答え合わせ♪


1 Bのキャベツ
2 Dのスープ
3 Aのリンゴ
4 Cのコールドチキン
5 Fの結婚祝賀会

ここまではいいんだけどさ。バッチリ。(^_^)v 正解率100パーセント!!よく出来ました!

ブリスさん、のんきで楽しくて、なんも考えなくてよくて、むずかしいことは抜きで、わけわかんない世界だから、知らない人は読んでみてね。

↑解説、あっさり終わってしまいました。



で、問題はここからで。
こっちの解説も、あっさりの予定だったのになぁ。

巣箱クイズは、みんなの答え、BとGの2つに分かれました。

クイズとしては、要するにどっちから入ったか、だよね。

垣根についてるっていう門は、どこにあるのか?

かんたんだよなと思ってたら、そうでもなかったようで。(^^;;)


ビルボとガンダルフが門のところにいるシーン、あれだけ読んでもわかるんだけど、迷うのかもしれない。
そっかぁ〜・・・・そう思っちゃうか。言葉ってむずかしい。


で、そこで迷っても、ちゃんと先の方も読むと、よーくわかるわけ。(^-^)v


ってことで、ビルボとガン爺の進み具合を見てみよう。
頭の中で追いかける。

まず、門のところに立つ。このとき、巣箱が見える。



↓  見えた? ハチさんぶんぶんぶん♪



中に入る。



↓  馬が来て、行って、歩いていくと、おぉ、ビヨルンさん!



ビヨルンのおうちに入って、中を通り抜ける。



↓  炉に火がはいってる。



そしてベランダに出る。

   ◎● そこは南側 ●◎

つまり、ベランダ(下のピンクのとこ)に出ると、Gが正面にくる。



入ってきたのは反対側。

ま、そりゃね、門は真北じゃなかったかもしれないけどさ。もうちょっと横の方とかね。
   ほら↓

入ったところが多少ずれてても、まず目に入った巣箱は、垣根の内側、垣根の南側、ってことだから、Bしかない。

だからさ、門はどこでしょう?って問題じゃなかったんだよ。あくまで巣箱はどこでしょう?なわけ。


ということで、答えは、B でした!


巣箱の場所、Gはあり得ないの。
Gは、ビヨルンに案内されて連れてかれたベランダの前の花畑。
いろんなお花が咲いてるところ。だいぶ広いんだと思うな。垣根があっても西日が当たるんだから、垣根はずっと向こうで、離れてるんだよ。きっと。

上の図では生け垣は丸形にしちゃったけど、四角いかもしれないし。それはわからない。
でも動き方は上の矢印っぽくなってたはずだ。


上の図は、母屋だけですが、ほんとは周りにいろいろ建物あるんです。
でも母屋はこういう形のはずです。

Soon they reached a courtyard, three walls of which were formed by the wooden house and its two long wings.

すぐにふたりは、ひろい庭先に出ました。その庭の三方は、木でできたやしきとやしきの左右にはりだした長い袖にかこまれていました。(岩波版)

やがて二人は中庭のところまで来ました。ここには木造の母屋のほかに、その両脇の位置に翼をなす建物がつけ加えられているので、『コ』の字型の空間ができています。(原書房版)


courtyard、中庭というか前庭というか裏庭というか・・・この場合は何だろね。南側が前なら、裏だし。でも門の方で、家の入り口はcourtyardのとこなんだから、前かな。わからん。

岩波版、「やしきとやしきの」のとこ、「やしきと、やしきの〜」と点を入れた方がわかる。「やしきとやしき」に見えちゃうから。なんかわからなくなる。
ここは原書房版は、コの字って補佐を入れている。こういう追記はするべきかするべきでないか考え方が分かれるけど、ちょっと入れて、わかりやすくなるのなら、それでいいと思う。

で、とにかくそこは、三方を壁に囲まれていて、それはどうなってるかというと、家と、家から張り出してる2棟の翼の間、ということだ。

そしてそこは結構広い。上ののところね。いろいろ作業が出来るようになっている。
ビルボとガンダルフは、そこでビヨルンと喋って、そんなら入んなさいって言ってもらえて、のところから家に入って、家の中を抜けて、ベランダで話をすることになる。

