ぶんぶんぶん ハチがとぶ
おいけの まわりに のばらが さいたよ
ぶんぶんぶん ハチがとぶ♪

    

がんがんがん 爺がとぶ
のせてる すてきな わしは ぐわいひあ
がんがんがん 爺がとぶ♪

   


え、これって歌のコーナーに載せるべき? ここは天文ガイド?

いえいえ、いーんです。ぶんぶんぶん、なのです。


シリウス。夜空で一番明るい星。
ミドルアースでの名前は、青き炎のヘルルイン、the blue fire of Helluin。
いやぁ、カッコいいですねぇ。青き炎ですよ、アイドル系ですかねぇ。

シルマリルの物語、第3章、オリオンに続いてシリウスが昇る。つまり、メネルマカールに続いてヘルルインが昇る。アイドル系、登場っ! きゃあきゃあ♪

で、このアイドル系のヘルルインさんは、実はぶんぶんぶんだったのです。えー、ぶんぶんぶんって、お笑い系??

ヘルHell は、freeze, frost, ice、うわ、寒そう・・・
ルインは青。

凍てつく青。青い氷。

で、その氷の青が炎となったのが、ブルーファイアなヘルルイン。
やっぱりアイドル系だなぁ。 きゃあきゃあ♪


ということで、一見アイドル系、でも、もしかしてお笑い系のヘルルインさんのお話です。


ヘルルインが昇ったとき、イルヴァタールの子ら、つまりエルフという種族が現れた。それまでの時代はアイヌアのみが演じてきたアルダに、新しい存在が登場する。


その、時代の変遷の区切りとして、このヘルルインの輝きがある。


シルマリルの物語に採用された原稿よりもっともっと前の設定では、エルフの目覚めは、北斗七星だった。神々の鎌が輝いたとき、イルヴァタールの子らが目覚める。
初めのうちはそう書いていたトールキンは、ヴァラキアカはヘルルインより前ということにして、時代の転換点のクライマックスをシリウスに変えてきた。
北斗七星とシリウスはまるで方角が違う。なぜシリウスだったのか、シリウスってどういう星なのか、いろいろ突っついてみよう。


ヘルルイン、つまりシリウスはオリオンの下にいる。
正しく言うと、オリオンのすぐ後に昇る。
東の空、オリオンが三ツ星のベルトを煌めかせながら姿を現し、その後しばらくすると、そのベルトを斜め左へ延ばしたちょっと下あたりに、光り輝く大きな星、シリウスが昇ってくる。

シリウスは大犬座の主星で、大犬座と小犬座は、オリオンが連れてるわんことも言われる。神話にはいろいろバージョンがあって、オリオンの犬じゃないことになってる話もあるけど、位置的にはオリオンの猟犬だと思った方がわかりやすい。
そしてシリウスは、オリオンの後について、南の空を横切ってゆく。ご主人さま、待って、わんわんわん!
わんわん、待ってぇ!


シリウスとは、ギリシャ語のセイリオスが語源で、意味は「焼き焦がすもの」だそうだ。

中国では天狼星と呼ばれる。だから日本でもその流れで天狼星という。でも日本では「おおぼし」ともいう。おっきいからね。「あおぼし」とか。青っぽいから。日本ではそのまんまの呼称になってる。
天狼星とは、狼の目の光に似ているということらしい。カッコいいな。やっぱアイドル系だ。
でも西洋での大犬座の絵の配置では、シリウスは目じゃなくて、犬の口というか鼻のところにある。

英語ではDog Starで、Dog dayと言えば、すんごくイヤになっちゃうくらい暑い日のことを指す。
これは、夏にわんことくっつくと尚更暑いということではなく、昔は、太陽とシリウスの光の相乗効果で暑くなると考えられていたからだそうで、そう感じてしまうほど、シリウスは明るい。
夏には太陽とシリウスは同じくらいの時間に昇ってくる。つまり、仲良しこよしでそばにいるのだ。昼間は星は見えないから、シリウスは太陽の光にかき消されてはいるのだけれど、両方ともギラギラしてるから、暑くてイヤになっちゃうのだ。
そして、わんことひっつくと、ますます暑い。正にドッグ・ディである。皆さん、夏には、太陽のそばで仲良くしているシリウスを、見えなくてもギラギラと感じつつ、わんことひっついて、「あぁ、ドッグ・ディだなぁぁ」と感慨に浸ってください。

で、全天で一番明るく、夏にはギラギラ暑くしてくれる(と思われていた)シリウスは、その名の通り、正に「焼き焦がすもの」なのでした。みんな、燃えてるかぁぁっ?!

