メネルドール ○の形のって、いろいろありますよね。
ランドローヴァル ホットケーキ!!
メネルドール ・・・グワイヒアさんと反応が似てますね。
ランドローヴァル ・・・え・・・じゃあ、ピザとか♪
メネルドール 平面的○もいいですけど、立体的○もありますよ。
ランドローヴァル そっか。じゃあ、肉まん!
メネルドール ・・・・・
ランドローヴァル あ、わかった! タコ焼き!
メネルドール その、わかった、って、何です?
ランドローヴァル いや、おまえがどういう答えを求めてるのかと思って・・・
メネルドール こてこてしたものは求めてないです。
ランドローヴァル そうか。
メネルドール もう少し、すっきりと美しい方向へ進めませんか?
ランドローヴァル すっきりと美しいって・・・
メネルドール たとえば、真珠とか。
ランドローヴァル あーなるほど、食べ物から離れればいいのか。
メネルドール 指輪だって丸いですし。ここは指輪のサイトなんですから。
ランドローヴァル そうか、えーと、えーと、じゃあ・・・ だんご!
メネルドール ・・・・・
ランドローヴァル ・・・あ、だんごも食べ物だったか。
メネルドール まぁ、月見だんごは風流でオシャレです。
ランドローヴァル そうさ、月見だんごは風流でオシャレだもんな。
メネルドール クリスマスにはあんまりお月見はしないんでしょうけど。
ランドローヴァル 花より団子っていうし。
メネルドール それは桜の季節の話です。
ランドローヴァル 団子よりケーキかな。どっちも捨てがたいよなぁ。
メネちゃん、どうする?
メネルドール 何がです?
ランドローヴァル クリスマス、やっぱケーキだろ。でも団子も用意するか。
メネルドール 迷ったときには両方にしておけば間違いはありません。
ランドローヴァル って、どっちも欲しいんだろ。お前も食い気じゃないか。
メネルドール 鷲族は、トップとその弟さんの影響で、みんなそうなるんです。
何とかに交わればって言いますでしょう。
ランドローヴァル ダンゴに交われば、みたらしになる、とか?
メネルドール そうじゃなくてですね・・・
ランドローヴァル あぁ、そうか、悪い悪い、おまえ、あんこが好きなんだもんな、
あんこに交われば、草ダンゴになる、だな。
メネルドール 月は緑じゃなくて白いんですけど。
ランドローヴァル 日本じゃ月は黄色で描くぜ。
月見まんじゅう、黄色いのもあるだろ。
よし、○は団子かまんじゅうで決まりだな。
メネルドール ○の中は漢字一文字って書いてありましたでしょう。
ランドローヴァル
メネルドール そういう字、ありませんから。
ランドローヴァル じゃあ、
メネルドール そーゆーのもありません。
ランドローヴァル お前って、ほんっと、つまんないなぁ。
メネルドール ふざけてると、クイズ、当たりませんよ。
ランドローヴァル そりゃ困る。答えは・・・


 月!!  でした。


正解率、驚異の100%っっ! 1年を締めくくるに相応しい、すんばらしい数字でした! ヽ(^o^)/

みーんな合ってると、わー♪わー♪って思うのさ。モニタの前でバサバサしちゃう。
いやぁ、よかったよかった。(^-^)v 必死でヒントを出した甲斐があったな。


○とはつまり、お月さま。 2009年12月2日は満月○でした。16日は新月●。

ってことで、あの2枚の絵は、月が変なのさ。
あの日、あの時、満月があの方向にいるのは、どう考えてもあり得ない。

ではそれについて、いろいろ喋ってみよう。





月ってのは、形と時間と見える方向がちゃんと決まってる。

満月が明け方に東の空にいることはあり得ないし、左半分の半月が日が落ちてすぐ見えることもあり得ない。

こういうのがおかしいと、すごく、すごく、すんごく気持ちが悪い。

方向もわかんなくなるし、時間もわかんなくなるし、第一、あり得ないことが起こっていると、ぞぞぞぞぞ・・・と、とにかく気持ちが悪い。どこにいるのかわからなくなる。ここは地球か? 別の太陽系か?

太陽も月もいくつもあるんなら、ややこしいことになってても仕方ないけど、地球では太陽も月もそれぞれひとつで、見え方は単純なはずなのだ。ひとつずつで良かったですねぇ。これ以上ややこしかったら、お手上げですよ。


さて、それで、あの2つのシーンは、月はどうなってるはずなのか?


