2004年6月13日

また、半年以上空いちゃいましたね。

この間、印象に残っているのはバルツァの「アルジェのイタリア女」。 
ウィーンのこのプロダクションの初演は何年前? もっと早く聴きたかった。
でも楽しかったし、カッコよかった。やはり存在感あり。 
オリンピックではバルセロナの時みたいに歌ったりしないのかな。
来年も日本に来るそうで、楽しみ。
「エジプトのヘレナ」は何だかよくわからなかったけれど、音楽は嫌いじゃなかった。
サントリーホールの「トスカ」でニール・シコフを初めて聴きました。評判通りの声で
聴き応えあり。 でも、私のもってるカバラドッシ像とはちょっと違った。 

マトヴィエンコのロメオ再演、これも良かった。 前回の若々しいロメオとは違い、
悩める青年ロメオ。 私は彼の初日を観に行ったけれど、この役で3連夜公演というのは
劇場は考えるべき。 よくひき受けたな。

そして、今日は「眠りの森の美女」。 この演目、あまり好んで観にいかないけれど、
今日はマトヴィエンコの王子役が観たくて行ってきました。
とても端麗な王子様。 正確なテクニック、演技と文句のつけようがない。 
オーロラ姫のさいとう美帆さんは、技術的には問題ないんだけれど、この役には
立っているだけど人を納得させる華が欲しいな。 
リラの精の真忠さんが素敵だった。 この人の腕の動きはきれい。
カラボスは色々演出があるけれど、バーミンガムの演出が好きだったな。
「眠り」はあまり聴いていないからあれでいいのかもしれないけれど、でもやっぱり
オケにはちょっと不満あり。
今日は、マトヴィエンコに尽きる。

 

2003年10月15日

サッバティーニのイタリア歌曲のリサイタルに行ってきました。
知っている曲がほとんどないので、楽しめるのか始めはちょっと不安。
始まる前に歌詞をいそいで読んで(歌詞の対訳があって助かった)、
だいたいの感じをつかんでから聴きました。
民謡とかでなく、イタリア歌曲というのをあまり聴いた事が無いけれど、
サッバティーニの歌には説得力あり。 ずっときいていたかった。 
小ホールの公演だったので声が先日以上に身体に響きました。

好みから行くと、どちらかというとイタリア歌曲よりドイツリートの方が好き。
まだまだ、難しくてきけない曲が多いけれど、詩と音楽の調和が見事。
イタリア歌曲を勉強してみたらまたかわってくるかもしれないけれど。
また、田中先生の歌を聴いてみたいと思いました。

2003年10月10日

藤原歌劇団の「ロメオとジュリエット」
初めて聴いた曲ですけれど、お話はわかっているから入りこみやすい作品。
サッバティーニは最初本調子ではなさそうだったけれど、舞台が進むにつれて
彼のロミオに惹きこまれていきました。 ラストは胸がつまる。
若くつっぱしるロメオではなく、悩めるロメオでした。
サバティーニは演技力を必要とされる役、いいですね。
15日のリサイタル、中1日だけど、大丈夫かな?

ボンファデッリは歌以前に、ます所作が気に入らなかった。 
ああいう演出なのか、演技が下手なのか。 
歌もはじめはイマイチ。 でも後半は役にのってきたようで、よかったです。
でも私の好きなタイプではないかな。
テイバルトは見せ場は余りないけれど、ロメオに負けないくらいに歌える人が欲しかった。
パパ、キャピレットは品があって歌もよかった。
5幕、6時半開演で終ったのは10時過ぎ、長い作品だけどそれを感じさせない出来。

アラ−ニャとバドーヴァのビデオを録画してあったのを思い出したので、見てみました。
ジュリエットはこうでなくっちゃ。
1994年の公演、二人とも若く輝いていて、まさにロメオとジュリエットでした。

