加 納 朋 之 氏 演劇WS #2
講師: 加 納 朋 之 氏 & 佐 藤 尚 子 氏
リーダーです。
いよいよ演劇大学も、来年3月に上演される「モデル上演」に向かってのワークショップが始まりました。
ストレッチなどの準備運動から始まり、「ピンポンパン」ゲーム。
受講生たちも大分慣れてきたみたいです。
そこで!今回は更に高度な(?)ゲームにランクアップ!その名も「007」。
ルールは「ピンポンパン」と同じです。
「0」「0」「7」までは同じで、隣の人に顔でパス。
そして「バキューン!」で誰かを撃ち、撃たれた人は動いてはいけません。
その両隣の人が驚いて「ヒュー!」と両手でバンザイ・・・これが結構難しい!
特に最後の「ヒュー!」が忘れてしまうんです。
今後はもっと難しいルールでのゲームも用意されているそうですよ。
どこまでランクアップできるか、挑戦していきましょう!
その次は「イスとりゲーム」ランダムに置かれたイスに鬼以外の人が座ります。
ひとつだけ多く置かれたイスに向かって鬼が歩き出します。
鬼以外の人は、そのイスに鬼を座らせないように皆で協力してそのイスに移動。
鬼は次に空いたイスに向かって歩き出し、そのイスも座らせないように埋めて行き・・・
周りの状況や、他の人の動きを見ながら効率よく動いて行かないと、すぐに鬼に座られてしまいます。
皆も熱くなって行くようで、最後の方になると皆ダッシュ!
鬼に座られてしまう原因になってしまった人は最後まで口惜しがっていました。
本日最後のメニューは、テキスト台本を使って行われました。まずは読み。
台本の内容は、ある詐欺集団が函館へ向かい寝台列車に乗っている場面。
詐欺の訓練のために「嘘」の物語を話始め、次の人がその話を受け継いで進めて行き、
また次の人が受け継ぎ、最後にまとめる、というものです。
一人が苦し紛れにとんでもない事を言ってしまい、それがどんどん不思議な話に変わっていってしまうという、
とても楽しい、笑える話です。それを皆で読むのかと思いきや・・・それを受講生でやってみようという事に!
これは面白かったです。前の人が作っている話を良く聞いていないと話が繋がらなくなりますし、
しかもその話を続けなきゃならない。頭はフル回転です。さて、受講生全員で作った話とは・・・
『ある山に一人の少女が住んでいました。少女は出会った人全てを好きになってしまうという性格で、 自分でも困っていました。同性を好きになってしまったり、男性同性愛者を好きになってしまったり・・・ある時、 少女は好きになってしまった人を追いかけて様々な土地に旅をします。 旅の途中、あまりにも恋焦がれるために病気になり、その後悔から人を愛せなくなります。 逆に自分を好いてくれる人も現れるのですが受け入る事が出来なくて逃避行を始めます。 そんな中、ついに運命の人と出会い、恩師の「いつも笑っている事だ」という言葉に励まされ、 彼とともに歩む事を選ぶのですが、彼女らを取り巻く人々の嫉妬や誤解がまたトラブルを呼び・・・ 真っ当な恋愛が出来ない事に悩む少女が気が付くと・・・それは全て夢の中の出来事でした。』
うーん・・・どういう物語なんだろう?不思議な話ではありますが、 その瞬間で考え出す突拍子もない物語はとても可笑しい。 また、その物語を必死に搾り出す受講生の姿を見ているだけでも可笑しい。 台本には、そのように悩む台詞が書かれているのですが、台本を読んでいる時と、 本当に考えている時の表情や言葉はやっぱり違うんですよね。リアリティですか? しかし、それが役者の仕事なんですね。台本の台詞や動きをリアルリティ溢れるシーンに作り上げていく。 これからはそんな稽古が増えるでしょう。皆でレベルアップを目指して行きましょう!
11月はそんな稽古をしながら、演出家さんが「役者」を見る時期になります。
その上で台本を選んでいく事になります。みんなの力を合わせて素晴らしい作品を、
そして観てくださるお客さんにも楽しんでもらえる作品を創って行きましょう。
稽古日数も増え、大変になってきます。きっと辛い事もあるはず。
でも、その先には、その辛さとは比較にならないほどの大きな感動や充実感が待っています。
最後にはこの「チーム」で笑いあえるように、みんなで乗り越えて行きましょう!
《リーダー》
007。またまた、あっさり脱落してしまいました。よおし練習しておこう。
さてさて、モデル上演に向けて様々な取組みが始まりました。
まずは、キャストとスタッフを決めるところからでしょうか。
おおよその稽古日程も発表されて、少しずつ芝居モードになってきますね。
《がんちゃん》