ＰＵＺＺＬＥ １３８ ケーニヒスベルグの橋
旧プロシア国のケーニヒスベルグの町では、図のように２つの川が合流し、町は４つの地区①②③④に別れ、それぞれを結ぶ７つの橋ＡＢＣＤＥＦＧが架けられていた。（赤の矢印は、川の流れの方向を示す）
町のどこからか出発し、ひとつの橋を２度渡ることなく、この７つの橋すべてを１度ずつ渡ることができるか否かが町の人達の話題となり、何人もが挑戦したが、誰一人として成功した人はいなかったそうだ。
そこに、数学者のオイラーが現れ、それは不可能であることを証明したという。
しかしそれは、川を渡るのに橋を渡る以外の手段を使わないと限定した場合に限られる。
例えば、川を渡るのに船を使ってよいとすると、①の地域から出発して、ＡＣＤＢＦＧの順で橋を渡り②の地域に到達し、次にＧを戻る形で船で川を渡り④の地域に渡り、最後に橋Ｅを渡ると、③の地域に達する。このとき、確かにすべての橋を１回ずつ渡っているので、条件に合っている。
ところが、川を渡るには橋を渡る以外の方法を使わないでも、「ひとつの橋を２度渡ることなく、この７つの橋すべてを１度ずつ渡る」ことができると言った人がいる。果たして、本当にそんなことができるのだろうか。
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