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帰りの車の中、
「短くて 気まぐれな夏だった」とユーミンが歌っている。
さっきまでおしゃべりだった君は黙り込み
サンダルを脱ぎ、膝を抱えるようにして
じっと前を見つめている。
信号の赤い光が瞳の中で揺らめき、
僕は「眠っちゃった?」と言おうとした冗談が
いえなくなってしまった。
 8月最後の日曜日が終わろうとしている。
遠くの雲の中で稲妻がひかる、信号は青。
流れのままに僕らの街が近づいてくる。

カセットのユーミンは歌うのをやめ
僕は君の気配に言葉を見つけられない。
夏がまた通り過ぎて行く。


夏の忘れもの


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