さて、指輪にもホビットにもシルマリルにも、黄道なんてものは出てこないのですが、これがわかってると、次のエアレンディルさんの話がわかりやすくなるから、黄道がわかってない人やエルフやドワーフやホビットやナズグルや竜やその他いろいろの皆さんは、ちょっとお付き合い下さい。


黄道って、太陽の通り道。いや、太陽は動かなくてこっちが動いてるんだけど、こっちから見たときに太陽が動いてるように見えるから、その通り道。
空を見上げると、天は球体に見え、星はみんなその球に張りついてるように見える。太陽もその球に張りつきながら動いてるように見え、地球のいる場所によって、太陽の張りつく場所が変わって見える。そのラインをつないだのが黄道だ。

その天の球体を、黄道の近くだけ切り取って見てみる。
が太陽さん、が地球さん、黄色の線が黄道さん。


この図↑の星座の下半分は、裏返しになってます。宇宙の外側から見た雰囲気です。(ありえないけど)
円の内側から見れば、普通の向きになるわけです。

黄道の通り道の近所にある星座が牡牛座とか双子座とかで、星占いに出てくるやつなのだ。生まれた時に、太陽が張りついてるように見える場所がちょうど水瓶座のところだったなら、その人は水瓶座。でも地球の歳差で昔と今はずいぶんずれていて、今は水瓶座の時期には、太陽は実際はひとつ前の山羊座の辺りにいる。大体ひとつ分、ずれちゃったのだな。でも占星術というのは、実際の星座の区分とは違うようで、だからずれても関係ないらしい。
グワは水瓶座。でも太陽は山羊の位置。でもいいんだ!水瓶だと思って生きてきたんだから水瓶で。

で、星占いは置いといて、とにかく上の図はこういうこと↓になる。結局はこういう風に見える。

自分が真ん中にいて、太陽がぐるぐるまわる。え、真ん中のが何だかわからん? ホビット乗せた大鷲ですよ!

天動説では地球が中心で、というか、もっと昔は地球は球体ではなく平面と思われてたわけだけど、とにかく自分が中心にいて、周りを太陽さんとか惑星さんとかお星さんとかが回る。

太陽が周りを回るっていうのは、1日のうちに東から西へってことじゃなくて、1年かけて西から東へ動くのだ。西からぁ?!!!って感じですが、別にバカボンのパパじゃございませんですよ。

黄道ってねぇ、わかりにくいよね。だってさ、お日さまの向こうの星空なんて見えないじゃん。太陽が出てるときは昼間なんだしさ。どこにいるのかわかんない。でも朝と夕暮れをずっと観察していれば、わかるのだな。

日没時の空。黄色の線が黄道。



これは12月の日没時。

太陽さんは、いて座の辺りにいる。

そして1ヶ月するとやぎさん、2月はみずがめさん、3月はさかなくん。

ね、お日さまは、西から東に動くのだ。面白い。




地球がぐるぐる公転してることによって太陽が移動して見え、それが黄道になるんだから、黄道面と地球の軌道面は同じことになる。
他の惑星の軌道面は、地球の軌道面と全く同じわけじゃなく、ちょっと傾いてたりする。

これ↑は2009年春に内合になる頃の地球と金星を真横から見たところ。

水平の線が黄道面、青の線は地球の軌道面。これはイコール。金星の軌道は結構ずれてる。だから、この場合は、太陽と金星は、もろには重ならない。
この図では、上の方にずれてるのが手前で、向こう側に行くと黄道面より下になる。縦線がずれてる高さ。

黄道面と同じあたりにいるときの内合なら、太陽を横切る金星を見ることが出来る。月の日食みたいにね。
金星はお月さまみたいに大きく見えないから太陽が隠れるわけじゃないけど。

内合って、こうやって並ぶとき。


さて、ではその金星さんがどう見えるか、エアレンディルさん登場シーンの理解を深めよう。

有名なエアレンディルさんの話