指輪本編には、あちこちに月の描写がある。それを元に日にちを辿れば、何月何日、あの日は半月だったはず、とかいうのがわかる。

waxing とか、waning の場合は、どの程度のwaxing度、waning加減なのか、幅があるから確定できない。月が空にいないときも、新月でなくても時刻によって見えないときは多いから、これも確定出来ない。一番確実なのは、満月ですよ、と書いてあるときだ。

ハッキリ満月ですよと書いてあるのが、ホリンのシーン。裂け谷を出て、ずーっと歩いて、柊郷に着いたらクリバインが飛んできてどうこう・・・って辺り。
あれは1月8日。

他では、ヘンネス・アンヌーンにフロドたちが泊まった夜も満月だった。ファラミアがそう言っている。あれは3月8日。

満月は年に12回あって、太陽暦だと、何月何日がどの形というのは毎年ずれていく。
満月から満月は29日半よりちょっと多いくらい、30日より少ないくらい。
1年分12回を一回りすると、アバウトに計算すると、29.5×12=354日で、365日とはほぼ11日ずれる。
だからつまり、354日単位で前へ前へとずれていく。わかるかな。
ほんとはもっと細かく小数点がつくから、月単位も、年単位でもきっちり何日ずれますよとは言えないのがややこしい。

1月8日が満月で、29日半ずつってことは、ホビットの暦では1ヶ月は30日固定だから、次は2月8日になるのはいいとして、次は3月8日じゃなくて7日でしょう、とか思うけど、その日のうちに月齢15になってればいいわけで、この場合は30日刻みでもなんとかちゃんと収まっている。
なぜわかるかというと、トールキンは1942年のカレンダーを下敷きにしていて、シャイア暦とは日付は違うんだけど、42年の1月〜3月のカレンダーとシャイア暦のカレンダーを合わせると、シャイア暦で1月8日が満月とすれば、その次の次の満月はちゃんと3月8日に当たる。

先生、細かいねぇぇぇ。
いつ、どこで、誰が何をしてるときの月は、どんな形か・・・
全部、日にちを数えて、並べて、でもやっぱりいじってるうちにわけわかんなくなるから、一番確実なのは実際のカレンダーを当てはめることだ。
シャイア暦は1ヶ月30日固定式だから日付の数字は変わっちゃうけど、両方を並べて当てはめれば、何月何日が満月なら、何月何日は三日月ですよ、というのは確実にバッチリ決まる。
いち、にぃ、さん、しぃ、ごぉ、って数えてるトールキン先生を思い浮かべると、なんかかわいい。とか言うと失礼だけど。でもなんか、楽しくなる。先生は全部きちっとしたかったんだよね。だって、第3紀の話は本当のことなんだから。月の形もちゃんとしてなきゃならない。先生にとって、そんなの当たり前。
そして先生は一生懸命数えて、それに合うように話を進めた。草稿で月と合わないこと書いてたのに気づくと書き直したりして、きちん、きちんとしたのだ。

シャイア暦とはどういうものか、わかんない人はこちら。でもそこにある対応表は、1942年の満月と合わせてあるわけじゃないから、ここでの合わせ方とは違うからね。

月の動きがわかんない人はこちら。ちょっと図があるから、地学苦手な人は見てみてね。




ってことで、まず、シャイア発のシーン。 3018年、9月23日。

この日は新月のちょっと前。4日前。 形は、 って感じ。

夜明け前でないと昇ってこない。フロドたちが歩き出した頃には、まだ地平線のだいぶ下。

で、ここは何も満月の1月8日から逆算しなくとも、9月23日が満月でなかったことはわかる。
だから、カレンダーの2月だけ取り上げて、ヒントなしの間違い探しクイズにしようかとも思ったんだけど、クリスマスを盛り上げるためには、易しくしなきゃならんし・・・

もう1枚、同じ種類の間違いのを並べておけば、両方の絵で目立ちまくりの月がおかしいのはわかるだろう・・・と思ってさ。優しい鷲だよね〜、ほんと。我ながら、そう思うな。


でね、とにかく、日にち、数えなくても満月じゃなかろうというのはわかるの。

出発した次の日、日が暮れて、ナズグルさんが寄ってきて、フロドたちが隠れるシーン、「月はない」とある。夜になって少し経った時間、月が出てない状態で、その前の日が満月というのはあり得ない。前の日が満月なら、次の日もほぼ満月で、日が落ちれば月は東の空にいるはずなのだ。