ビヨルンさんちは長い。
本文にも a long low wooden house って書いてあるし、トールキンの描いた絵も長〜い部屋になっている。



奥の方にドアらしきものが見える。あれを開けるとベランダなんだろう。
細長くて、夏でも真ん中の炉には火が入っている。煙は屋根の穴から外に出る。

この絵を見ると、こういう家の造りはアングロサクソン様式の典型で、映画にしろ何にしろ、むかーしの設定のものだと、これと似たような建物が出てくる。

なかなか落ち着くおうちのようだね。
1日仕事して、おいしいもの食べて、蜜酒飲んで、ごろごろするにはもってこいだ。

すごーく片づいてるし。きれい。
ビヨルンさん、なかなか几帳面らしい。
馬や羊が毎日掃除してるのかな。ご主人が快適に過ごせるように。

ビルボとガン爺はここを通ってベランダに出たけれど、ドワーフたちは、家の周りをぐるっとまわって南側に来る。


位置関係、わかった?


でさ。
メール、Gのオンパレードで。(^^;;)

あ゛ーーっ、そっちに行っちゃったのかいっっっ!!って感じだったな。





さて、ではいよいよ、その読み間違えた人の多かった、垣根の南側、ってやつ。

垣根の南側。 うーん・・・



・・・と取る人と、




・・・と取る人がいるのだな。 日本語むずかしい。
垣根そのものの南側か、垣根全体の南部分か。

じゃあ本文読んでみよう。

原文 Inside of the southward side of the great hedge were rows and rows of hives with bell-shaped tops made of straw.The noise of the giant bees flying to and fro and crawling in and out filled all the air.
岩波版 大きな生け垣の南がわにそって、垣のうちには何列も、つりがね形のワラづくりのハチの巣箱がならんでいて、大きなハチがうなりを立ててあちこちにとびかい、巣に出入りしたり空中にまいあがったりしていました。
原書房版 南側の垣根にそって、蜜蜂の巣が何列も何列もならんでいます。そしていずれの上にも、鐘の形にしつらえた藁製の帽子がちょこんとのっています。巨大な蜜蜂が行ったり来たり、出たり入ったりの騒音が空中をみたしています。
グワ訳 高い生け垣の内、南側には何列も何列もハチの巣箱が並んでいて、どれも藁で鐘の形に作った屋根をかぶっていました。大きなハチが行ったり来たり、巣に這い込んだり出てきたり、ぶーんという音で辺りはいっぱいです。
原書房版はおかしいから岩波か原書を見よう、と言ったのは、「南側の垣根」となってるから。

南側の垣根ってのは、

こうだと思う。

南側の垣根以外は、原書房版はバッチリ。あ、巣が並んでいるってのはよくないかな。巣箱だよね。作った箱だから。

ちなみに草稿では、「All inside the hedge were rows and rows 〜」となっている。垣根の内側はぐるっとずーっと巣箱が並んでいるらしい。
決定稿では、All じゃなくて南側となった。他の場所にもあるかもしれないけど、とりあえずビルボの目に入ったのは、その辺りだけなのだな。


岩波版は、垣根の南側はOK! 他はあやしい。ワラで出来てるのは巣のトップのところで、巣箱全体がつりがね形のワラづくりなのではない。
「空中にまいあがっていました」とは原文には書いてない。たぶん、all the air を誤訳したんだろう。これはハチの立てる音が辺りを満たしていたってことだ。

瀬田ファンは、それでもいいじゃないか!って仰るかもですが、よくないんです。構文わからないまま作ってしまっては、訳にならんのです。


どこがおかしいのか、読者はわかってた方がいい・・・というスタンスで、変なところ、気がついたとこはこれからも言うからね。





ついでだから、この周辺、出版されてる本の訳し方と、そこから生じるかもしれない誤解を書いてみると、

岩波版では、門を入って、「やしきに通ずるはばの広い道をおりていきました」とあるけど、別に降りていったわけじゃないと思う。たぶん。
家は低いとこにあるんじゃなくて、こういうときには高低差がなくても went down という。家より周りが高かったら、雨降ったら浸水するもん。原書房では、「家にむかって歩いて行きます」で余計なことは書いてない。

