バリアフリーの部屋

この家は、陽子が高校生になる時に建てる計画でした。
計画の途中で陽子が病気になりましたからその時点で計画を大幅に変更しました。陽子を介護するための部屋を1階にできるだけ大きく取りましたから、予定していた庭もなくなりました。
陽子が生活しやすいように、私や家族が陽子の介護をしやすいようにいろいろな工夫がしてあります。図らずもユニバーサルデザインになっています。陽子にとって住みやすい家は私たちにとっても住みやすい家になりました。

この家のコンセプトは[普通の家]です。
陽子の家ではなく私たち夫婦の家なのだから、介護住宅を前面に出したものではなく普通の家にしたかったのです。玄関以外はすべて段差なしにするつもりでしたが、浴室と洗面所の間に2cmの段差ができてしまいました。ハウスメーカーと喧嘩しました。



吸引機とネブライザー、アルコール綿、イソジン等ごちゃごちゃ置いてます。

フルフラットなのでベッド面を同じ高さにすると移乗が楽です。

車椅子を起こした状態。これにヘッドレストをつけます

移動・移乗用スライディングシート。商品名[ハンディレット]デンマーク製。筒状の中がすべる素材でできているので体の下に少し敷き込んで体を引っ張ると中がすべってスルスル動きます。これがあると一人で車椅子に移す事もできます。

3モーター(背上げ・足上げ・高低)のベッドです。
陽子は背が高いのでヘッドボードは取り外してあります。

部屋の中央に接地型コンセント(3Pプラグ用)を配置しました。

リビングから陽子の部屋を見たところ。
引き戸は全開(175cm)するようになっており、ベッドのままでもリビングへ移動できます。段差なし。

玄関に10cmの段差があります。
土間を広く取ってスロープを使いやすくしています。

立体駐車場上段よりリフトを下ろしたところ。玄関のすぐ横です。

道から約2.5m上がっているので立体駐車場で段差解消しています。

車に乗り込むところ。

入浴担架。フラットにしてスライドシートでベッドから移動します。
傷んできたので買い替え予定。

入浴用リフト。水圧を利用しています。商品名[マイティエイド80]

入浴担架に座ったまま浴槽の中に入ってそのまま洗います。外に出てシャワーで流します。

2cmの段差をステンレスのスロープをはめ込んで解消しています。


介護用品の中で私の一押しは、スライディングシートです。ほとんど力を使わないで移動させる事ができます。介護者の負担の軽減に大きく貢献すると思います。
元々はブルーでしたが、使っているうちに擦れて破れてきたので私がピンクの布に張り替えました。

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