だから、逆に言うと、次の日の日暮れまもなく月が出ていないということは、前の日は満月ではないということになる。

絵は、月齢14か15か16かはびみょーだけど、まぁ、ほぼ真ん丸。

日暮れてまもなく月がないというのは、でなくても、でも同じだけど、いずれにしてもではない。





次、ミスロンドのシーン。 3021年の9月29日。

これはちょっとむずかしい。

こっちの絵だけでクイズするのは難しい。
シャイアの絵と組み合わせて、めちゃめちゃ目立つ月で、ヒント用、って感じで使わせてもらいました。

ここは、フロドたちがシャイアに帰ってから2年後で、その間の描写はそんなになくて、月のことも書いてない。でも数えればわかる。


ホビットの暦のシステムは、グレゴリオ暦と違う。毎月均一に30日で、間にどの月にも属さない日が挟まることがある。
3019年の3月8日が満月なら、その年の9月29日は満月のちょっと前になる。2日くらい前。
ってことは、1年ごとに11日くらいずれるから、3021年の9月29日はどうなるかというと、
こうなる↓ Fはfull moonで満月、Nはnew moonで新月。前へ11日程度、ずれる。
トールキンは1942年の月を当てはめたということなので、42〜44年の9月のお月さまを並べてみました。
でも、1942年の9月は25日が満月なので、日付の数字はずれてんだけどね。わかる? わかんなくてもいいけど。 お月さまはいつでもこんな感じで動いてるから、どの年でもいいんだけどさ。
とにかく、3019年9月29日は、1942年9月23日の月なの。
で、その年のその日の月齢は13、次の年は24、次が6。 上の図の、縦に白線引いてあるとこ。
こういうのはきっちり整数にはならないけど、ずれ加減は、ここではなんとか11ずれた数に収まってます。
ね、Fのところが前に行くわけ。

ということで、灰色港出航の日は、半月のちょっと前で、

フロドがバッグエンドにさよならした日(本当に最後となるさよならした日)、9月21日はそれより一週間ちょっと前だから、ほぼ新月で、月明かりがなくて、星がきれいだったことだろう。

港へ向かう途中の本文で、「月が西へ、the Moon went westward」とあるのは、日暮れから見える細い月が日に日に太めになってゆき、西へ沈むまでの時間が日に日に長くなってゆき、それを眺めながらの数日のことを言っているんだろう。

そして港に着いた日は、大体半月で、日暮れには南にいて、夜中に沈んだはずなのだ。
サムとメリーとピピンは、船が行った後もずっと西の海を見ていて、月が傾いて沈んでいくのを眺めていたのにちがいない。

満ちていく月。
でもビルボとフロドは行ってしまった。ガンダルフも。
近しい、頼りになるというか、いてくれるのが基本だった存在はいなくなった。アラゴルンはいるけれど、遠くの都の王さまだし、フロドやガン爺とはまたちょっと違う。

残されて、でもこれからこの3人は満ちていく人生を進んでいく。
旅の始まりに、初めにシャイアを発ったときは、人生的にはまだ新月だったのかもしれない。今は半分、大人になって、保護者的存在がいなくなったあと、自分たちそれぞれの満月に向かって生きていく。

トールキンはそんなつもりじゃなかったのかもだけど。
9月の誕生日にスケジュール合わせただけでね。
でも、たまたまそんな感じで半月になっている。いい感じ。

サムがおうちに着いたのは10月6日だった。もうすぐ満月。だんだんまんまるになっていくお月さまに照らされて、サムはロージーとエラノールが待つ家へと帰って行った。


ということで、本当は、両方とも、満月ではなかったのでした。





さて、百歩譲って、あの2つのシーンの日が満月だとして、しかしそれでもやっぱりおかしい。
まだごたごた言うのかい・・・って感じだけどさ。でも月の動きにおいてこれは大事だから、一応喋っておこう。

満月が、どっちの方向に見えるかで、時計を見なくても、時間は大ざっぱには、大体わかる。
東に見えれば日が落ちたばかりで、南の高いところにいれば夜中で、西の空ならもうすぐ朝だ。


ホビットの村を眺めているシーン、フロドたちは南東へ向かったはずで、絵もそのようになっている。それはバッチリ。
で、北西を眺めているはずで、絵もそうなっていて、あれはまだ夜になったばっかりで、夜中は過ぎてないはずだ。
なのに北西に満月がいる。西の空に満月ってことは、そろそろ朝になる。あの時間、それもあの絵はバッグエンドのあるお山が見えているんだから、まだホビット村を出たばかりで、満月なら西に見える時間ではない。
それに、もすこし文句を言えば、ちょっと北すぎるかな。お月さま見えるのって、もうちょっと南。

まるぴさまと、パインツリーさまは、この時、この方向に満月はいない、と書いてくれました。その通り♪ よく出来ました!!(^o^)


ミスロンドに着いたシーン、この絵も、もうすぐ朝になってしまう。ルーン湾の向こうは西で、そっちに満月が沈みそうになってる。そろそろお日さまが東から昇ってくる頃だ。でも一行が到着したのは、明け方じゃないんじゃないのかな。さらりと読むと、昼過ぎ、夕方前くらいだったように思える。
到着時刻は書いてない。だからもしかしたら明け方だったのかもしれないけど。

船が出たのは夕方だった。明け方に着いたのなら、1日出帆準備をしてたことになる。
一行が着いたとき、出迎えたキアダンは、準備は全部出来てますよ〜と言った。で、みんな、わらわらと乗って、そしたらメリピピが駆けつけて、さよならをして、船が出る。それは夕方だった。そして夜が更けるまで、3人は海を見ていた。