2003年8月29日

この間、何も観てないわけではないけれど、ついおっくうでほったらかしに。
まめにHPを管理している人達は、どうやって時間つくっているんでしょうか。

宝塚、花組公演。
久しぶりに見る轟さんはすごかった。
お芝居の方は、小説が基にあるから、谷さんの脚本でも破綻なし。
ただ、約1時間半では足りないかな。 
今回はお芝居よりはショー。 退屈しなかったのはパッサージュ以来。
圧巻は轟さんのシャルル・ジドラー。 チケットがとれれば繰り返し見たかったです。
母が行けなくなり、日舞の先生と一緒でしたけれど、轟さんをベタ誉め。 
見てもらった甲斐がありました。

 

2003年2月

オペラ・ガラコンサート Aプロ、 Bプロ両方をききました。
Aプロはお祭り的雰囲気。 実際、初日は佐々木氏のお誕生日祝いもかねて。
強い声のなかではコワルスキーのカウンターテナーの声はちょっとソンかな。
バルツァのエボリ姫が生でやっときけました。
Bプロは聴き応え十分。 前半はワーグナー作品から。
絶頂期の過ぎた歌手達も、全幕ではなくハイライトシーンだけならまだまだ若手には負けないぞ、
ってカンジ。 急遽出演のマルトンは熱演、コロもあいかわらず甘い強い声、重厚な舞台でした。
前半だけで、2万円は惜しくないと思いました。
後半はイタリアオペラが主。 前半と比べると、緊張感はうすらいだけれど、バルツァのサントゥッツァは
やはり迫力あり。 もう少しいい席できけたらよかった。 

 

2002年10月17日

バルツァの「カルメン」、堪能しました。 声の調子は藤原歌劇団の公演の時のほうがよかったかもしれないけれど、
相変わらず熱いカルメンの演技でした。 前から3列目、音楽的にはイマイチの席ですけれど、今回は表情とか
よく観れてよかった。 やはり、バルツァ以外のカルメンっていまのところ想像できない。 これ以上にインパクトの
ある歌手でてきてくれないかな。 ホセ役も期待以上で、難をいえばエスカミーリョが魅力に欠けたこと。
にしても、いつもおもうのだけれど、カルメンにはハバネラ、セキディーリャ、カルタの歌とあるけれど、ドン・ホセやミカエラ
のような大きなアリアを書いてないんですね。 これはどうして?

 

2002年9月15日

新国立劇場の「椿姫」へ。
アンドレア・ロストのヴィオレッタはこれで2回目。 前回は2幕目が印象に残ってますけれど、今回は3幕目。
いつもながら泣けちゃいます。 
ジェルモンを歌ったバリトンもよかった。 いつものことながらテノールの印象が薄いのは先の二役に比べて、
あまりいい曲がついていないからでしょうか? アルフレートで客席をわかせることができるのは誰?
なかなか3人そろった公演に出会えません。 
最近ツイているのか、行く公演すべて当たり日のようです。 生身の人間ですから日によって調子良かったり
悪かったりは仕方ないと思うけれど、数日間でそんなに差がでるものなのか。 

今年はあとバルツァの「カルメン」。 11月にウィーン行きも考えたけれどタスマニア島行きの方が魅力あるので、
今のことろこれが今年最後のオペラになる予定。 私のなかでは、カルメン=バルツァ、ベストの状態で来て欲しいな。

 

2002年9月10日

宝塚・雪組公演。 何度も見ようとは思わないけれど、うまくまとまった作品。 
主な出演者、絵麻織ゆう、紺野まひる、成瀬こうきの3人がこれで退団。 絵麻織ゆうの退団はいろいろ耳に入ってくるから
想像つくけれど、まひるはどうして? 宝塚に見切りをつけて? 成瀬こうきは最近お芝居うまくなってきてたのに、もったいない。
個人的には春野寿美礼よりいいと思うのにな。 朝海ひかるはトップになっても歌で苦労しそう。 ダンスは何時見てもスタイル
いいなと思うけど、どうなるのかな。
ショーはニューヨークがテーマ。 チケット取ったときは気がつかなかったけれど、内容にぴったりの観劇日でした。

