アレルギー性皮膚炎について    

犬や猫も人間と同じようにアレルギーがあります。
動物の皮膚症状のうち30%以上はアレルギーによるものと言われています。
おそらくぺっとの皮膚の症状は春から夏にかけて悪化していく事に気付かれるでしょう。
それは、この時期に花粉やカビの量が空気中に増える事も関係しているのです。
SPECTRUM LABS,INCパンフレット引用)

2003.07 メイの皮膚に赤くブツブツした物が見られたため、獣医さんに診察をしていただき
相談の上、SPECTRUM LABS,INCにて、血液検査をしてもらいました。

メイの検査結果とともにアレルギーに関してまとめてみましたのでどうぞご覧くださいね。
(以下は獣医さんよりいただいたSPECTRUM LABS,INCのパンフレットを引用させてもらいました。)
少しでもみなさんのご参考になれば幸いです。メイの詳しい検査結果はこちらを参照して下さいね。



●アレルギーとは

アレルギー反応はある環境下での通常物質に対して起こる個別の反応の1つです。
これらの物質はアレルゲンと呼ばれ、花粉、かび、動物の毛、ハウスダスト、ノミ、食べ物など数多くあります。
アルゲンの反応は皮膚から接触、吸入、接種などから起こります。アレルギー体質の動物は、
特殊なアレルゲンに対するlgE抗体があります。こうした抗体はアレルギーのサインを体に引き起こします。


●アレルゲンとは

花粉、カビ、ダニ、ノミ等そして卵。牛肉、大豆等の食物もアレルゲンとなります。

●増悪因子

アルゲンではありませんが、天候や大気汚染そしてストレス等によって症状が悪化することがあります。


●動物にはどんなアレルギーの症状があるの?


人間と動物のアレルギーの仕組みは同じですが、それによって引き起こされる臨床症状は多少異なっています。
人間の場合の典型的な兆候は鼻や呼吸器に表れますが、犬は強烈なかゆみを伴う皮膚症状が表れます。
動物はアレルギーが発症するとよく体を掻いたり、足をなめたり噛んだり、顔をこするなどします。
アレルギーが進行すると、傷口が広がったり、傷口から細菌が進入して伝染病を引き起こすなど
状態が深刻化していきます。 また、食物アレルギーも皮膚症状を引き起こしますが、嘔吐や下痢は
起こさないのが普通です。


●いつアレルギーが現れるの?

これはそれぞれのアルゲンによって異なります。花粉の場合、春や夏により多く見られます。
しかし、ハウスダスト、ダニの場合や、食物に関するアレルギーの場合など屋内で発生するものは、
年中みられます。また、ひとつでなく複数のアルゲンによって症状がひどくなる事もあります。


●いくつかのアルゲンとその対策

1.花粉
人で有名なスギ花粉症も実は1960年代に初めて分かった事です。
外国では古くから枯草熱と呼ばれていた物が今はブタクサのアレルギーであると判明しました。
草や樹木が花期に花粉を付け、風によって大気中に飛散します。


対策→花粉の飛散は早朝に多いため、朝10時前の散歩を避けて下さい。

2.カビ
カビの種類は45,000以上あります。一般にカビは暗く、高温で25℃〜0℃と低温を好み、
夜明けや春先に胞子を飛ばします。大気中を浮遊している胞子数が花粉よりも多いことがあります。


対策→掃除、乾燥、通気等を行いカビの増殖を抑えます。

3.ダニ
家の中にいるダニは約30種類です。その中でアルゲンとなるダニはチリダニ科でコナヒョウヒダニ、
ヤケヒョウヒダニ が主な種類です。
卵から成虫には約30〜40日でなり、3〜12ヶ月も生きることがあります。
成虫は体長約0.3mmで吸血はしません。布団、畳、カーペット、ぬいぐるみ等に生息し、
冬でも気密性が高い暖かな部屋には生き残ります。その死骸もアレルゲンとなりますので殺すだけでは
十分ではありません。

対策→掃除(布団などは日干して叩くだけでは効果が少なく、掃除機で通常の3倍以上の時間をかけ吸入します)
     乾燥(温度20℃以下、湿度60%以下でダニは減少すると言われています)
 

 <その他>

●どうやってペットのアレルギーを診断するの?

獣医師は、綿密な診断により他の病気を除外していきます。
必要によってアレルギーのテストを実施するか、飼い主の方と相談します。
血液を採取してSPECTRUM LABS,INC.に送付します。そこで、草、木、カビ類、ハウスダスト、ダニのような吸入物質や
ペットフ−ドなどに含まれる食物に対する感受性が検査されます。

●食物アレルギーには?

食物アレルギーは、その原因となっている食物を与えない事が唯一の治療法です。
SPECTRUM LABS,INC.では、検査結果に基づきペットのアレルギーの原因となっている食物が含まれていない
ペットフードの情報を獣医師に提供しております。

●検査をしてどんな事がわかるか?

アレルギーはとても複雑な病気です。一つのアレルゲンによって症状が出るとは限りません。
いくつかのアルゲンによる重複感作、そして様々なストレスなども加わり発症すると言われています。
また皮膚炎を悪化させる要因として細菌や真菌の感染などがあります。
そんな難しい病気の原因のうち何がアレルゲンになっているかを知っておく必要があるのです。



メイのアレルギーの診断の結果

●全92項目中  陰性:48 擬陽性:9 陽性:35 強陽性:0

以下の食物に対して陽性または擬陽性を示しました。

・大麦    ・鶏肉     ・コンブ     ・ミルク     ・オートミール    ・エンドウマメ ・ナマズ
・マグロ ・七面鳥 ・鹿肉 ・小麦 ・エンドウマメ ・ニシン ・豚肉

その他の陽性または擬陽性

・ライムギ ・オオアワガエリ ・カモガヤ ・アシ ・イチゴツナギ ・セージ ・ヘラオオバコ ・アカザ
・シロザ ・ビャクシン ・二ホンスギ ・ブナ ・セイヨウトネリコ ・ハンノキ ・ヤナギ ・クワ
・アルテルナリア ・ペニシリウム ・カンジタ アルビカンス ・フーザリウム ・マウス上皮 ・ハウスダスト ・ハウスダスト/ダニ ・ウール
・コットン ・匂い菖蒲 ・ゴキブリ ・蚊 ・ハエ ・黄色ブドウ球菌 ・マラセチア


以上かなりの数の陽性が判明しました。(涙)
食物に関してはかなり好き嫌いの激しいメイが唯一好んで食べていた鶏肉が陽性との
事でかなりショックを受けてしまいましたが、今後は最良の治療と言うことでこれらの
食物は一切与えない事にします。レポートには推奨されるフード名各種明記されていました
のでそれも参考にしながらメイに適したものを選んでみようと思っています。
また室内において、「コットン」が陽性と出てしまいかなり困惑しています。
(今まで寝床にもコットンタオルを敷き顔拭き等にも綿のタオルを常用していました。)
今後、色々と思考錯誤する事となりそうですが、メイの体質改善の為出来る限りの事はして
現在の症状が少しでも良くなるように努めて行きたいと思います。
どうぞ皆さまからのアドバイスもぜひお願いいたします。
尚、メイの詳しい検査結果はこちらになります。



 

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