うーん・・・ まぁね、明け方でもいいけどね。行ったらもう戻れないんだし。観光とかもしたいだろうし。塔に登って記念撮影とか。パスポートのチェックとか。船室の部屋割りとか。ま、1日かかったのかもしれない。

ビルボの別れの歌の絵では、港についたのは朝のような色合い。出航はちゃんと夕方で、夕焼けがきれい。
うーん、朝だったのかな。この絵本では荷物積み込んだりもしてるし。

でもさ、あの日は満月じゃないわけ。(←しつこい)





月の見え方なんて、そんなの別にいいじゃん、とも思うけど。
でもねぇ、ぞわぞわするわけよ。お月さまとお日さまの位置関係がおかしいと、気持ちわるいの。
太陽があっちにいて、だから月の形がこう見える、っていうのが体感としてわかってると、違う風に見えると、うわうわうわ・・・・ぞわぞわぞわ・・・ってしちゃう。理屈じゃなくて、感覚の問題で。

だってさ、部屋で電気が点いてて、電気が当たってない方が明るくて、蛍光灯の側が影になってたら、ぞぞぞぞ!!!ってするでしょ。あり得ないでしょ。それとおんなじさ。

ま、鳥ってのは、腕時計はしてなくて、お日さまとか星とか月とか眺めて、一説に拠れば地磁気とかも感じて、方向や時間を判断して飛んでるわけで、こういうことにはうるさいのでした。3年前のクリスマスも月絡みの問題だった。なんだかんだ言って、ワンパターンかも。(^^;;)

でも、いろいろ言っても、ネイスミスさんの絵は素敵さ♪ きれい。

トールキンの月の描写も・・・たまーに変で。(爆) おいおい、って感じのときがある。
先生は言語関係はバリバリだったけど、理科はイマイチだったらしい。理科に回す分の頭も全部言語方面に行ってしまってたのだな。
満月とか半月とか、月の形と日にちが合うように事細かに調整して、合わないところは直したりもしてて、カレンダー的には一応ちゃんとなっている。
だけど、半月のときには何時頃にはどの方向に見えるとか、そういうことまでは頭が回らなかったらしい。
だから形の日程はよくても、お月さまは、いるはずのないときに、いるはずのない方角にいたりとかする。あはは
ま、愛嬌、愛嬌。(^^)
第3紀にはまだティリオンくんは21世紀みたいに動いてなかったのかもしれないし。きっとそうだ。ティリオンくんとは誰か知らない人はシルマリル読んでね。

でもきっと先生は、形が変わっていく日にちにはずいぶんこだわってたみたいだから、このカレンダーの2月の絵、シャイア出発のときの満月にはピピピと反応して、「ちがう!」って言ったかも。
だって、次の日は満月じゃないんだから。突然消えるわけもないし。

トールキンを好きな人は、関心のあることとか、気になることがどうしてもトールキンと似ているらしく、バーバラ地図(邦訳 フロドの旅)にも月の形が載っている。みんな計算して並べるわけさ。仲間だなーと思う。

本を読むときは、グワは中に入り込んでしまい、全部その世界に囲まれる。お月さまが見えないときも、今はあっちの方にいてそのうち出てくるはずとか、そういうのも全部ひっくるめて、その世界にいる。
ビルボは裂け谷でお茶してるかもとか、海賊の水夫さんたちはこの時間にはせっせと働いているとか、ロベリアの今日の朝ご飯は何とか、ダンハロウにはこの日には部隊はいないけど、プーケル人にはびゅうびゅう風が当たってるとか、そういうもろもろの全部全部が世界のどこかで存在していて、そして自分がいる。ここにいさせてもらっている。
お日さまや、お月さまは、この大地と共に、その自分がいさせてもらっているということの根幹となるものだ。月があるから、地軸の傾きや潮の満ち引きのシステムや、それぞれの重力のバランスが今のように作動していて、おかげでみんな生きていられる。なんとまぁ、ありがたいことよ。

そして、みんな生きててよかったねぇ、お月さまがいてくれてありがたいねぇ、ということで、お月見ダンゴがあるのだ。
ダンゴ、おいしい♪
月見ダンゴがある国に生まれて、よかったですねー、みなさん。(^o^)



18日夜11時のヤフトピは、



←まつぼっくりでとら!でした!
 がお〜〜

ということで、ヤフトピは、

「まつ」!!で、まつ以降の人が当たりでした♪
今年の締めくくりのクイズに相応しい、来年に向けての素晴らしいヤフトピでした。(^^)



2010年の元旦は、満月だよ! こういう年ってなかなかない。 みんな、いい年にしようね!


あ、その前に、メリークリスマス!!




ガンダルフさんちの特別セットは