 

2002年8月30日

ラ ヴォーチェ主催の「愛の妙薬」を観て来ました。
ネモリーノはサッバティーニ。 
きょうはいつものスタイルではなく髪を短くしておヒゲともども明るく染めて登場(鬘じゃないでしょ?)、
ちょっと意外でした。
この役の時は安心して観てられます。 いつもながらの美声、「人知れぬ涙」には聞きほれちゃいます。 
この演出、気に入っていたのかな?
ルキアネッツの声も好き、チャーミング。 
脇・コーラスの人達も皆、楽しそうに演じていました。 
演出は是非があるでしょうけれど、楽しめたからいいんじゃないかな。 
場面転換の待ち時間をもたせるための寸劇、もうちょっと工夫があればいいのに。
ひまわりが印象的。 今の季節に「とってもあうけれど 冬にこれ見たら、どうかな。
ビデオ撮りをするとプロに書いてあったけれど、どこが放送するんでしょうね。

2002年6月4日

W杯日本初戦の日、私はボローニャ歌劇場公演、「清教徒」へ。
残業続きで体調がイマイチ、集中できるかちょっと不安だったら、案の定。
出だしで、あれっ?こんなものかな?と乗りきれず、1幕のリッカルドのアリアでさっそくダウン。 
でも、不思議なことにアリアの終る直前に目がパッチリ。 これ以降は頭も冴えて、舞台も冴えてた。
グルベローヴァの歌にただ感嘆。 全盛期の彼女を知らないのですが、いまでもじゅうぶん。
2幕目はエルヴィーラのアリアとリッカルドとジョルジョの二重唱と、すばらしかったです。
サッバティーニは好きな歌手のひとり。 いつも優等生って感じだけれど、グルベローヴァと一緒だとちょとソン?
8月にまたネモリーノが聴けるのが楽しみです。 
新聞に出ていた初日の評は散々だったけれど、この日はとてもよかったと思います。 
オペラファンのHPを見ると、初日とは格段の差とか(何度も行ける人がいるんですね)。
初日は避けたほうがいいのかしら。

 

2002年3月2日

新国立劇場「ウェルテル」に行ってきました。
プログラムを見ると、オケは東京交響楽団。 大丈夫なのかな? と初めはちょっと不安。
ウェルテルを聴くのは今回が初めてですけれど、破綻無く良かったと思います。

サッバティーニが最高。 
何度か彼の歌を聴いている中で、「愛の妙薬」のネモリーノも良かったけれど、今回が一番。 
今日が楽でなければもう一度聴きたいと思わせる公演でした。
出会いの夏、苦悩の秋、絶望の冬、いつもながらいい声だし、高音も弱音も見事。
オシアンの歌は圧巻。 彼の声が好きです。 6月の「清教徒」が楽しみ。
シャルロットのアンナ・カテリーナ・アントナッチ。 この人の声も好きです。 
この役はアグネス・バルツァの持ち役のひとつのはず。 今はもう歌わないのかな。 

バルツァといえば、先日小沢の「イエヌーファ」の公演の記事が朝日新聞にでていました。
なぜか、この作品は来シーズンの演目と勝手に思いこんでいたので、チェック不足を
嘆いているところです。 知ってたら旅行先をパリではなく、これに合わせてウィーンにしたのに。

 

2002年2月5日

シュトゥットガルトバレエ団の「ロミオとジュリエット」
マラーホフを観たくて行ってきました。 いつもながらに見事なテクニックと表現。
ジュリエット役のバレリーナも良かったけれど、舞台に乗りきれなかったのは
私の体調がイマイチだったからかな。
好みからいくと、マクミラン版の振付の方が私は好きです。 最後は涙出てきちゃいます。
最近、バレエではあまり感動する作品に出会っていないな。

 

