引き続き、クリックハロウ。 ババ抜きで盛り上がる3人。

メリー まーたピピンの負け〜〜♪
ピピン あ〜〜・・・ 負けるの、どーしてサムじゃないんだろう・・・
メリー お前がどんくさいからさ。
ピピン うーん・・・
メリー そのババ、ピピンのことが好きなんだろ。
ピピン ねぇ、どうしてババのカード、フロドの絵なんだろね。
サム 誰ならいいですだ?
ピピン ガラさまとかさ。
メリー ババだから?
サム そんなこと言ったら殺されますだよ。
ピピン ジョーカーのこと、どうしてババって言うんだろ。
メリー 日本語って難しいからなぁ。
ピピン で、どーして僕たち日本語知ってるんだろ。
メリー クイズの都合だから。
サム で、どーしてまだここにいるのにガラさまのこと知ってるのかが、我ながら不思議ですだ。
ピピン だって本読んだもの。
サム ババ、ロベリアだったらいいですだに。
ピピン 映画じゃちょっと映っただけだったからね。
メリー ジョーカーって、ジジとも言うよな。
サム ジジなら誰ですだ?
メリー そりゃ筆頭は、やっぱガンダルフだよ。
ピピン サルマンさまも。
メリー エルロンドさまとか。
サム 馳夫さんも、若いフリして、実は相当ジジイですだ。
ピピン 若いのって、僕たちだけかもね。
メリー そうだよなぁ。
ピピン じゃあ、馳夫さんのカードをジジにして、ジジ抜きしようよ。
メリー 馳夫さんの、一枚しかないから便利だな。
ピピン 今度は負けないからね。
サム あの〜、そろそろ寝なくていいんですだか?
メリー 明日はどうせ古森で迷子になるだけだし、大丈夫だよ。
ピピン こんな夜更かししてるから、柳じじいのところで眠くなったのかもね。
メリー 馳夫さんに会っても、ジジ抜きしたことは内緒だぜ。
ピピン ないしょ〜♪


ババとかジジとか、クイズの問題が何だったのか忘れそうですが・・・

何だっけ。
カレンダーか。
えーと、答えは、

フロド達がクリックハロウに着いたのは、ホビット暦1418年9月25日、
サムが引っ越したのは、っていうか結婚したのは、ホビット暦1420年5月1日、でした!

暦、って、歴と書いてる人が結構いたけど、こよみの方だからね。
ま、それで×にはしなかったけど。

ええと、フロドとビルボの誕生日が9月22日、バッグエンドを出発したのが23日、その晩はホビットだけで過ごして、24日の晩はエルフたちと一緒で、25日にマゴットさんちに寄って、キノコもらって、クリックハロウへ到着!

これは、年表みても親切にこまごま書いてない。本文を追えばわかる。

次、サムが結婚したのはいつか?

これは本文にはちゃんと書いてない。
結婚式の状況もないし、その辺はあっさり済まされている。

で、いつなんだよ!って本文だけ見ててもわからないので、年表を見ると、あっさり解決。
1420年の5月1日。

ほんとはさ、第3紀の何年としか書いてないのをシャイア暦に換算してもらうっていうのが、クイズ的にはいい流れなんだけど、追補には親切に両方バッチリ書いてある。つまらん。

今月のカレンダーに答え書いてあったでしょ。優しいからさ。ほら、ここですよ、って。
サムは今月は新婚ほやほやなわけさ。らぶらぶ

こうやって見ると、ホビットたちがわけもわからず出発してから、らぶらぶまで、1年半くらい?1年と7ヶ月くらい。
あんなにいろいろあって、長かったように見えて、実はそうでもない。

むかしむかしの、ヌメノールとかよりもっと前の戦いの時代は、戦ってる期間がすごーーーく長いけど、あの第3紀末の騒ぎは、あっという間に終わったのだ。
ずーーーっと何千年も引きずってきたもろもろのことが、あの短期間で「パッ!!」っと終結。
だからさぁ、それを考えると、映画のあのバラド=ドゥアが崩れるシーン、泣いちゃうんだよね。あれが終わりなんだもん。
サルマンさまのこととかは残ってるし、サムたちは、まだ帰ってからごたごたしなきゃならないんだけど、でも大きなことはあれで終わり。