この高低差は、次のところも同じ。
岩波版では、馬が駆け上がってきた、とある。ビルボとガン爺がいるところが高く感じる。
原書房版では、「駆けてきました」で平地になっている。
原文は、trotted up。

このupとdownは、もちろん高低差があるときにも使うけど、平坦なときでもよく出てくる。
なんとなく・・・・かな。感覚の問題だよね。
自分が行く方はdownとかね。進んでいくから、upよりdownの方が流れやすいし・・・って感じなのかな。
そこへ相手が近づいてくるとすればup。
だからこのシーンは、ビルボとガンダルフは家の方に行くからdownで、そこへ馬たちが来たからupなわけだ。

でも、どこそこへ行く、って目的地をハッキリ示すときにはupが出てくる。go up to どこそこ、って。
このシーンでは、家の方へ、ってことで、道を行くってだけだから、downなのかもしれない。

この使い分けは、北向きはupってのもよく聞くけど、だとすれば、このシーンにもピタリと合う。
真北じゃなくても、北側から入ったはずだから、家の方はdownで、馬たちはupしたわけ。
でも、ここは、方角でup, downを使ってるわけじゃないと思うけどね。

こういう感覚的な使い方って、英語圏で普段から喋ってる人でないとなかなかつかめないだろうし、誰かペラペラ喋れる人がいたら訊いてみてください。鷲の説明だとアヤシイから。





ビヨルンとまず初めに話をした庭の真ん中、のところには、

「一本の大きなカシの幹が切りたおされていて」(岩波)
「一本大きな樫の丸太が転がっており」(原書房)


これはだいぶ印象が違う。切り倒されているとすれば、それは元々そこに生えてたのだ。大きい木なら、だいぶ昔から立ってたはずだ。それを切っちゃったわけですな。
これは、原書房版が正しい。原文には切り倒したとは書いてない。


「そのそばには、かりとった枝がたくさんちらかっていました」(岩波)
「そのわきには、切り取った枝がならべられています」(原書房)


これもだいぶ違うねぇ。
岩波のだと、そこにあった大きな木を伐っちゃって、枝をバババと払って、それがそこら中に散らかっている。
原書房のは、庭で丸太の始末をしてて、枝を払ったやつを並べてある。

丸太が lying してて、枝がbeside it なんだから、「そばには払った枝がたくさんありました」、でいいかも。
枝を払えば、きっちりそろえて並べないとしても、まとめて置くしね。普通は。

ちょっとした日本語の違いで、ビヨルンの性格が、乱暴者でいいかげんなのか、きちんと仕事をこなしてるのか、印象が分かれてしまう。

ところが、きちっと作業してる印象の原書房版のビヨルンさんは、「ウヘー、来やがったぜ」と仰る。
てきとーそうな岩波のビヨルンさんは、「ほー、来たぞ!」

どっちか品があるかというと・・・

まぁそんなに品を出すことはないんだけどさ。ビヨルンだし。ここは原文でもUghで、そんなに品よく訳さなくてもいいし。
でもビヨルンはさ、心の底の品格は高いでしょ。本質は見た目通りじゃない。

だから「ウヘー」はどうかねぇ。こういうとこで原書房版は嫌われるんだよな。損してるよなぁ、と思う。





さて、ベランダの話。

「丸太の柱がたくさんつき出ている上に組まれた一種のベランダに出ました」(岩波)
「このヴェランダは一本の樹の幹を輪切りにしてこしらえた、木台の上にのっかっています」(原書房)

ここは岩波の方がわかる。合っている。
原書房のは、さらっと読むとわからない。見ようによっては、その輪切りになったやつ1つを台にしているようにも見える。真ん中に木の幹を伐った台が1つ立ってて、そこにベランダの床が載ってんの。端っこに立ったらひっくり返りそう・・・?とか思う。傾いてケガをする恐れがありますので、なるべく中の方にお立ちください、って感じ。
それか、その台は、全部同じ一本の木から取られたものを並べた、とも読める。輪切りだと薄い印象があるし。