シリウスは連星で、星が2つある。おっきいシリウスAと小さいシリウスB。小さい方は、大きい方の光にかき消されて肉眼では見えない。
連星って他にもたくさんあって、そんなに珍しいわけじゃないけど、シリウスの場合は小さい方が白色矮星で、それも史上初めて見つかった白色矮星ということで、それで白色矮星ってのは大きな大きな星がムギュ〜〜〜っっっ!!と圧縮されて小さくなったもので、すんごく重いそうで、そのすんごく重いシリウスBの重力による影響が相対性理論の証明に役立ったとかで、そんなこんなで、「シリウスは連星である」、ということはやたら有名で何かと強調される。
太陽が2つも3つもある世界って、どんなだろう。そういうとこにいる人は、地球みたいに太陽が1つというのが逆に不思議なのかもしれない。


で、シリウスはオリオンのそばにいるから、セットみたいな感じになっている。
指輪物語では、レムミラスとメネルヴァゴールがセットになって描かれる。プレアデスとオリオンのことね。
そして、シルマリルの物語では、メネルヴァゴールとヘルルインがセットになる。オリオンとシリウスだ。

昇ってくる順番は、レムミラス、メネルヴァゴール、ヘルルイン。
一般社会での呼び名は、プレアデス、オリオン、シリウス。

あー、もう、何かねぇ、レムミラス、メネルヴァゴール、ヘルルインって言った方が自然だよね。プレアデス、オリオン、シリウスって言うよりさ。文部科学省さん、理科の教科書にも載せてください。

で、メネルヴァゴールとヘルルインには、別の名前がある。いろんな名前は草稿集に載ってるよ。HoME持ってる人は見てみてね。
トールキンはものすごい量の原稿を書き、同じシーンを何度も何度も書き直し、固有名詞も何パターンかあるのが多い。
指輪物語は、トールキン生前の出版で、本人が決定稿を完成したから、草稿はあくまで草稿なのだけど、シルマリルの物語は、あまりにもいろいろ書きすぎて生前にはまとまらず、息子のクリストファさんが、原稿の完成度が高い部分、後期に書かれたものを選び、話がつながるように並べて、ひとつの形にまとめたものだ。
だから、同じような部分が何稿もあった場合、クリストファさんが別の原稿を採用していたら、固有名詞も違ったかもしれない、というものもある。つまり、シリウスの場合、ヘルルインじゃなかったかもしれないのさ。

さて、他の名前とは、メネルヴァゴールはテリメクタール、テルメフタールで、ヘルルインはニエルルイン、またはインギル。
テリメクタールはトゥルカスの息子で、インギルはインウェの息子。インウェって、イングウェのこと。

は?????? って人は、シルマリル本、読みましょう。読んでない人、います?そこのアナタ、必読ですよ〜!

読んでない人のために手っ取り早く言うと、トゥルカスはヴァラのひとり、つまりいろいろいる神さまたちのひとり。その神さまたちは、それぞれ得意分野があって、性格が違うんだけど、トゥルカスは一言で言えば体育会系。何かあれば、すぐ駆けつけて、走って追っかけて取っ組み合いとなる。体力が要ることは何でもトゥルカス担当なのだ。
イングウェはエルフで、ヴァンヤール族の長で、エルフ全体の中でも一番上の王さまだ。金髪キラキラで、くらくらしちゃうくらい偉い。イングウェと比べれば、エルロンドもガラさまも、まだまだ全然下の方なのだ。そのくらいイングウェは上の存在となる。

で、そのトゥルカスの息子がテルメフタール、つまりオリオンで、イングウェの息子がインギル、つまりシリウスなのだという。

テルメフタールは、HoMEじゃなくても載ってるよ。さ〜〜、どこでしょね〜〜♪ 今度のクイズ、これにしようか? (うそうそ)