そして、ごたごたを片づけて、シャイア中を掃除して、らぶらぶになったのでした。

クリックハロウへの引っ越しから、サムの引っ越しまでが、指輪の話の大きな枠になっている。

これって、すごく効果的だ。

フロドたちの出発が、ただ単にバッグエンドを出て裂け谷へ、ってことだったなら、すごく普通の話の運びになる。

引っ越すというのは、生活が全部変わって、それまでのことが終わって、何かが始まることだ。
クリックハロウへ移ったことで、それまでの平和でのんきな暮らしは終わり。怒濤のような変化のスタート。たとえそれが、フロドがいなくなることを周りに納得させるための偽装工作であったにしても、一応引っ越しは引っ越しだ。

ここのところがビルボの旅とは違う。ホビットの話の中では、ビルボは引っ越しということで出発したわけじゃない。いきなりいなくなって、死んじゃったとまで思われたけど、バッグエンドはビルボの家だった。留守中もビルボのおうちはあくまでもバッグエンドだった。
ビルボは帰ってきて、またバッグエンドにずーっと住むわけで、そしてシャイアは何も変わりはしない。時代の転換点というわけではない。変わったのは、エレボール周辺のみ。

そして、話を戻すと、サムの結婚と引っ越しは、嵐のような変化を抜けて、次のステージが始まる象徴だ。

フロドたちが帰ったシャイアは、いろいろメチャクチャになってて、木が切られたり、あちこち変わってしまってて、それはすごく悲しい。
どうしてそのままにしておいてくれなかったんだろう? トールキンはどうしてこんな風にしたんだろう?そのままでいてほしかったのに。誕生祝いの木も、ずっと立っててほしかったのに。
・・・というのが、子供の頃のグワイヒアの不満だった。そのまんまでいてほしかった。シャイアは元のままで。
あの辺を読むと、きれいだったのがなくなってしまったのが悲しくて、泣けてきた。いくらその後、サムたちががんばってキレイにしたにしても、やっぱり元のシャイアでいてほしかった。


でも、変わらないと、何も変わらないのだ。

変われば、変わる。

変わらないと、進まない。


変わるためには、一度ぶっ壊す必要がある。ぶっ壊さないで変わることも出来るけどね。ぶっ壊して変えるというのは、荒療治ではあるのだけれど。

で、とことん、ガガガー!っと変えるために、シャイアは一旦、ぶっ壊されることになった。

そのまんまでいてほしかったのに・・・ とかいう感傷なぞ、トールキンは構ってくれなかった。

がーーーっ!!っと変わった。

サルマンがしてくれたことは、シャイアの膿を出すことだったのかもしれない。

それがサルマンの役割りだったのかもしれない。

いくらサルマンさまが来ても、誰も言うことをきかなかったなら、あんな騒ぎにはならなかった。

サルマンさまは、没落したとはいえ、何せ元が元だから、パワーがある。
しかしそれでも、そっちになびく要素がなければ、ホビットたちは全員揃って真っ直ぐなままだったろう。

でも皆で真っ直ぐでいることは出来ず、サルマンさまの言うことをきき、シャイアはグチャグチャになり、そしてメリーたちが帰ってきたことで風向きがガラリと変わり、反体制派が立ち上がり、グチャグチャしたのは一掃されて、きれいになった。
それまで見えなかったものも、きれいになった。

ゴチャゴチャで、グチャグチャで、いろいろ破壊されて、でもそれは無駄ではなかったのだ。
見えなかったものが出て、見えないところからキレイになった。

だから、金髪の子たちが生まれるようになったのかもしれない。ブロンドだけがキレイなわけじゃないけどさ。鷲も茶色でダーク系だし。ふふ。
それまではいなかったブロンドの子たちが現れだしたのは、シャイア自体がすっきりして変わったということの象徴なんだろう。土地の根本が変わったのだ。ホビットたちの変化と同時に、土地の気質そのものが。

そして、マルローンが育ち、花が咲く。誕生祝いの木がなくなったのは、マルローンに変わるためだった。あそこには新しい木が、それも別世界から来た木が立たねばならなかった。それまでのシャイアではない、新しいシャイアになるために。

そして、庄長となるサムも、住むところが、おうちが変わる。
もともとの家とバッグエンドはすぐそばだけど、似たようなマンションに引っ越すわけじゃなくて、まるで違う住まいだ。サムの日常の空間が変わる。