輪切り↓ うす〜い! なんかチョコレートケーキみたい・・・よだれ。


じゃなくて、書かれているのは、訳してみると、
a sort of veranda propped on wooden posts made of single tree-trunks.
丸太一本一本を杭として、その上に作られたベランダのようなところ
single と、trunksの s の両方を訳さないとよくわからない。一本一本にしてみたけど。わかるかな。

もしこれが made of several tree trunks なら、何本かの幹から出来てる。


made of single tree trunks made of several tree trunks

single なのに trunks なのは、それがたくさんあるからさ。一本のまんまのが複数ある。


で、とにかく、たくさん柱を並べたところに板が渡してあって(たぶん)、ベランダになってる。

草稿では、a sort of veranda with wooden pillars made of tree trunks. だった。
決定稿では pillar が post になり、説明が詳しくなっている。


そして、お花はそのベランダのところまで進出してきて、たくさん咲いている。
〜 fell golden on the garden full of flowers that came right up to the steps.

「〜花ざかりの花壇をまぶしく浮きあがらせていました。その花壇はベランダの階段のすぐ下のところからきています」(岩波)

「庭にはところせましとばかりに花が咲きみだれ、階段のところにまで押し寄せています」(原書房)
ここは、原文の区切り方が両者違うので、岩波のまぶしくどうのこうののところは原書房では別文になっている。
岩波は花壇になってるけど、レンガできっちり区切ってる印象ではないから、花壇にしない方がいいかも。花壇がベランダに上がる段々のところから来ているっていうのも何か意味不明だし。

このお花の訳は原書房のがわかりやすい。きれいだし。





ってことで、ビルボがビヨルンさんちに行ったとき、まずどう動いて、周りがどうなってたのかは、上のような感じです。

やっと、ほっとするところに着いたんだもんね。とりあえず、やれやれですよ。食べ物にもありつけそうだし。
話の通じる馬がいて、ごつくて怖そうなビヨルンだけど、庭にはたくさんお花が咲いている。芯は優しい人(クマ?)なのだ。

ビヨルンさんちのシーンだけでも、素敵なお話になっている。

中身が見えてないと、読めてるとは言えない。見えてて、感じてるかどうか、かな。

門の外から見たのはどんなだったのか。ハチの立てる音はどんな具合に聞こえて、それを体がどう感じるのか。
入ってビヨルンと話をした中庭はどんなだったのか。作業中の丸太はどんな風に置いてあったのか。
家の中に入ったときの気持ち、そして向こうに抜けたとき、ビルボが見たのはどんな光景だったのか。
ベランダの下を覗くとどんな造りで、そして花畑はどんな風に広がっていたか。

ビルボとガン爺が歩いた方向、そしてお日さまの向きは・・・?
空は?風は? 馬のにおい、炉のにおい、いろいろ・・・
丁寧に感じることで、毎日はもっと素敵になる。実生活においても、本の中に入ったときでも。


ホビットの本持ってる人は、以上を押さえた上で、あの辺を読み返してみよう! きっともっとよーく味わえると思います。(^^)


巣箱ねぇ、ほんとはGの方がいいんだと思うけど。
あのシーンは夏だから、日陰に置いとかないと、ハチさん大変なのさ。Gの垣根の際なら昼間は陰になるし、いいんじゃないのかな。
Bだと一日中直射日光で・・・ 冬ならBでいいんだろうけどね。

まぁ、ビヨルンさんちのハチさんは大型でパワフルで、そこらのハチとは違うから、少しくらい暑くても平気なのかもしれない。日本列島の夏みたいな描写じゃないし、むしむしするわけじゃないんだろうし。
なんつったって、家の中、火が燃えてるし。



参加19人中、Gが11人、Bが6人、パスが2人でした! Bの6人の皆さま、よく出来ました!(^o^) 

正解率 31%! おいおい・・・
おまけクイズがメインでなくてよかった・・・ほんとに。(^^;;) イベントにならないとこだった。



みんな食い気で、フェルメールコースは希望者いなくて、はちみつも、GANDALFセットも外れちゃったら、フェルメールのカード欲しいな、って人は、第2希望、ってことで申告してもらって、1名当選としてヤフトピ戦しました。

で、17日、夜11時のヤフトピは、これ。記事はこちら

左の通りで、「てん」でした!
まるぴさん、どんぴしゃりでした!








これがガンダルフセットだ!