2002年1月24日

宝塚雪組公演、「愛燃ゆる」 「ローズガーデン」 観劇。
以前から雪組は歌える生徒が多いので、お気に入りの組。 トップの轟さんが好きですけれど、
この公演で専科入り。 雪組公演だけは欠かさずに観ていたので、ちょっと寂しい。
お芝居は衣装が豪華。 目に楽しいいけれど、筋立ては説得力にかけます。 一作品にかける準備期間て
どのくらいあるんでしょうか。 お芝居で期待を裏切らないのは、最近では柴田先生と正塚先生くらいでしょうか。
轟さんがトップになってから、雪組公演のショーは上質なものばかりだったので、これもちょっとガッカリ。 
構成をもうちょっとなんとか。 バレエのイメージが強いから、ローズアダージョを使った場面はきれいだけれど
インパクトに欠けてちょっとがっかり。 
エトワールの美穂さんの歌も大好きです。 でもこの日はちょっと調子悪かったよう。
轟さんのファンではあるけれど、今回は1度でいいかなってカンジでした。

2002年1月1日

ウィーンフィルのニューイヤーコンサート。 
今年もテレビでですが、日本人がいつも以上に目に入りました。 私もいつか聴きに行ってみたい。
こういうコンサートはリラックスして聴けるかどうかが第一。 初めての曲もあったりして、楽しかったです。
新年の挨拶もおもしろかったけれど、どこの国の言葉かわかるともっとよかったんだけれど。
バレエのマラーホフはベルリンの監督になるときいたのですが、そうすると今回が最後?

 

2001年10月28日

テアトル銀座で黒柳徹子主演の「ポンコツ車のレディ」観劇。
毎年秋にこの劇場で翻訳劇の主演をしていますが、今年のお芝居はちょっと乗れなかった。
笑えるんだけれど、感覚的に受け入れられないストーリーでした。 実話を基にしたものですが、こんな人物に
入りこまれたらたいへん。
終演後にトークショーがありました。 前半は公演に関して、後半はアフガニスタンについて。
ユニセフの親善大使としての今夏の訪問地はアフガニスタンだったそうです。
支援状況とか子供達についての話しでした。 三年も続く干ばつとか平和を知らない子供達。
1日も早く平和が戻ることを祈るばかりです。

 

2001年10月14日

新国立劇場の「ロミオとジュリエット」を観ました。 マクミランの振付です。
初めてプロコフィエフのこの曲を聴いたときは好きになれなかったのですが、この振付で観ると違和感なし。
いまでは好きな演目のひとつです。
この日の配役は志賀三佐枝とデニス・マトビエンコ。 マトビエンコは容姿もテクニックもすばらしく、若々しい
ロミオでした。 志賀さんは、腕の動きにもう少し表情があるといいのに。
小島直也の代役は吉本泰久。 彼もよかったけれど、 熊川哲也のマキューシオを観たかったです。
来年はシュトゥットガルトの「ロミオとジュリエット」。 どんなか楽しみです。

 

2001年9月24日

新国立劇場の「トゥーランドット」に行ってきました。 
専門的な良し悪しはわからないけれど、私は満足。 ただ、抽象的な舞台美術は私の好みではないけれど。
やはり大時代なもののほうが、この作品は好き。

カラフ役のダリオ・ボロンテを聴くのははじめて。 いい声です。 私だったらあの声であんなふうにいいよられたらすぐに負けちゃうのに。 トゥーランドット姫の役は私は嫌い。 オペラの場合、声質で役柄がきまってしまうけれど、やるのなら絶対リューです。 トゥーランドットのフランチェスカ・パタネーはあの細い身体からどうやってあんな声が出るんだろうと不思議です。 トゥーランドット姫のテーマが中国の童謡からとられたというのはこの日初めて知りました。 終演後の懇親会に知人のお供で主席したのですが、そのときに出演者の彭康亮さん(中国出身の方です)が歌ってくれました。 ジャスミンの花の歌とか。 歌詞はわからないのですが、こんな優しい曲をあんなお姫さまにつかったのはなぜ?