はい、答え。

ガンダルフは夕ご飯を食べ損ねたのでした。 かわいそ〜

これはね、本を読むときに光景を思い描いているかどうか、そしてどこら辺を探せばヒントが書いてあるかわかっているかどうかが勝負の分かれ目なのでした。

アイゼンガルドが指輪本編で一番詳しく出てくるのは、第二部二つの塔でエントにハチャメチャにされて水浸しになったところ。8章アイゼンガルドへの道から10章サルマンの声のあたり。

アイゼンガルドは霧ふり山脈の南端の谷にある。
北は山。南側がひらけている。

で、アイゼンガルドは岩壁でぐるりと取り囲まれている。
これは、映画では何だか弱そうなチャチな壁だったけど、ほんとは中に人が住めるほどの厚みのある壁なのだ。実際、サルマンの部下がたくさん住んでいる。

アイゼンガルドに入るには、その岩壁には入り口は1つしかない。南側に一カ所だけ。
映画の門は、「さ〜、みなさん、いらっしゃ〜〜〜い! どなたでも出入り自由ですよ〜!」って感じだったけど、ほんとは扉が二重についている。厚い岩だから、壁の外側と内側にね。

で、めでたくアイゼンガルドの内側に入ると、オルサンクの塔が真ん中にそびえているわけだ。

普通、門を入ると家の玄関は門の方向についてるもんだと思うけど、オルサンクはちょっと違う。塔に入る入り口は東側なんだよ。そこ一カ所しかないの。階段ついててね。
映画の階段、ちょっと段数多すぎ。ほんとは27段。そこまでこだわって欲しかったな〜、PJ!

だからほんとは、ガンダルフは南から入ってパッカパッカパッカと東の方へまわったはずなのだ。
だから映画では、きっと、カーブ切ってるところはカットされてるのだ。

でね、クイズの問題、よく読んだ?
ガンダルフはアイゼンガルドの門を通る。
観るのは、この先。カメラが上からに変わってから。パッカパッカパッカ・・・・馬に乗ったガンダルフがだんだん塔に近づいて、サルマンが階段を降りてくる。
さて、これは朝か、昼頃か、夕方近くか、というのを考えましょう。
どうしてグワがアンダーラインのところを書いたかというと、カメラが切り替わる前と後では影の向きがなんか変なのです。
だからクイズとしては、カメラが上からに変わってから、のとこだけ観ればいいのです。

そのなんか変なのは後に回して、とりあえず上からのところだけ観よう。

塔の入り口は東側。その東側に影が落ちている。ながーく。ガンダルフは影の中に入って走る。効果抜群。いいねぇ。
で、東に影、ということは、お日さまは西。ということは、午後。もう夕方近く。 
ほら、簡単じゃん。ややこしいことを考えなくてもよかったのでした。

間違えた人は、みーんな難しく考えすぎでした。もっと前の方の映像から考えたり、映画第二部の光景を考えたりして間違えたのでした。あら〜

で、答えとしては、「塔の入り口は東で、その東に影が伸びているから太陽は西で、だから夕方くらい」ってことが書かれていれば正解としました。辺りが明るいから、夕方までいかないけど少なくとも午後って言った人も正解にしました。
塔の入り口は東」、これがポイントでした。

更に、原作ではガンダルフがアイゼンガルドに向かったのは夏至の頃。ラダガストが言ってるよね。
で、夏至というのは一年で昼が一番長くなるときで、北半球ではお日さまは真東より北寄りから出て、真西より北寄りに沈む。春分、秋分では真東から登って真西に沈む。
映画の塔の影はほぼ真東に伸びていたから、あの時のお日さまは真西にいたはずだ。
あれが春分なら、真西になるのは沈むときだから、もう辺りは夕暮れで夕焼けで暗くなってくる。でも夏至だから、お日さまが真西にいるときはまだ地平線から少し上で、もうしばらくは明るいのだ。
だからあの映画のカメラ上からのときの影は非常に正しい。素晴らしい。

でも変なこともある。
さて、ではその映画での変なこととは。
ガンダルフがアーチ門をくぐったあたりでは、ガンダルフの影はこちら側にある。門は南だから、お日さまはガンダルフの向こう側にいて、ってことは東側にいて、だからまだ午前中。 あれ?

影だけ見ると、ガンダルフはアイゼンガルドの庭で半日遊んでたことになる。

うーん。
映画、あの道は門からまっすぐのつもりだったのかもしれない。でもそうなるとますますおかしい。影の向きが違うから、サルマンが階段を降りてきたのは次の日ということになる。
わかる?
だってお日さま、逆にまわったことになるもん。
仮に門も階段も南向きだったとしよう。門くぐったときは影が西だから太陽は東。上からのショットでは影が南になるから太陽は北。(←そんなバカな) 
ロケはニュージーランドだったからねぇ。南半球ならこれもありだけど。

ミドルアースは一応北半球のはずなんで、太陽北っていうのはちょっとパス。
じゃ、しょうがないから、門も階段も西側だとすると、門くぐったときは影が北になるから太陽は南。上からのショットでは影が西になるから太陽は東。ほらぁ!お日さまが戻っちゃってる。次の日だ。
ガンダルフは一晩アイゼンガルドの庭で野宿をしたのでした。

でもやっぱり急いでたんだから、あの時間はつながってるはずだ。
となると、門が南とすると、塔の入り口は西ということになる。うーん。

映像としては、ガンダルフを横から撮ったときは、やっぱり影は観客側にあった方がいい。
効果だけ考えてつなげると、こういう変なことになるのでした。

原作の記述に合わせて、そして前後関係から影を正しくするには、門をくぐった辺りでは、影はガンダルフの向こう側、ガンダルフの右側、つまり東側に落ちてなきゃならない。逆だ。

映画は、塔はすばらしかったけど、岩壁がチャチかった。門もチャチかった。あの辺は、原作読み直して、重厚な造りのアイゼンガルドを思い描こう。
そしてガンダルフが門を通ったあたり、影は向こう側だ!と思いこんで観よう。
そして、階段は27段!


ちょっと難しかったみたい。正解率は32%でした。応募してくれたみんな、ありがとう!


正解者発表!