それは、シャイアの変化の仕上げみたいなものだろう。

トップに立つ者の影響は、末端まで及ぶ。それはいつの時代も変わらない。サムの引っ越しは、とても大きな出来事だ。

そしてその庄長のサムがバッグエンドに住むことで、バッグエンドという場所の存在も、シャイアという土地にとって重要なものとなる。それまでここは庄長の住まいではなかったのだから。
今後はお山の影響が末端まで及ぶ。

とにかく、ガラッと何かが大きく変わるときには、引っ越しが必要となる。
・・・ということをトールキンはよくよくわかっていたのだろう。トールキンも何度も何度も引っ越してるしね。土地が変わる、生活の拠点が変わるということがどんなことか、普通に、体の感覚としてわかっていたのだろう。頭じゃなくて、体でわかっているというのは大事なことだ。

旅に出ても、帰るおうちが元のままなら、やっぱり大して変わらない。どんなに遠くへ行こうとも、そのひとの基本の位置がそのままだから。
すごく遠くへ長旅をしたとしても、それで心はいろいろ変わったつもりでも、元の同じ土地に戻れば、やっぱり自分も何となく元に戻る。完全に戻りはしないとしても、家や土地と馴染む程度のゆるやかな変化だろう。
ガッチリと変わって、馴染む程度に収まらなかったとしたら、その土地とは波長が合わなくなって、自然に引っ越すことになるんだと思う。

引っ越していれば、そのひとの基本となるそもそもの拠点が移っているのだから、その上に成り立つさまざまなことも変わる。

だから話の運びとして、フロドは普通に裂け谷へ出発するわけにはいかなかった。それだと、あくまでもフロドの拠点はバッグエンドにあり続け、フロドの基本が何も変わらない。
偽装工作だろうが何だろうが、とにかくロベリアに家を渡して、フロドの基本位置を変えねばならない。バッグエンドと切り離す必要がある。

話の流れとして、フロドをバッグエンドと切り離すのは難しい。何か理由づけが必要だ。偽装工作という理由づけが。

また、指輪本編の最後、サムが Well, I'm back.を言うのは、サムの実家だと話が終わらない。あくまでもバッグエンドで言ってもらわなきゃならない。バッグエンドから旅は始まっているんだから。
ってことで、何が何でもサムはバッグエンドに移ってもらわなきゃならなかった。ロージーがサムの家にお嫁に行く、って形にするとそれが成り立たなくなる。

話の中で大きな存在であるサムが、話の中でこの上なく大切なバッグエンドに移るということは、それこそ、時代が次のステージに移った象徴だ。

このサムの引っ越しは、本文中ではほんとにあっさり済まされている。トールキンは大事なことをあまり書かなかったりする。一文入れておけば、それでいい。たらたらといろいろ話すよりインパクト大になる。

ホビットたちの引っ越しは、あの大きな話の中では、ほんとにちょっとした、些細なことに見えがちだけれど、実は、それが話の基本というか、枠というか、だいじだいじなことになっていると感じる。

そこが、トールキンのすごいとこさ。 普通の安っぽいファンタジーとは、基盤の深さが違う。

それをまた、前面に出さずに、わからないように書くところが先生らしい。

先生は、自分がそうしているってことも大して意識してなかったのかもしれないけれど。 きっと、当たり前すぎて意識もしなかったろう。


ホビットの引っ越し、ちょっとそんな角度から見てみると、また何か違う指輪の世界が見えるかな、と思います。(^^)

ジジのエルロンドさまはずーーーっと長年裂け谷だからねぇ。ババのガラさまも長年ロリアンだしねぇ。基本が変わらないのさ。昔はあちこち移ったけどね。昔、どんな風にあちこち移ったのかは、シルマリルとかUTとかでどうぞ。


さて、トランプは・・・

メリー まーたピピンの負け〜〜♪

これがその貴重な一枚だけのジジ、じゃなくて、王さまのカード↓ ダイヤのエース!





クイズは、参加総数13名、間違えちゃった人2人、一回休みが2人で、9人でヤフトピでした。
5月14日夜11時のヤフトピは、




・・・で、「せか」でした!

王者とか言っても、上の王さまとはちょいと別種のようですが・・・
ま、王さまは王さまだな。
いいヤフトピでよかった。ヤフーさん、ありがとう。(^^)


当選者、正解者はこちら