ちょっとだけ教えてあげる。優しいなぁ。
追補編の発音のとこ。探してみてね。自分で見つけた方が嬉しいでしょ。ちゃんと「オリオン」って書いてある。

HoMEでは、Telumehtar じゃなくて、ほとんどが Telimektar になっている。


イングウェのヴァンヤール族は金髪だ。ガラドリエルは黒髪のノルドール所属で、しかし、おばあさまがヴァンヤールだったから、そのDNAで金髪なのだ。ギムリが貰ったガラさまの髪は、今はどこにあるんだろうねぇ・・・ギムリは西へ渡る時、ドワーフの宝として置いていったのかな。それならきっとどこかにあるんだよ。


で、ヘルルイン Helluin は、インギルとも言われるのだけれど、もうひとつの名前はニエルルイン Nielluin だった。煮えるんじゃないよ。ぐつぐつ・・・

HoMEでは、シルマリルの物語中の、空関係の文が並ぶところでは、ニエルルインとなっている。
出版されたシルマリルでは、シリウスはもしかしてニエルルインになってたかもしれない。

ニエルとは、シチューの話ではなくて、ハチのことです。それもミツバチ。この類語には蜂蜜関係の語が並びます。(LT1-262)

で、ルインは、ヘルルインのルインと同じで、青。

HoME1巻に拠れば、ニエルルインは、the Bee of Azure、青き蜂。へー、青いのか?

青い蜂って、ほんとにいる。 青蜂と書いて、セイボウと読む。いろんな種類がいて、青とか緑とか虹色のもいる。なんとなく青っぽいんじゃなくて、思いっきりメタリックブルーで、きれい。ギンギラ系だな。やっぱシリウスだからギンギラなのだな。ニエルルインはギンギラなセイボウらしい。

HoME2巻には、インギルは、青い蜂のようにテリメクタールについて行く、とある。

ニエルルインは、a great bee bearing honey of flame(LT1-200)なんだそうだ。シリウスってハチミツ運ぶハチさんに見えるかな?なかなか個性的な発想だなぁ、トールキン先生。

炎が蜜に見えるのか? 燃えまくって飛ぶ蜂なのかな。ぶんぶんぶん。
でも蜜って黄色だもん。黄金色、だよね。
どうしてシリウスの火が黄金色なんだろ? そういうイメージはイマイチない。黄色系の星じゃないもんね。
もしかして、ヘルルインはシリウスじゃないんじゃないか? シリウスですよ、っていう解説がついてるとこは、クリストファさんの書いたとこだし。うーん・・・・・

黄色い星と言えば、カペラというのがある。御者座の主星。でもこれは、オリオンより先に昇ってしまう。だから違う。

他に近くで目立つやつと言えば、シリウスとほぼ同時、っていうか、ちょっとだけ前に昇ってくるプロキオンがある。カペラほどじゃないけど、どっちかっていうと、黄色系の星だ。プロは前で、キオンは犬のことで、プロキオンは犬の前ってこと。シリウスは昔から犬星と呼ばれてたから、これは、シリウスよりちょいと前に出てきますよ、って名前なの。面白いよね。
でも、ちゃんと自分の独自の名前つけてもらってなくて、なんか可哀相。ひとの名前を使って、その前だの後だのってネーミングは失礼だと思うな。
シリウスなんて、「焼き焦がすもの」っていうギンギラな名前をつけてもらってるのにさ。
あんたは「わんこの前」ね、だってほら、わんこの前に出てくるからね、はい、そーゆーことでよろしく、なーんて言われたら、グワならカチンときて文句言うけどな。
それに星ってのは移動するから、プロキオンは昔々にはシリウスより後に昇ってた星なのさ。ってことは昔はプロキオンじゃなかったわけじゃん。もう、自分が誰だかわかんなくなるじゃん。
アルデバランもレムミラスの後ろにいるからって、「後につづくもの」で、同じようなネーミングで気の毒だ。

手抜きな名前で、どうかすると自分が誰だかわかんなくなる可哀相なプロキオンは、ベテルギウスとシリウスとトリオで、冬の大三角形と呼ばれる。
三角形、たしかに目立つ。さんかっけいですよぉぉっっ!!って感じ。
はい皆さん、冬空を見上げて三角形を探し、おっきな声で言ってみましょう。
さんかっけいですよぉぉぉぉっっ!!!

