前日の湿気も去り さわやかな晩夏の夜、第二回目ワークショップが小ホールで行われた。 参加者は、講師等を含めて最終的に28名。当夜の講師は加納朋之さん。 文学座に所属し(1962年生まれ・出身・東京)、初舞台の「怪談 牡丹灯籠」(昭61)以来「遺産らぷそでい」(平3)、 「役30の嘘」(平15)など数々の舞台に立ち、テレビやCMなどでも活躍する、新派にも似合いそうな優しい印象の俳優さんです。 これから3月のモデル上演に向けて一番お世話になります。
さて、ワークショップの中味ですが、 最初に演技全体の話があった後(ex.発生練習で過度の大声を出す人をみかけるが、相手を飛び越えてしまうこともある、等々)、
◆ 体を動かす
はしごを上るような感じで背を伸ばしたり、意識を右手・左手・右足・左足を順にそれぞれの下方へ、 さらに親指・人差指・中指・薬指・小指に集中する動作など。
◆ ペアを作り、1人が四つんばいとなり、
もう1人がその背中の一部を手でさわるとその部分が徐々にもりあがり離すとしぼむなど。
◆ マッサージ(ペアで交互に)
◆ 顔をもむ
◆ 深呼吸
◆ ピンポンパンゲーム
2グループに分かれ円座を組んで行う。(ルールは省略)負けたものは円座から抜ける。 最終的には両グループそれぞれ5名が残り計10名で決勝。かなり盛上がった。演劇的な即興性を訓練するようだ。
◆ 発表
3グループに分かれる(1グループ8〜9名)
与えられた次の3つシチュエーションからグループごとに話し合って1つを選ぶ。
・結婚式の披露宴会場
・ある劇団の会議
・何年かぶりの高校の同窓会
円座を組んだり寝そべったりしながら話し合った結果はどのグループも「結婚式の披露宴会場」。
そのままストーリーや登場人物、配役などを決めていくのだが、議論百出でなかなか決まらなかったようだ。
持ち時間は1時間ほどなので立ち稽古も思うように任せないうちに発表の本番。
3グループともに熱演で、一部のストーリーやせりふの不明さを十分に補うそれぞれの持ち味もあって盛り上がりを見せた。
◆ 加納さんの講評
印象的だったこと − 作品の中でボールがひとつではなく、三つくらい動き回るようなものをとの言葉。
《しのちゃん》
ピンポンパンゲーム。真剣にやっていたのですが、あっさり脱落してしまいました。ちょっと悔しかったりします。
でも、今回のは初心者レベルなのだそうです。これから順次レベルを上げてゆくそうです。結構はまります。 《がんちゃん》