマでは翌朝ポニーを連れて出かけてからになっている。前の晩にメリピピが披露して、フロドとサムも覚えてみんなで歌ったのかもしれない。



シャイアに古くからあるメロディ。その記述通り、わかりやすく、誰でもすぐ覚えられる曲になっている。
これにもUpon the hearthの曲がある。でも、ちょっと聞いただけですぐ真似できる節回しじゃないな。
古くからあるメロディということは、昔からずーっと伝わっていて、シャイアの住民なら皆が口ずさめるものなのだろう。だから、そういう点では、BBCのドラマの方が原作の記述通りなんだと思う。


ってことで、皆さん、練習ですよ〜〜! (^o^)v


炉に火は赤く