シェフズ・スペシャル
カレー伝道師特製オリジナル・レシピ

第18回 ポテト・ガーリック(ニンニク風味のマッシュポテトカレー)


 もとはアメリカ大陸からの外来野菜だが、今やインドのカレーに欠かせないのが、ジャガイモ。ナッツのペーストと生クリームで仕上げるゴージャスな「ジャガイモとグリンピースのカレー」から、サモサやアールー・ティキ(サモサの中味のようなものをハンバーグ状にまとめ、鉄板でコンガリ焼く料理)といった屋台のスナックまで、至るところにジャガイモが登場する。
 今回ご紹介するのは、ストリート感覚というか、露店的な手法でつくるお手軽カレー。ごはんやパンに合わせるほか、これだけで食べてもおいしいし(お好きなカレーをかけてもいい)、おつまみやパーティにも向いている。

 

《レシピ》ポテト・ガーリック〜ニンニク風味のマッシュポテトカレー

材料(3〜4人分)中ぐらいのジャガイモ4ヶ(大きければ3ケで十分)、
ニンニクのすりおろし 小さじ1(チューブ入りのおろしニンニクでもオーケー)、シシトウ2本(なければ省略)、塩 小さじ1/2程度、サラダ油 大さじ1〜2、レモン汁 小さじ1/2、刻んだ香菜 ひとつまみ(なければ省略)
ホール・スパイス タカノツメ2本、クミン・シード 小さじ1/2〜1(お好みで加減)
パウダー・スパイス ターメリック 小さじ1/4、カイエン・ペパー 小さじ1/2〜1(お好みで加減)


 

【下ごしらえ】

@ジャガイモは皮をつけたまま塩ゆでし、皮をむいて、粗く崩しておく(包丁を使わない方が、表面がギザギザで味が染みやすい)。
Aししとうは小口切りに。


【調理】

@中華鍋かフライパンを用意し、サラダ油を入れる。
A中火にしたら、ホール・スパイスを加え、いい香りがするまで軽く熱する。こがさないように。
B弱火にしてニンニクとシシトウを加え、ニンニクの香りを出すよう、サッと鍋をかきまぜる。ニンニクが跳ねるかもしれないので注意。
C砕いたジャガイモを入れ、全体をザックリとミックスする。火は弱火でいい。
Dターメリック、カイエン・ペパー、塩を加えてよく混ぜ、弱火で5分ほどポテトをつぶしながら弱火で炒める。途中でこげそうだったら、水を少量差す。
E5分ほどして、全体にホカホカと湯気が出るように炒めたらオーケー。仕上げにレモン汁をたらし、あれば香菜を混ぜ込んでできあがり。塩加減をチェックしよう。


【おいしさのヒント】

・DEの工程で、じっくりイモとスパイス類に火を入れるのがポイント。インドやパキスタンの屋台では、分厚い鉄板とお好み焼きのコテのようなものを使ってタカタカタカと音を立てながらリズミカルに炒めたりする。
・ニンニクといっしょにタマネギのスライスやみじん切り、トマトの粗みじん切り少々を炒めてもいい。
・ジャガイモの代わりにサトイモでやってもおいしい。


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