セオデンはどっちだクイズ 答え その2

はい、本編に書いてあるところは次の2カ所。

二つの塔 〜 黄金館の王
ガンダルフたち一行がエドラスに近づいて塚山のところへ来たとき、アラゴルンが「左に7つ、右に9つ」って言ってるよね。映画じゃなくて原作での話だよ。
未来の王さまは親切に、かなりわざとらしく (^^) 説明してくださっております。
これはエドラスに行く途中なんだから、エドラスに向かって左に7つ、右に9つです。

王の帰還 〜 数々の別れ
セオデンが葬られて、塚は東側に8つになった、とあります。

2カ所の記述を両方読むと・・・
ひとつ増えて8つになった。7+1=8! だから7つだった左側!

ほらー、カンタンだ。東とか西とかわからなくても、数だけ見ればわかるんだよ。右だったんなら、10になるはずなんだから。

地理が頭に入ってる人は東のところでもわかるけど、位置関係がわかってない人が東にこだわると、どっちがどっちかわかんなくなって、間違うのでした。 あら〜

はい、そういうことで、答えに辿り着く経路、かつ理由の説明としては、
  1. 第一家系、第二家系の列の違い。 セオデンは第二家系で左側。

  2. 第2部と第3部の記述から、7つだったところが1つ増えて8つになったので、左側。

  3. セオデンは東側に葬られたから、エドラスに向かって東というのは左側。
この3種類でしょーね。2と3を両方考えてくれた人が多かったです。

追補編をなんとなくでも読んだことがあれば、エオル王家の章があったはず・・・ということで、追補編引っぱり出して、本編第2部の記述と合わせれば答えが出る。
第2部と第3部、2カ所の記述を合わせてもわかる。

二つの塔のところに気がつかなくて、王の帰還のセオデンの葬儀のシーンだけ読んで考えると3の答えしか出ないから、東側、東側・・・・ってどっち?ということで、考えすぎて間違えた人がちらほらいました。
方位で考えるときは、よくよくイメージして、もしくは地図を描いてみるとかしないと、取り違えます。

引っかかる人いるかなー、と思っていたのは、映画のセオドレドが死んでセオデンが泣いてるシーン。道の向こう側じゃん・・・! エドラスに向かって右じゃん! でもこの理由で右だと言った人はいなかった。なーんだ。
セオドレドは王さまになる前に死んじゃったから、あの場所にはいないはず。あの塚の列には王だけのはず。 違うのかな。わかんない。関係者も一緒なのかな・・・・・家族ごとにまとまってるとか。 それならやっぱりセオドレドは左側にいなきゃ。第二家系なんだから。 だからあの映画のシーンはどっちにしたって間違いだ。でもあの場所を映像で見せてくれたPJには感謝。

さて、アラゴルンの仰ってることをよく聞かないで、「東」にこだわって、どっちだかわかんなくなって間違えた皆さん。
地図見ましょう。

これは白の山脈南側上空から北を眺めた図。

白の山脈の南、こっち側はゴンドール。 向こう側、北側はローハン。
アラゴルンたちは、ファンゴルンの森を出てエドラスに向かう。だからこの絵の上から下へ移動。

この地図では、ロ〜ハン〜!ってところは思い切り上下縮めて描いてあるからファンゴルンはだいぶ遠いんだけどね。ほんとは遥か彼方で見えないよ。

エドラスは白の山脈の北側にある。
山脈の下に丘があって、そこに建ってるのがメドゥセルド。
エドラスの後ろは山だから、要するにエドラスは北に向いている。
エドラスのあるところは山脈が谷になっていて、その東側に丘があるから、多少西向きになるはずだ。

地図持ってないもーん!って人もいたけど、本についてるよ。訳書でも原書でも地図はついてる。ついてない版もあるかな。ついてると思うな。まぁ、ついてなくても二つの塔でレゴラスが説明してくれてるし、エドラスに着くときの描写でかなりわかる。
本の地図と描写を合わせると、こんな感じかな↓ 
がエドラス。きんきらきん。

茶色いのが道。谷の奥の砦に向かう道もあるけど、どこからどう回ればいいかわかんないから線引かなかった。想像してください。

塚が並んでるのは、エドラスの丘のふもと、門へ向かう道の脇。
ガンダルフたちは北から来て、川が浅瀬になってるところを渡ってエドラスへ。橋があるわけじゃない。
これを見ながら、第2部二つの塔の黄金館の王のところを読んでみよう。

ではエドラス周辺を拡大。茶色いのが道、ポチポチが塚。
西側は9つ、東側は7つでセオデンのが加わって8つ。

道がどういう風に伸びていても、道の左側を東側というはずだ。左側って、向こうからエドラスの方を見たときの左だよ。だからこっちから見ると右。 道は映画では右下みたいな形だったね。

アラン・リーの有名な絵を見てみよう。

後ろは切り立った山で、エドラスは丘の上。
門に続く道の両脇に塚が並んでる。原作に忠実。
あー、なんか寒そう・・・ 

このくらい塚は大きくないとね。映画のは小さすぎたと思うな。本には道がunder the shadow of many mounds, high and green だって書いてあるもん。
under the shadow でしょ。
highでしょ。

全体図、見たい人はここへ行って右の列の3番目をクリックすると大きいのがあります。
ね、道も広いんだよ。原作の通り。
映画より、塚も道もビッグサイズなのがほんとなのです。

アラン・リーは映画製作に加わってたから、この絵はかなり影響してますね。
でもグワは、エドラスはもう少し立派だと思うんだけど。本を読むと、もちょっと大きくてきらびやかな町のような印象を受ける。
でも描く人によって全然違うからね。

・・・といういうことで東だけでも答えは出るけどさ、一番カンタンで確実なのは、7+1=8 だ。
要するに、第2部のアラゴルンのセリフに気がついてるかどうか、でした。

追補編見なくても、王の帰還にも代々の王さまの名前が並んでる。ヘルムまでが西側。理由はそこで流れが途切れて(the line was broken) 甥っ子が継いだからで、塚は東側に変わるって。

トールキン先生は親切だな〜 ちゃんといろいろ書いてあるじゃん。カンタンじゃん。
え、お前もわかんなかっただろって・・・? はぁ、まぁ、キノコのオバはんのおかげと言えばそうなのですが・・・

そうだ、キノコだ。 おなかすいた。

メネルドール、キノコ・・・・・ おや、よく気のつくこだねぇ。 メネちゃん、キノコにくっついてる草をとってきれいにしてる。

「グワイヒアさん、このキノコ、どうします?」
おいしそ・・・でもキノコだけじゃ足りないなぁ。
「じゃあスパゲッティに入れていただきましょう。そしたらおなかもふくれるし」
キノコスパゲッティ! は、はやく帰って食べよう!

えりん〜ぎマイタケぶなしめじ♪


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