プロキオンも候補だけど、でもシリウスの方が知名度は高いわな。わざわざヘルルインって名前つけるんだから、有名な方であるのが普通だろう。

ニエルルインのルインは青で、シリウスは青なんだから、シリウスでいいのだ。オリオンの次に昇ってきて青っぽいやつで、かつ目立つのはシリウスしかない。
LT1-182には、ニエルルインはテリメクタールの足元にいる、と書いてある。やっぱりシリウスしかない。

青いハチさんの炎が蜜のよう、というのは、考えてみればとてつもなく美しい光景かもしれない。
青に金、というのはよくある組み合わせだ。
青い服に金色の縁取りはカッコいい。青のドレスに金のスパンコールがキラキラしてたら、きれいだ。濃紺に金のベールがうっすらかかっていたら、きれいだよな〜♪ 高貴な感じがする組み合わせだよね。

そうだ、ラピスラズリは正に青に金ではないか!と気がついて、よくよく辞書を見ると、ちゃんと書いてある。(^^;;) あれま。

the Bee of Azure の azure は、青いってことだけど、青金石、つまりラピスラズリのことも指す。

青と蜜は色が違うといって悩むことはなかったじゃないかっ・・・
あの石は、夜空そのものだ。きれいだよね。
なんというオシャレなハチさんだろう!やっぱアイドル系だ。お笑い系じゃなかった。失礼しました。


え、トールキンはそのつもりじゃなかったかもしれないじゃないか、って?
でも azureの語源は、石のラピスラズリそのものなのでした。元はペルシャ語だって辞書に書いてある。
わざわざthe Bee of Azureと書いたトールキンは、そのつもりだったんだろう。古い時代になればなるほど azureと lapislazuli は同じ意味になる。
きれいだね。ミドルアースでは、シリウスはラピスなんだねぇ。

だからシリウスは金髪のインギルだったのだ。青系の星には金なんだな。ノルドールみたいな黒髪じゃ合わない。


その青いハチは、トゥルカスの息子にひっついて飛んでいる。

トゥルカスの息子、テリメクタールはダイヤモンドをいくつも剣の鞘につけていて、キランキランで、最後の大いなる戦いの際、剣を抜くと、その鞘は赤くなるのだという。(LT2-281)
最後の、って、指輪戦争じゃなくて、モルゴスとの戦いのことね。
オリオン座は三ツ星が帯で、小三ツ星は下げている剣と言われる。だからテリメクタールも同じだろう。


その小三ツ星は赤くなっている。メルコールとの戦いは遥か昔に終わっている。その時、テリメクタールは剣を抜き、預言の通り、鞘は赤くなったのだろう。
そして今でも赤いのだ。
あの赤は、第一紀末の戦いを今日に伝えるものなのだ。

なんてすごいんだろう。もう、あんまりすごくてバサバサしちゃう。 きゃあきゃあ☆

赤く見えるのは、オリオン大星雲。小三ツ星の真ん中のやつね。肉眼だと赤いのまではよくわからない。でも写真で見るとかなり赤い。いいなぁ、行ってみたいなぁ。人類は、いつの時代になったらあそこまで行けるだろう。ついでに鷲も連れてっていただきたい。

このM42星雲、オリオン大星雲は、鳥が飛んでるように見える。

きれいだよね。鷲ですよ、鷲。たぶん。

星の3Dの本で見ると、オリオン大星雲は小三ツ星の中でもずいぶん奥にある。遠い。1500光年向こうだという。そんなに遠くて、それでも肉眼でも見えるなんて、近くに行ったらどれほど凄い光景になるだろう。

三ツ星ベルトも、この本で見ると3つのうち真ん中のアルニラムが一番遠いらしい。だから、オリオンさん、つまりテルメフタールさん、つまりメネルヴァゴールさんは、おなかが出っ張っていないのだな。キュキュっと引っ込んでいる。メタボリック症候群は大丈夫みたい。よかったね。
この本はオススメだよ。星の位置関係が立体視で一目でわかる。奥行きが見えて、きれいで、夢みたいで、楽しい本です。

ってことで、皆さん、オリオン大星雲は、大いなる戦い、メルコール相手の果てしない戦いの終わり頃に抜かれた剣の鞘なのですよ。そのとき、鞘は赤くなったのですよ。その戦いを乗り越えたおかげで、今の時代があるのですよ。

