さて、星も眺めたし、ご飯も食べたし、満足、満足・・・

満足したところで、注です。

ボルギルがどっちかは議論の分かれるところです。トールキン先生がはっきりと書いといてくれなかったからです。
世の中ほとんどはアルデバランかベテルギウスという解釈になっています。

海外サイトやエルフ語の本ではアルデバランかベテルギウスかの定義は大体半々くらい。アルデバランとしているものの方がやや多いかもしれません。
見たところどれも確たる理由はなしです。なんとなくどっちかにしてる本とかサイトが多いようです。2つとも赤色巨星だから、絶対こっち、というのがなかなか決められないのです。

まれにボルギルを火星としているものもあります。海外サイトでも見かけます。これは、bor=warとして(音が似てるからかな)、戦いの星という意味にしているから。火星はギリシャ神話では戦いの神だからね。
でも、その戦いの星というのは間違いです。borは「 red または hot 」という意味で、ボルギルは見た目そのまんま、「赤い星」ということです。トールキン先生がそう書いてるんだから、そうなんです。

追補編の後ろの索引の注にもボルギルは火星だろうと書いてありますが、これはトールキン先生がつけた注ではないので当てになりません。これをそのまま写したと思われるブーム便乗本にも火星となっているものがあります。
一方、Carnil、カールニルという星があります。これも「赤い星」という意味で、こっちが火星です。
ただし、カールニルはクゥエンヤ語で、ボルギルはシンダール語なので、この2つがイコールでないとは言い切れません。でもやっぱりカールニルは火星です。詳しくは太陽系一周ツアーを見てね。

んで、グワはいろいろ考えて、前後の記述と星の位置関係からボルギルはベテルギウスだと結論づけました。
でも上記のように、違う定義がなされているものもありますので、ご承知おきください。
トールキン先生はもういないので、真相はわからないんだよ・・・誰かちゃんと訊いといてくれればよかったのに。

一方、他の2つは世論は統一されてます。これははっきり書かれているからです。
メネルヴァゴールがオリオン座だという記述はあちこちに見られます。
追補編の発音の項にも明記されています。こちらは原註だから本物です。
また、未訳のThe Book of Lost Tales にもオリオンの記述は出てきますし、 The Peoples of Middle Earthにもメネルマカール(オリオン)と書かれています。メネルマカールはクゥエンヤで、メネルヴァゴールはシンダール語です。
このようにオリオンが確定されているので、レムミラスがプレアデスであることは位置関係からいって確実です。


ベテルギウスは、オリオン座のα星(その星座中で一番明るい星)で、実視等級 0.4等、地球からは 500光年ほど離れています。ベテルギウスという名前は、巨人の脇の下という意味。つまり、オリオンさんの脇にある星ということです。
全天で10番目に明るい星で、赤色巨星です。おっきーーいのです。おっきーーいのですが、遠いのでそんなに大きくは見えません。縮んだり膨れたりしてますが、大きくなったときには、太陽系の木星の軌道くらいの大きさになります。

プレアデスは、おうし座にある散開星団。M45と呼ばれます。地球からの距離は408光年、生まれてから約5000万年しか経っていない若い星団です。

アルデバランは、おうし座のα星で、実視等級 0.8等、地球からの距離 65光年。割と近い。
アルデバランという名前は、「後に続くもの」という意味。プレアデス星団に続いて昇るから。

アルデバランの右側に散らばっているのはヒヤデス星団。
アルデバランは牡牛の右目。
ヒヤデス星団は、牡牛の顔になります。
Vの字になってるよね。


・・・っていうような星々が出てきたのでした。 

さんざん前のページで眺めたから、オリオンの三ツ星さえ見つかれば、ここに出てきたのはわかるよね。寒い季節にはよく見えるから、探してみてね。

さて、それで、時代も考えるとどうなるか