そして、シリウスは、距離は8.6光年で、うちの太陽とはご近所さんで同じ町内会なのだ。恒星の中で太陽に7番目に近い。そんなに巨大ではないのに一番大きく見えるのは、すぐそこのご近所だから。
あんまり近くて、3D本で見ると、犬の口のとこだけ思いっきり手前に見え、まるで出っ歯のよう・・・おおいぬさんは出っ歯らしい。っていうか、鼻面が長くて前に出てるのかな。

ミドルアースでは、シリウスは出っ歯なのではなく、the Bee of Azureであり、the blue fire なのでした。あぁ、なんてロマンチック☆


夜空の、あの一角の星の色には、こんなに奥深い世界がある。

ぶんぶんぶん♪なーんて歌ってるバヤイじゃなかったな〜
世の中、ロマンチックに! うん。


この近辺の星の名前、一応まとめておこう。

レムミラス プレアデス星団
ボルギル ベテルギウス
メネルマカール
メネルヴァゴール
テルメフタール
テリメクタール
オリオン座
ヘルルイン
インギル
ニエルルイン
シリウス

オッケーかな? こんがらからないようにね。名前の意味とかは、エルフ語のコーナーにあります。



グワ おや、メネルドール、それは何だい?
メネ 新商品、ヘルルイン、じゃなかった、ニエルルイン印のハチミツですよ。
グワ ニエルルイン? へー、マニアックだねぇ。
メネ ニエルルインはHoMEを持ってる人じゃなきゃ知りませんからね。そこがオシャレなんです。
瓶はドワーフに特注して作ってもらったんですよ。ひっくり返りにくい形なんです。
グワ ほんとだ、これならひっくり返してベトベトになる心配ないな。
それにすごい豪勢なラベルだなぁ。キラキラじゃないか。
メネ ラピスラズリのイメージですよ。こりゃ売れますよ〜♪
グワ 売れますよ、って、お前が売ってんのかい?
メネ えぇ、ほら、メネルヴァゴールさんのメネルと名前が一緒ですからね。やっぱ僕がやらないと。
グワ あぁ、書いてあるな。販売責任者、メネルドール。
いっそのこと、メネルヴァゴールにしちゃえよ。その方が売れるぞ。
メネ ダメですよ、無断で名前使っちゃ。
グワ お前、マジメだからねぇ。ん、ゴンドール王室御用達って、これ新商品なんだろ。もう納品したのかい?
メネ いえ、まだですけど、あそこは行けばいつも買ってくれるからいいんです。
前もって書いとけば信用上がって、よそでも売れますから。
グワ そういうとこはちゃっかりしてるんだな。ふーん、製造元はビヨルン養蜂場か。
メネ はい、ハチミツはビヨルンさん宅のです。
グワ 失敬してきたんじゃなかろうね。
メネ グワイヒアさんとは違いますよ。一緒にしないでください。
グワ ・・・・・・・
メネ 売り上げは半分こ、ってことにしてあるんです。熊が半分、鷲が半分。
グワ あの熊、すぐ怒るからな。鷲の取り分が多かったら大変だぞ。この前会った時も機嫌悪かったし。
メネ そりゃ、グワイヒアさんがこっそりハチミツ舐めに行くからですよ。
グワ ・・・・・・・
メネ これからあちこち卸しに行くんです。ブリーとシャイアと裂け谷とエドラスとミナス・ティリスとペラルギアとウンバールと・・・
グワ そりゃ大変だな。手伝おうか。
メネ あ、じゃあ、ゴンドールと南の方、お願いできますか?
こっちの箱がそうですから。契約してる小売店は、この紙に書いてあります。
グワ あぁ、任せとき♪
メネ 途中で舐めないでくださいよ。
グワ ・・・・・・・・
メネ じゃ、僕は西方面、行ってきます。バサバサバサ・・・


・・・可愛くないな。いいじゃないか、一瓶くらい。
南方面か、どれどれ・・・ うわ、ハラドまで行くのか?やれやれ。途中で栄養補給をしないと大変だぞ。やっぱ一瓶くらい♪

では皆さんもグワと一緒にハチミツなめなめ南方面へ行きましょう。


南方面のお話